タムロン
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種類 | 株式会社 |
市場情報 | |
本社所在地 | 〒337-0015 埼玉県さいたま市見沼区蓮沼1385番地 |
設立 | 1952年10月27日 |
業種 | 精密機器 |
事業内容 | 一眼レフカメラ用交換レンズ、ビデオカメラ用レンズ、デジタルカメラ用レンズ、携帯電話用レンズユニット、CCTVカメラ用レンズ、プロジェクター用レンズユニット、原器、精密金型、精密プラスチック成形品、各種光学用デバイス部品、他の製造・販売 |
代表者 | 小野守男 |
資本金 | 69億23百万円 |
従業員数 | 876人 |
決算期 | 12月末日 |
関係する人物 | 新井健之(創業者) 田村右兵衛(光学技術者) |
外部リンク | http://www.tamron.co.jp/ |
特記事項:1950年11月、泰成光学機器製作所として創業 1952年10月、泰成光学工業株式会社として設立 1970年4月、現社名に変更 |
株式会社タムロン(Tamron Co., Ltd)は日本のレンズメーカー。埼玉県さいたま市見沼区に本社を置く。
1950年、泰成光学機器製作所として創設され、1952年に泰成光学工業株式会社となる。1959年、光学設計の第一人者であり、同社の光学技術の基礎を築いた田村右兵衛の姓を由来とした「タムロン」を同社のレンズブランド名とし、その後1970年にブランド名と社名を統一、現社名となる。1984年、株式店頭公開(現ジャスダック市場)、2006年11月13日東京証券取引所第一部上場。(証券コード:7740)
目次 |
[編集] 製品
[編集] 写真撮影用レンズ
小型軽量かつ安価なレンズの生産を得意とする。それにもかかわらず、加工精度と耐逆光性能の高さで知られる。品数は同業者のシグマよりはるかに少ないが、個々の評価は高い。近年は、フィルムカメラ用レンズのデジタル対応化とデジタルカメラ専用レンズ(フォーサーズ・システム用を除く)の充実化を進めている。
[編集] マクロレンズ
90mm F2.5 Macroのヒットにより、軽量かつ安価な高性能マクロレンズの生産で名が知られている。このレンズは接写性能と柔らかな描写でポートレートマクロと呼ばれている。現在でもそのコンセプトは引き継がれ、90mm F2.8 Macroと180mm F3.5 Macroが発売されている。新AF切替機構の採用、デジタル対応化と進化を続けている。
[編集] 高倍率レンズ
28-200mmのヒットにより、高倍率レンズというジャンルを確立。高倍率レンズブームに火が付き、以後他社もそれに追従し、高倍率レンズはバラエティー豊かになった。現在本家タムロンには28-200mmの他に望遠側を伸ばした28-300mmと広角側を伸ばした24-135mm、デジタル一眼レフ専用ながら広角からの高倍率を実現した18-200mm(35mm換算で従来の27-300mm相当)、それらをさらに高倍率化した18-250mmなどが存在する。更なる軽量コンパクト化、デジタル対応化、デジタル一眼レフ専用レンズの発売と進化を続けている。
[編集] 大口径ズームレンズ
28-75mm F2.8の発売により、大口径標準レンズの常識を破壊。大口径標準レンズといえば、重量800g前後の重量級かつ大柄で高価(10万円前後)というのが相場であったが、このレンズは重量510gで軽量かつスリムでなおかつ安価(5万円程)という手軽さを備えている。また、最短撮影距離0.33mという至上最短距離を実現しており、近写性能にも優れる。更に、デジタル一眼レフの画角を意識したデジタル専用の17-50mm F2.8も発売された。
[編集] MFレンズ
タムロンのMFレンズは、交換マウント方式を採用しており、別売の専用マウントアダプターと組み合わせることで各種のカメラに対応することができる。デジタル向けレンズ需要の急激な伸長とMFレンズの需要減に伴い2006年7月に生産を順次打ち切ることを表明した。→プレスリリース使用されたマウントとして、Tマウント、アダプトマチック、アダプトール、アダプトールⅡが存在する。 AFレンズでは、AF化に伴い伝達する信号が複雑化してしまったため固定マウント方式に変更されている。
[編集] CCTV用レンズ
[編集] OEM
カメラつき携帯電話やデジタルカメラのレンズユニットなどを生産。また、一部の写真撮影用レンズが、メーカー純正品として供給されていた(17-35mm F2.8-4 - コニカミノルタ、28-75mm F2.8 - コニカミノルタ、28-200mm F3.8-5.6 - ペンタックス(いずれも廃版))。
[編集] カメラ
1995年にブロニカ株式会社の株式を取得(1998年に吸収合併)、ブロニカ(BRONICA)ブランドで中判カメラシステムを展開していたが、2005年に製造終了。645判、66判、67判一眼レフと645判レンジファインダーカメラが存在。全機種レンズシャッター採用。レンズブランド名ゼンザノン(ZENZANON)
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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