ティトゥス
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ティトゥス・フラウィウス・ウェスパシアヌス(Titus Flavius Vespasianus, 39年9月30日 - 81年9月13日)は、一般的にティトゥスとして知られるローマ帝国の皇帝である。フラウィウス朝2番目の皇帝である。先代皇帝ウェスパシアヌスの長男、母はフラウィア・ドミティラ。ドミティアヌス帝の兄。
70年にエルサレム攻略の司令官となり、イエルサレムを占領し、マサダの要塞を除き、ユダヤ人の反乱を平定する(ユダヤ戦争)。その後、ウェスパシアヌスと共治し、執政官7年目に、父のあとを継いでローマ皇帝となる。在任中に、ヴェスヴィオ火山が噴火し、ナポリ近郊の都市ポンペイが壊滅したほか、ローマが3日間延焼し続ける大火災が発生した。
フォルム・ロマヌムの東端にティトゥスの凱旋門が残っている。
[編集] 年表
- 61-63年 ゲルマニアとブリタンニアで軍団司令官。
- 67-70年 第15軍団アポリナリスの司令官としてユダヤ戦争に参加、ウェスパシアヌスがローマへ帰還するにともない、同戦争について最高指揮権を与えられる。
- 70年9月 イエルサレム陥落に成功。
- 71年6月 ローマ帰還。
- 79年6月24日 皇帝に就任。
- 79年8月24日 ヴェスヴィオス山噴火、ポンペイやヘルクラネウム埋没。
- 80年 ローマの大火。
- 80年6月 コロセウムの奉献式挙行。
- 81年9月13日 サビニ丘陵へ向う途中、死亡(享年42)。
[編集] 関連項目
[編集] 参考文献
カテゴリ: 歴史関連のスタブ項目 | ローマ皇帝 | 39年生 | 81年没