トラビス・パストラーナ
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トラビス・アラン・パストラーナ (Travis Alan Pastrana、1983年10月8日 - ) は、アメリカのモータースポーツ選手。メリーランド州アナポリス出身。スーパークロス、モトクロス、フリースタイル・モトクロス、ラリーの諸競技において、選手権での優勝やXゲームズでの金メダル獲得の経験がある。
フリースタイル・モトクロスでの活躍が最も有名で、14才でチャンピオンとなった後、誕生間もないこの競技の新技を次々とつくり出すなど、常にフリースタイル・モトクロスの第一線にいる。2006年8月4日にロサンゼルスで開催されたXゲームズ12では、世界で初めて公式競技の場でダブル・バックフリップ (後方2回転宙返り) を成功させ、モトX・ベスト・トリック部門の金メダルを獲得した。このジャンプには審判員のうち一人を除いて全員が100点満点中の100点をつけ、最終スコアは98.60点であった。その後パストラーナは、ダブル・バックフリップに再び挑むつもりはないことを明らかにした。この大会の終わりに膝を負傷したため、彼はモトXフリースタイル優勝のウィニングランをすることができなかった。
オートバイレースでは2000年のAMA 125cc National championshipと2001年の125cc East Coast Supercross Championshipで優勝した。彼の、危険を顧みないレーシングスタイルはどのレースでも参加者たちにとって脅威となっている。パストラーナの立ち乗りスタイル、ジャンプの組合せを見付ける力、そしてなによりスピードによって、彼はトラックで非常に目立つ存在である。
競技では常にスズキのバイクを使用しており、スズキの熱烈なファンとしても知られている。バイクでもラリーでも199番をつけている。
2003年にはレース・オブ・チャンピオンズでラリーに挑戦、2004年にはスバルのヴェルモント・スパーカー・ラリー・チームでドライバーを務めた。2006年、パストラーナはラリー・アメリカ国内選手権のドライバースタンディングで総合優勝を獲得。2006年8月5日、Xゲームズで初開催となったラリーカー競技で金メダルを獲得した。このレースにはラリーの伝説的ドライバーであるコリン・マクレーが参加しており、マクレーが最後のジャンプで車を横転させるクラッシュにみまわれた後の、わずか0.53秒という僅差での勝利だった。
パストラーナは負傷が多く、今までにしばしば、数週間もしくは数ヵ月戦列を離れることとなる怪我をしている。数度かにわたる震盪や背骨の骨折を経験し、また、軟骨の変性による膝の深刻な問題を抱えている。
モトクロスのスタントビデオへの出演も多く、なかでもTravis and the Nitro CircusというDVD作品は有名である。