デニス・ホッパー
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デニス・ホッパー(Dennis Hopper, 1936年5月17日 - )はアメリカの俳優および映画制作者。
カンザス州ドッジシティ出身。高校時代彼は最も成功しそうな人物として投票された。演劇への興味を持ち、ウィリアム・シェイクスピアの演劇を特に好んだ。彼は1955年のテレビドラマ『メディック』での若いてんかん患者役でデビューした。その後、ジェームス・ディーン主演の『理由なき反抗』(1955)および『ジャイアンツ』(1956)に出演した。ディーンの1955年の自動車事故死は若いホッパーに深い影響を与えた。
1969年に監督・脚本・主演した『イージー・ライダー』はアメリカン・ニューシネマの代表作となり、ホッパーの名前も知られるようになった。この作品で共演したジャック・ニコルソン、ピーター・フォンダを1967年の『白昼の幻想』という作品でそれぞれ前者を脚本、後者を俳優として起用している。1970年代には飲酒や麻薬の問題、また映画会社との確執などで役に恵まれなかったが、1986年のデヴィッド・リンチの『ブルー・ベルベット』で復帰した。1990年『パリス・トラウト/静かなる狂気』で、実在した犯罪王パリス・トラウトをサディスティックに演じ、この熱演が評判となり以降は性格俳優としても活躍する。一方で、絵画や写真に関しても造詣が深く、自ら個展を開くなど精力的に活動。多彩な才能をもつ。
親日家でもあり、1995年にはゆうばり国際ファンタスティック映画祭の審査員を務めた。日本でも彼の個展が催されたことがある。またトヨタ自動車(乗用車『セリカ』)や本田技研工業(乗用車ホンダ・アヴァンシア)、ツムラ(入浴剤『バスクリン』)など、日本企業のCMへの出演歴もある。
目次 |
[編集] 出演作品
[編集] 映画
- 理由なき反抗 Rebel Without a Cause (1955)
- ジャイアンツ Giant (1956)
- OK牧場の決斗 Gunfight at the O.K. Corral (1957)
- 暴力脱獄 Cool Hand Luke (1967)
- イージー・ライダー Easy Rider (1969)
- アメリカの友人 Der Amerikanische Freund (1977)
- 地獄の黙示録 Apocalypse Now (1979)
- ランブルフィッシュ Rumble Fish (1983)
- ブルーベルベット Blue Velvet (1986)
- 勝利への旅立ち Hoosiers (1986) アカデミー賞助演男優賞ノミネート
- ピックアップ・アーチスト The Pick-up Artist (1987)
- ハートに火をつけて Catchfire (1989) 監督・出演
- パリス・トラウト/静かなる狂気 PARIS TROUT (1990)
- レッドロック/裏切りの銃弾 Red Rock West (1992)
- スーパーマリオ 魔界帝国の女神 Super Mario Bros. (1993) (実写版・クッパ役)
- トゥルー・ロマンス True Romance (1993)
- 逃げる天使 Chasers (1994) 監督・出演
- スピード Speed (1994)
- サーチ&デストロイ Search and Destroy (1995)
- ウォーターワールド Waterworld (1995) ゴールデンラズベリー賞最低助演男優賞
- バスキア Basquiat (1996)
- エドtv Edtv (1998)
- 24 -TWENTY FOUR- 24 (シーズン1) (2001-2002) テレビドラマ
- レオポルド・ブルームへの手紙 Leo (2002)
- ノックアラウンド・ガイズ Knockaround Guys (2002)
- ランド・オブ・ザ・デッド Land of the Dead (2005)
[編集] TV
- 2001年-2002年『24 TWENTY FOUR』
[編集] 監督作品
『イージー・ライダー』をはじめ数本の監督作品がある。1989年に『Catchfire』という題名の作品を監督したが、製作会社が彼に無断で編集を変えた事に激怒降板。ホッパーの名前はクレジットに乗らず、アラン・スミシー名義で完成させたことは有名。この作品は後日「BACKTRACK/バックトラック」の題名で1995年に日本で劇場公開された。
[編集] 外部リンク
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