タマシロオニタケ
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タマシロオニタケは(球白鬼茸、Amanita abrupta Peck)ハラタケ目テングタケ科テングタケ属のきのこ。猛毒菌として有名。
夏から秋にかけてブナ、ミズナラ林やアカマツ、コナラ林、シイ、カシ林、などの林内地上に発生する。現在のところ分布は日本と北アメリカ東部という離れた2つの地域のみで確認されている。傘は径3~7cmで半球形~丸山形~まんじゅう形~平形、表面粘性無く全面に小さなイボを散在し、脱落しやすい。柄は8~14×0.6~0.8cmで上下同径で基部は扁球状に膨大、表面綿屑~繊維状の小鱗片に覆われ、ツバは永続性、ツボは粒状で不明瞭。全体的に白色で無味無臭。
毒成分はアミノ酸プロパルギルグリシンなどの物質と考えられている。アマトキシン類によるものではないが 典型的なコレラ様症状で、アマニタ中毒の症状と非常に類似する。1978年に長野県では死亡例も報告されている。
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