トヨタ・アルファード
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アルファード (Alphard) はトヨタ自動車製の3ナンバーサイズのワンボックス型ミニバン。同クラスにはエルグランド(日産)、エリシオン(ホンダ)がある。
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[編集] 概要
かつての「グランビア」、「レジアス」と同様にフロントエンジンであるが、後輪駆動であったグランビア(グランドハイエース)/レジアス(ツーリングハイエース)とは異なり、エスティマのシャシーをベースにしている為、前輪駆動が基本である(四輪駆動モデルはいずれにも用意されている)。また、7人乗りと8人乗りがある。 トヨタの最高級3列シートワゴン。日産エルグランドに真っ向勝負となるモデルで2代目エルグランドとほぼ同時期に発表され、人気の点では一歩リードしている。2代目エスティマに採用したFFプラットホームを用いて作られた3列シート両開きドアの本格3列シートワゴンで、乗車定員は7人もしくは8人。2.4Lおよび3Lのエンジンを搭載する。国内最大級と言われる室内の広さは圧巻。FF車のメリットを最大限に引き出している。エルグランドが最新モードのインテリアを採用したのに対し、こちらはあくまでも純和式の豪華さを目指した。面積の広いウッドパネルはその典型である。全車にパワーウインドウ付き両側スライドドア、イージークローザーシステム、リモコン開閉が可能なパワーウインドウを装備。リモコンパワースライドドアや国内初のパワーバックドアまで設定された。LEDによる間接照明は室内空間をまるでリビングルームのように演出する。至れり尽くせりの装備内容だ。すべてのグレード仕様で4WDモデルを選ぶことが可能。 三角窓がある。
[編集] 歴史
[編集] 初代(2002年-)
- 2002年5月22日、「グランビア」(1995年発売)、「レジアス」(1997年発売)などの統合後継モデルとして発売。
- 2003年にはハイブリッド版が発売。
- 2005年4月、マイナーチェンジ。内外装の変更。G-BOOK ALPHAなどを対応した。
グランビアの時代にはエルグランドに大差をつけられていたが、アルファードはその屈辱を晴らすかのような驚異的な売れ行きを見せ、現在の販売台数は国内のLLクラスミニバン市場でトップである。同クラスではエルグランドと人気を二分しているが、エルグランドが現在の日産車に共通する「モダンリビング」のインテリアや初代から受け継がれたインパクトのある洗練されたエクステリアを持つのに対し、アルファードは高級ホテルをイメージした木目と革がふんだんに使われた豪華絢爛なインテリアとエルグランドに負けないほどの押し出しの強いエクステリアを持つ。
なお、イメージキャラクターはジャン・レノを起用している。
[編集] エンジン
エンジンは2代目エスティマと同様、2AZ-FE型直列4気筒2400cc(160ps)と1MZ-FE型V型6気筒3000cc(220ps)とハイブリッド用の2AZ-FXE型直列4気筒2400cc(131ps)がある。
[編集] ロイヤルラウンジ
アルファードから2列目シートを撤去した4人乗り仕様。後席には専用のシートが装備されパワーシート、集中スイッチ(窓、カーテンなど)、オットマン、読書灯などを備える。足元の広さは高級セダンを遥かに凌ぐ。G・Vとハイブリッドに設定があるが、ハイブリッドの方が価格上昇を抑えるために装備の質が落とされている(G・Vが本革シートなのに対しハイブリッドはモケットになっているなど)。架装はトヨタモデリスタインターナショナルが行う。
[編集] 取り扱いディーラー
取り扱いはGがトヨペット店、Vがネッツ店。ハイブリッド版は両店で取り扱い。なお、GとVの違いは、フロントグリルとエンブレムのみである。
[編集] 車名の由来
- ギリシャ語のα(alpha)の意味。