バス代行
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バス代行(バスだいこう)とは、鉄道がなんらかの事情でその輸送機能を杜絶された場合に、バスにより輸送を代行することをいう。
その輸送の任に当たるバスを、「代行バス」と呼ぶことがある。
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[編集] 概要
一般的には沿線のバス会社が担当することになっているが、JRバス各社の主要業務の一つにこの列車代行輸送がある。車庫が鉄道路線とかなり離れていても代行する場合があるのは、このためである。JRバスや鉄道会社と代行輸送を契約していたり、その系列であったりするバス会社の方向幕には「列車代行」という種別が用意されている。
[編集] バス代行を行うケース
鉄道輸送の杜絶によるバス代行の発生には、一般的に次の事情が考えられる。
- 鉄道が災害や事故等により不通になった場合。
- 大規模工事等により鉄道路線の営業が休止される場合。
- 経営状態の悪化により鉄道路線の営業が休止される場合。
- 鉄道廃止による代替交通機関を確保する場合。
[編集] 災害や事故等による鉄道の不通
この場合、代行バス輸送はあくまで鉄道輸送の臨時代替とみなされ、運賃料金は鉄道と同様に計算される。2006年現在では越美北線越前東郷駅~美山駅(列車不通区間は一乗谷駅~美山駅)、高山本線角川駅~猪谷駅、津山線岡山駅~法界院駅(岡山大学筋バス停経由、金川駅行は乗車のみ、岡山駅行は降車のみ)~野々口駅(葛城橋バス停経由)~金川駅(列車不通区間は玉柏駅~牧山駅)、三江線江津駅~浜原駅(ただし、江津本町駅、千金駅はバスの乗り入れができないため通過)、芸備線備後落合駅~備後西城駅の区間が代行バス輸送(三江線はジャンボタクシーの場合もあり)となっている。
上記のようなケースとは少々異なるが、2000年の有珠山噴火の際、不通となった室蘭本線を迂回する形で札幌駅方面と函館駅・本州方面を結ぶ特急列車や貨物列車が函館本線に迂回運転を行った。函館本線のうち長万部駅~小樽駅間では線路容量の不足を補うため迂回の特急や貨物列車を優先し、普通列車はバス代行輸送で対応したことがあった。
[編集] 大規模工事による鉄道営業の中止
主に設備の改良工事で当該区間に列車を運行させることができない場合に計画的に行われる。並行する他の鉄道・バス会社への振替輸送を併せて行うことが多い。
- ミニ新幹線化
- JR田沢湖線を秋田新幹線直通のために標準軌に改軌する際、同線は長期にわたり運行を休止した。その際補完としてバスによる輸送を行った。
- 高架化・地下化切り替え
- 都市部では既存の路線を高架線または地下線に改良する際に、高架化・地下化切り替え工事当日に切り替え地点の前後をバスでつなぐことがある。休日の深夜から早朝のようになるべく多くの利用客に影響の少ない時間帯が選ばれるが、工事の内容や規模によっては日中でも代行が行われる。
- リフレッシュ工事
- ローカル線では日中の閑散時に列車の運行を休止して工事を行い、バス代行が行われることがある。
[編集] 路線の経営状況の悪化による、営業の効率化
国鉄士幌線において、1978年(昭和53年)から、末端部の糠平駅~十勝三股駅間において、鉄道営業を休止し、バス輸送を行った。このケースでは、同区間の鉄道営業は「休止」扱いであり、廃止はされていなかった。
[編集] 鉄道廃止に伴う代替交通機関の確保
鉄道が廃止されたのちに、鉄道営業区間に開通されたバス路線が挙げられる。代替バス、転換バスともいう。鉄道の代替という位置づけではあるが、上記とはことなり、鉄道営業は廃止されているため、運賃料金は鉄道のものとは異なる。
[編集] 関連事項
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