チオペンタール
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チオペンタール(Thiopental)は、バルビタール系麻酔薬の一つ。静注で鎮静・催眠効果を示す。商品名は、ラボナール(Ravonal, 有効成分はチオペンタールナトリウム)。
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[編集] 効能・効果
[編集] 用法
凍結乾燥品から調製した2.5%水溶液を静脈より注入する。場合により直腸内注入、筋肉内注射も用いられる。 ただし筋肉内注射に関しては、本剤はアルカリ性(pH10~11)であり筋注部位の壊死並びに局所障害を起こすことがあるので、患者の受ける恩恵が、その危険性よりも重要視される場合にのみ適用されるべきである。
[編集] 作用機序
脳幹の網様体賦活系を抑制することにより麻酔作用をあらわすと考えられている。 自白剤としての作用を持つとしてオウム真理教が実際に使用したが、そのような作用は無く、単に大脳新皮質に作用する麻酔・鎮静作用のある薬である(詳しくは自白剤を参照)
[編集] 製造中止騒動
1997年8月、田辺製薬は薬価下落による不採算を理由にラボナールの製造中止を発表した。長年定評のあった同剤の打ち切りは衝撃であった。麻酔科医らは撤回運動を起こし、日本麻酔科学会は旧厚生省へ製造中止撤回を求める要望書を提出。その結果田辺は製造中止を撤回し、薬価は1998年の改正で1200円に引き上げられている。
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