ネオプラン・スカイライナー
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スカイライナー(Skyliner)は、ドイツ・アウベルダー社製、ネオプランブランドの2階建て観光バスである。
[編集] 概要
1968年に開発された2階建て観光バスである。
それまでは2階建てバスは大量輸送に向いている車両として、路線バス向けの車両がほとんどであったが、ネオプランでは2階建てバスの弱点である安定性を高めたシャーシを開発し、観光バスとして製品化した。これ以後、2階建て観光バスが他社からも発売されることになる。
近年モデルチェンジが行なわれ、フロントスタイルにおいてはバンパーが一体化されるなど、さらにスピード感を強調した外観になっている。
[編集] 日本におけるスカイライナー
日本では、大阪の中央交通が1979年に輸入したのが最初である。これにより、観光バス会社では他社の輸入も含めて2階建てバスブームが起き、ついには国内バスメーカーも2階建てバスの開発を行う事態になった。また、多くのバス会社が貸切車の看板車として導入、中小の貸切バス事業者向けには全長9m仕様車も存在した。ブームが落ちついた後も、わずかながら観光バスとしての輸入は続いた。なお国産2階建てバスの構造要件策定にあたってはスカイライナーを参考にした。
1997年になってJRバス関東が、室内空間の広さに着目し、夜行高速バス「ドリーム号」用の車両として導入を開始した。独立3列シートのスカイライナーは中央交通とローレル観光バスも夜行ツアー用に導入しているが、独立3列シートは欧州のバスには見られないものであるにもかかわらず、スカイライナーでは純正シートで独立3列シート仕様を実現している点が、日本市場への順応ぶりを示すものとして特筆される。
日の丸自動車興業は東京都交通局から購入したスカイライナー3台をドイツへ一度里帰りさせて2階部分をオープンバスに改造、2004年9月から「スカイバス東京」に就役している。この車はかつて上野広小路~浅草雷門間で活躍していた2代目の車だった。 北海道にも渡っており、2006年の夏には北都交通に1台を貸与して札幌市内でスカイバスを運行、11月には北都交通に貸し出した1台にくわえ、更に1台をジェイ・アール北海道バスに貸与して、札幌市内で行われた北海道日本ハムファイターズの祝勝パレードで選手を乗せて運行した。
この他、変わったところではアート引越しセンターが1983年に導入した「ドリームサルーン・ナイス21」が挙げられる。1階を全て荷物スペースとした上で、2階に客室スペースを設けることで、引越しの荷物と居住者を同時に輸送することを可能にした車両となっていた。しかし、バリアフリー対応が困難だったため、現在は代替されている。
[編集] 関連項目
- 中央交通…ネオプラン日本総代理店。
- ジェイアールバス関東…夜行高速バス車両としてスカイライナーを導入した最初の会社。
- ネオプラン・メガライナー…スカイライナーの全長を15mに延ばし、4軸化した兄弟車。
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