バレエ・リュス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
バレエ・リュス(Ballets Russes)は、ロシア出身のセルゲイ・ディアギレフ(1872年 - 1929年)が主宰したバレエ団である。
「ロシア・バレエ団」とも呼ばれ、1909年にパリのシャトレ劇場で旗揚げしてから、ディアギレフ死去後の1929年に解散するまでの間、パリを中心として活動し、今日のモダンバレエの礎を築いた。
バレエ・リュスで活躍した舞踏家や振付家として、アンナ・パヴロワ(1881年 - 1931年)、ニジンスキー、ミハイル・フォーキン(1880年 - 1942年)、レオニード・マシーン(1895年 - 1979年)などが知られている。
また、バレエ・リュスに関係した芸術家は、ストラヴィンスキー、ドビュッシー、ラヴェル、R.シュトラウス、サティ、マヌエル・デ・ファリャ、プロコフィエフ、プーランク、ジョルジュ・オーリック(1899年 - 1983年)、ミヨー、ピカソ、マティス、ドラン、マリー・ローランサン(1883年 - 1956年)、シャネル、ブラック、ユトリロ、エルンスト、ミロ、デ・キリコ、ルオー、コクトー、など多彩であり、バレエ界のみならず、芸術全般に大きな影響を与えた。
[編集] バレエ・リュスが初演した主な作品
- 『レ・シルフィード』(Les Sylphides 、1909年)
- 『火の鳥』(L'Oiseau de feu、1910年)
- 『シェエラザード』(Scheherazade、1910年)
- 『薔薇の精』(Le Spectre de la Rose、1911年)
- 『ペトルーシュカ』(Petrouchka、1911年)
- 『ダフニスとクロエ』(Daphnis et Chloé、1912年)
- 『牧神の午後』(L’Après-midi d’un Faune、1912年)
- 『春の祭典』(Le Sacre du Printemps、1913年)
- 『ヨゼフ物語』(Josephs-Legende、1914年)
- 『パラード』(Parade、1917年)
- 『風変わりな店』(La Boutique fantasque、1918年)
- 『三角帽子』(El Sombrero de Tres Picos、1919年)
- 『ナイチンゲールの歌』(Le chant du rossignol、1920年)
- 『プルチネルラ』(Pulcinella、1920年)
- 『牝鹿』(Les Biches、1923年)
- 『放蕩息子』(L'enfant prodigue、1929年)