デンツプライ三金
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デンツプライ三金株式会社(でんつぷらいさんきんかぶしきがいしゃ)は、1927年加藤信太郎により三金電化研究所として兵庫県にて創業された企業。白金色合金(サンプラチナ)の開発により、眼鏡フレーム(昭和天皇陛下ご愛用)や歯科治療材料の製造販売により発展。後に1948年に三金工業株式会社に改名し、2001年に世界最大手の歯科材料会社デンツプライグループ(1899年設立)により吸収され、現在の会社名となる。
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[編集] 概要
- 創業:1927年年11月
- 創立:1948年年10月
- 代表取締役 社長: 向英俊
- 事業内容:歯科用医薬品および歯科用医療機器・材料の製造および輸入販売
- 主な製品郡:歯科用局所麻酔剤キシロカイン、各種歯科治療材料(インプラント材料、セルコン、歯列矯正、歯科技工、チェアサイド、ニッケルチタンファイル(NiTiファイル))
- 取得薬事営業許可:第一種医薬品製造販売業、第一種医療機器製造販売業
- 東京本社: 〒106-0041 東京都港区麻布台1-8-10 偕成ビル
[編集] 沿革
- 1920年: 加藤信太郎により時計硝子、眼鏡などの輸出入商社、加藤信昌号を設立、アメリカン・オプチカル・カンパニーと特約店契約、エルジン社の時計を輸入
- 1920年: 三金電化究所設立(後の三金工業、デンツプライ三金にいたる)
- 1927年: 三金電化研究所を創業。時計関連材料の輸出入
- 1930年: 三金電化研究所を解散し、三金研究所を設立。白色合金の特許取得
- 1931年: 装身具、眼鏡フレーム合金素材として「サンプラチナ」を開発し、商標SPM登録、通称「サンプラ」と呼ばれる
- 1932年: 歯科材料の生産・販売開始
- 1935年: 加藤信太郎、森田二郎、中井武男らによりサンプラチナの販売会社、三金歯科金属合名会社を設立
- 1948年: 三金工業株式会社に改組
- 1987年: 川西・東京・埼玉工場を統合し、那須工場建設(栃木県)
- 1992年: デグサ社(ドイツ)の資本参加によりデグサ・デンタル・グループのメンバーとなる。研究所を那須に移転
- 1995年: ISO9002-1994/BNEN ISO9002:1994/ZN29002-1994/JIS取得
- 2001年: デンツプライ・インターナショナル・インク(米国)の資本参加により、世界最大手の歯科材料会社デンツプライ・グループのメンバーとなる
- 2004年: 中・長期戦略の変更にともない組織、オフィス、物流、流通体制の変更等の広域なBPR実施。
- 2005年: ISO 13485取得。ジルコニア・セラミックスの歯科分野での実用を開始、セルコンスマートセラミックスを販売開始。また脳由来神経栄養因子(BDNF)を用いた歯周再生プロジェクトを広島大学、デンツプライ米国本社とともにスタート
[編集] 社会貢献
世界の歯科界の発展を担う歯科大学学生の育成を目的としたスチューデント・クリニシャン・プログラム(SCP)を日本歯科医師会主催のもと、1995年より日本国内でも実施し、毎年SCP国内大会での優勝者を米国歯科学会開催時のSCP世界大会に招待。
国内歯科学会においては、歯科学の発展に寄与する優れた研究発表に対しデンツプライ賞を授与。 また日本成人矯正歯科学会が主催するEライン・ビューティフル大賞に協賛。