デアドラ
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デアドラ(ディアドラ(Deirdre)もしくはデアドリー(Derdriu))はアイルランド神話のアルスター伝説群に登場する悲劇のヒロイン。デアドラはフェリミ・マック・ディル(Fedlimid mac Daill)の娘として生まれ、ドルイドのカスバド(Cathbad)により素晴らしい美女になるが、王と卿が彼女の為に争うことになるだろうと予言される。その予言を聞いていたアルスター王のコノール・マック・ネッサ(Conchobar mac Nessa:ク・ホリンの叔父)は彼女を引き取り隔離して育てるが、デアドラはある日であったノイシュ(Naoise)と恋におち、彼の兄弟とともにスコットランドへと逃げ出す。しかし、ノイシュと彼の兄弟は殺され、デアドラは自殺する。
[編集] 関連作品
- 『デアドラ』 1907年発表のウィリアム・バトラー・イェーツによる悲劇。
- 『悲しみのデアドラ』1910年発表のジョン・M・シングによる悲劇。
- LÉ Deirdre (P20) は退役したアイルランド海軍の掃海艇。