ヒラタケ
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ヒラタケ | ||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||
Pleurotus ostreatus(Jacq.:Fr.)Kummer | ||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||
ヒラタケ |
ヒラタケ(平茸)はヒラタケ科・ヒラタケ属の食用キノコ。別名カンタケ。本種の栽培品が「シメジ」として流通しているが、キシメジ科シメジ属のホンシメジや、同科シロタモギタケ属のブナシメジとは、別物。(→詳細はシメジ参照)
- 分布 全世界の温帯の山林で普通。晩秋から春にかけて、広葉樹(まれに針葉樹)の朽木や切り株に、いくつか重なり合って発生。
- 傘 径5~15cmの半円形。中央が窪んでじょうご型になるものもある。色は黒色→灰色→褐色→白色と変化。表面は平滑。
- 襞 白色。柄に垂生。
- 柄 側生、偏心生、中心生。短く、無柄の場合もある。基部に白毛が密生する。
- 胞子 8~11×3~4μmの円柱形。
[編集] 食用
優れた食菌であり、本種の栽培品が「シメジ」の名で全国的に流通(→詳細はシメジ参照)。
「シメジ」の名で流通しているものはオガクズ栽培品であるが、原木栽培だと天然物と同様のきのこが栽培できる。さまざまなメーカーから種菌が販売されており、家庭栽培も容易である。また、人家周辺の木、例えば街路樹の幹や根元、公園の木などにも発生する身近なきのこである。原木栽培において使用可能な樹種はブナ、サクラ、トチ、ヤナギ、リンゴ、ネムノキ、モミジ、ミカン、カキなど、広葉樹であればほとんど利用できる(ただし、クリのように木質が硬い木、芯が多い木や精油成分の多い木は不適)。
味にも香りにも癖がなく、汁物、鍋物、炊き込みご飯、天ぷらなどどんな料理にもよく合う。近縁種に同じく食用のウスヒラタケ(学名:Pleurotus pulmonarius)がある。 よく似た毒キノコにツキヨタケがあり、毎年食中毒者を出しており、注意を要する。
[編集] 見分け方
ツキヨタケは柄を裂くと黒色のシミが確認できる。ヒラタケにはこれが存在しない。
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