セントトーマス (オンタリオ州)
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セントトーマス (St. Thomas 2001年の人口: 33,236人、面積: 32.24km²) はカナダオンタリオ州南西部に位置する都市である。
セントトーマスは、二本の旧道が交差する位置にあり、1810年に入植が始まった。1844年には、新設されるエルジン郡 (Elgin County)の郡庁所在地に指定され、1852年に自治体として認定された。正式に市制が施行されたのは、1881年である。
19世紀晩期及び20世紀初期には、セントトーマスを通る鉄道が何本か敷設されて、この都市は、重要な鉄道接続地点となった。1856年における最初の鉄道の竣工以来、合計すると26本の鉄道がセントトーマスを通るようにされており、「カナダ鉄道の都」(Railway Capital of Canada) と呼ばれるようになっている。1950年代及び1960年代、鉄道が交通手段としては退潮すると、他の産業(主として、第一次及び第二次の自動車製造業)が入ってきた。
象のジャンボは、1885年9月15日に当地で列車に追突されて死亡した。ジャンボの死100周年と云うことで1985年に建てられた記念像が現存する。
市の名称は、19世紀初期、この地域の発展に貢献したトーマス・タルボット (Thomas Talbot) にちなんでいる。