ピート・セネルシア
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ピート・セネルシア(Peter Senerca、1967年10月11日 - )は、アメリカの元プロレスラーである。リングネーム、タズ(Tazz、ECW時代はTaz)の名前で知られる。ニューヨーク州ブルックリン出身。身長175cm、体重112kg。通称「人間スープレックスマシーン」。現在はWWEのECWの番組解説を行っている。
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[編集] 経歴
学生時代はアマチュアレスリングおよび柔道を行っていた。
1987年にプロレスデビュー。デビュー当時のリングネームはキッド・クラッシュ、その後原始人ギミックのタズマニアン・デビル(The Tasmanian Devil)に変身。
1993年にECWに入団、タズマニアック(Tasmaniac)と改名。ECWでは、サブゥーとのタッグで王座を獲得したり、また抗争を行うなど中心人物の一人として活躍する。首の怪我による長期欠場後の1997年、格闘家路線のタズに改名。自らFTW(Fu○k The World)王座を新設するなど独自路線を歩んだ。1999年に田中将斗、マイク・オーサムとの3ウェイダンスECW・世界ヘビー級王座戦に敗北した後にWWFに移籍する。
2000年1月のWWFでのデビュー戦では、当時デビュー以来連勝を重ねていたカート・アングルと対戦し、その連勝記録を止めている。オーサムがECW王者のままWCWに移籍した2000年4月にWWEから一時的にECWにゲスト参戦し、オーサムからECW王座を奪回。現役のWWFとWCWの選手が戦った唯一の対抗戦となった。ECW王者のままWWF王者トリプルHとの試合も実現している。
首の怪我の悪化により、2002年に現役引退。引退前よりヒートの解説者を務めていた事から引退後はスマックダウンの解説者を長く勤めた。
2005年6月12日に行われたPPV、ECW ワン・ナイト・スタンドにて、全試合終了後のイベントにECW時代のコスチュームで登場した。翌2006年のECW復活に合わせてその解説者となっている。
日本の団体との関わりも深く、1992年には日本のプロレス団体W★INGに参戦している。その後1994年の北尾道場旗揚げ(当時:ピート・タンジーロ、望月成晃のデビュー戦の対戦相手も務めた)、1995年の平成維震軍興行へも参戦している。ちなみに肌の色は日焼けによるもので、田尻義博によると本人は色白であるらしい。
[編集] 得意技
レスリング、柔道のバックグラウンドがあるため、関節技、投げ技が非常に得意な選手であった。
- タズ・ミッション(片羽絞め)
- タズプレックス(スープレックスの一種)
[編集] タイトル履歴
- WWE
- WWE・ハードコア王座 : 3回
- WWF世界タッグ王座 : 1回(&スパイク・ダッドリー)
- ECW
- ECW世界ヘビー級王座 : 2回
- ECW FTW世界ヘビー級王座 : 1回
- ECWTV級王座 : 2回
- ECWタッグ王座 : 3回(&ケビン・サリバン x2 サブゥー x1)
- CWA
CWAライトヘビー級王座 : 1回(初代王者)
[編集] 外部リンク
カテゴリ: アメリカ合衆国のプロレスラー | WWE | 1971年生