フィニーズ・ヴァローラム
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フィニーズ・ヴァローラム (Finis Valorum) は、映画『スター・ウォーズ』シリーズに登場する架空の人物。エピソード1の時点での銀河共和国元老院議長。画像
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] 人物
1000年に渡って政治家を輩出した有力な家系の出身で旧銀河共和国の末期においては、数少ない良心的な政治家だった。だが、ダース・シディアスの策略により根拠のない汚職の嫌疑をかけられてしまう。それでもなお、腐敗した共和国を立て直そうと必死の努力を続けていたが、正規の手続きに縛られカリスマ性に欠けていたためなかなか実績を上げられなかった。
通商連合によるナブー封鎖に際し、元老院が不毛な議論を繰り返すのに辟易した彼は、密かに2人のジェダイの騎士、クワイ・ガン・ジンとオビ=ワン・ケノービを、特使として通商連合総督ヌート・ガンレイのもとへ送った。その後、2人の手引きでナブーを脱出したアミダラ女王のために緊急議会を招集したが、その場で不信任案を提出され、それが可決。元老院議長の座を退くこととなった。選挙の結果後任は、後に銀河帝国皇帝となるパルパティーンになった。
彼はその後も政界に留まりつつ難民救済事業に従事していたが、ジオノーシスの戦いの16ヵ月後に独立星系連合の手によって(だと公式発表ではされている)乗っていた宇宙船が爆破され他の乗組員と共に死亡した。事件後には彼の政治的功績を称えて元老院議事堂ホールに記念碑が建てられた。
[編集] 名前
彼の名前フィニーズは「終わり」を意味するfinishからきているものと推定されている。つまり、彼が旧共和国の最後の元老院議長という意味である。後任者のパルパティーンはヴァローラムを陥れたダース・シディアスであり、後には銀河系制覇の野望を果たして共和国を葬り去り、『皇帝』に即位してしまうので、真の意味で『銀河共和国最後の元老院議長』だったのは、ヴァローラムである。