ハロー!パックマン
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ハロー!パックマンは、1994年にナムコ(現、バンダイナムコゲームス)より発売されたスーパーファミコン用ゲームソフトである。
[編集] ゲームの特徴
このゲームはそれまでのパックマンのお馴染みのドットイートゲームでないばかりでなくギャグ色が非常に強いことが特徴である。
当時としてはゲーム中の背景の色使いが大変美しい。パックマンのアニメーションパターンが1000枚以上存在しパックマンの豊かな表情も特徴である。
各ステージごとに様々な用事をパックマンの妻であるミズ・パックマンに命じられるがプレーヤーはパックマンを直接操作することが出来ない。このゲームにおいてパックマンは一言で言うならば無能力者である。そのまま放置していると 勝手にパックマンは歩き出し何らかの事故かトラブルに遭遇し死んでしまう。プレーヤはパチンコと方向指示だけを使いパックマンを任務達成まで導く。画面のどこかにパチンコを当てなければイベントが発生しないなど謎解きの要素もある。
このゲームにおいては重要なのはパックマンの「機嫌」である。パックマンは状況により様々な表情を示す。機嫌が良いとプレーヤーの指示を素直に従うがあまりにテンションがあがりすぎると暴走しトラブルに巻き込まれやすくなる。機嫌が悪くなるとプレーヤーの指示を無視して勝手に行動を始める。またしばしば無気力状態に陥り、最悪の場合は顔面蒼白で地面にうずくまってしまいプレーヤーを困らせる。これらのパックマンの感情はとても些細な出来事で発生してしてしまい。そのためかゲームの難易度はかなり高い。しかしパチンコをパックマンの顔面に当て故意にパックマンの怒りを誘発させなければ攻略できない場面もある。
舞台の町の人々はなぜかパックマンに対し冷たい。彼らとトラブルにならないためにはプレーヤーは試行錯誤を繰り返すことになる。ゲームには残機は存在しないので何度でも挑戦できる。
道中にはしばしばかつてからの宿敵のモンスターが出現しパックマンを恐怖のどん底に陥れてしまう。パックマンは恐怖でおろおろ逃げ回るばかりで自分から戦おうとしない。プレーヤーはパワーエサを与えスーパーパックマンに変身させる必要がある。 トロッコやハングライダーに乗ることがあるがいずれも難易度は高い。
[編集] キャラクター
- パックマン
- 主人公である。妻と子ども二人の四人家族である。妻の命令には逆らえない様子。感情的で自分の力では何も出来ない情けないキャラクターとなっている。
- ミズパックマン
- パックマンの妻、異常に脚が長い。パックマンに様々な命令をしてくる。おまけゲームでプレーできる。
- パックマンべイビー
- パックマンの次女。
- キッド
- パックマン家の長男、街でモンスター達に愛用のギターを奪われてしまった。
- ルーシー
- 近所の人間の女性。誕生日にパックマンが山岳地帯で苦難の末に手に入れた花をプレゼントするが、手柄を妻に奪われた模様。
- 魔女
- ラスボス、モンスターを統括する。町中のガムを独り占めしそれを使って大きな悪事を企もうとしている。
- モンスター
- ゴミ箱や木箱に隠れてパックマンを脅かす。トロッコやハングライダーのステージでは岩を投げつけたりと多彩な妨害をしてくる。
[編集] おまけゲーム
各ステージに隠されたカセットを集めるとボーナスゲームができる。