ハッシウム
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分かっている性質 | |||||
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名称, 記号, 番号 | ハッシウム, Hs, 108 | ||||
分類 | 遷移金属 | ||||
族, 周期, ブロック | 8 (VIII), 7 , d | ||||
色 | 不明; おそらく光沢のある銀白色 |
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原子量 | [269] amu | ||||
電子配置 | [Rn] 5f14 6d6 7s2(推定) | ||||
電子殻 | 2, 8, 18, 32, 32, 14, 2 | ||||
相 | 固体(推定) | ||||
同位体 | |||||
264Hs {syn.} | 半減期0.26ミリ秒 | ||||
265Hs {syn.} | 半減期0.8-1.7ミリ秒 | ||||
266Hs {syn.} | 半減期2.3ミリ秒 | ||||
267Hs {syn.} | 半減期59ミリ秒 | ||||
269Hs {syn.} | 半減期14秒 | ||||
270Hs {syn.} | 半減期2.4秒 | ||||
277Hs {syn.} | 半減期11秒 |
ハッシウム (Hassium): 原子番号108の元素。元素記号はHs。安定同位体は存在せず、最長の半減期は14秒 (269Hs)。性質はオスミウムに類似していることが分かっている。
[編集] 歴史
1984年、ドイツの重イオン科学研究所の加速器を使って、ゴットフリート・ミュンツェンベルク(Gottfried Münzenberg)によって発見された。
1997年、上記重イオン研究所のあるヘッセン州のラテン語名ハッシア (Hassia) からこの名が付けられた。ハーニウム(Hahnium)にしようという意見もあったが受け入れられなかった。
2002年、スイスでわずか7原子から四酸化ハッシウム(HsO4)が合成され、性質が調べられた。沸点は151℃だったという。
[編集] 化合物
- 四酸化ハッシウム(HsO4):四酸化オスミウムに類似しており、揮発しやすい。