スロットカー
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スロットカーは、1/24や1/32のスケールの模型自動車がスロット(溝)のついたコースを走るシステム。
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[編集] 構造
もともとは鉄道模型の原理を応用して作られたもの。スロット(溝)の両側には電気を供給する電線があり、そこから、スピードに応じて電力を供給することにより、変速する。 スロットでガイドされている為、ステアリングは無いが、連動してあたかもステアリングが作動するようなギミックを組み込んだ製品もある。 最近ではデジタル信号により、従来は不可能であった車線変更が可能になる。 完成品として販売されている製品の中には磁石が車体の底についていて、コースの磁性をもつ集電線(主に家庭用コース)との吸引力を利用してダウンフォースを得る物もある。その為、初心者はカーブでスピードの出しすぎによる遠心力によってコースアウトする事をある程度防ぐ事が出来る。 大半の営業用コースではコースに磁性が無い為、吸引力は得られない。
[編集] 歴史
1960年代に大ブームを巻き起こしたが、すぐに終息。その後は、愛好家の間でレース活動が続けられるが、徐々に営業サーキットは減るが根強い愛好家達の努力により細々と続く。 近年、ヨーロッパで1/32スケールのスロットカーがブームになり、その余波がわが国にも押し寄せ、新たな愛好家を増やしつつあり、サーキットも各地に新規オープンして、出版社からもこれまでは、模型雑誌の一コーナーだったものがムック本として発刊が相次ぐ。 2001年頃上陸したが、当初、出足は鈍く、SCXの代理店が取り扱いを終了した。その後もアキバデパート、アソビットシティ、キッズランド等の量販店の店頭で販売されるが、不振の為、取り扱いを終了、 現在ではサーキット併設の専門店での販売が主となる。
[編集] スケール
60年代当時は1/24スケールが主流で営業用サーキットでは今尚、主流であるが、近年のヨーロッパを中心とするムーブメントでは1/32スケールが主流でありコレクションも含めた限定生産品やかつての製品の復刻版等が販売されている。 また家庭用にHOスケールがあるが、元々鉄道模型のHOスケールは1/87だが、スロットカーの場合は約、1/60?(ここら辺詳しい方お願いします)で作られている。 他にも1/40?や1/12?があるらしい。また4輪車だけでなく、2輪車も増えつつある。
[編集] 製造メーカー(ブランド)
英国の鉄道模型メーカーHornbyの傘下のScalextric、ドイツの庭園鉄道模型メーカーLGB傘下のCarrera、monogramのような60年代のブームを支えた古参のメーカーとSCX、FLY、NINCO等の比較的新しいメーカーとSlot it,Pink Car等の最近頭角を現し始めたメーカーがある。 元々、鉄道模型と同じ方法で電圧を変える事により速度を変えるので鉄道模型メーカーと関係が深いのだろう。 60年代の世界的なブーム時にはエンジンメーカのCOXやタミヤ、日本模型、青柳金属工業も参入していた。当時の製品は現在でもオークションで高値で取引されており。今尚、高い評価を受けている。いずれも路線変更、廃業及びその他の理由により現在では生産していない事が惜しまれる。 1/24スケールではバンプロジェクト、さかつうからシャーシが供給されている。ボディはプラモデルから流用する。 またCherycoから家庭用レーシングセットが販売されている。かつてはトミーからも販売されていた。最近のムーブメントを反映してか国内でも新規参入{再参入?}が相次ぐ。タカラからscalextricと提携してQuattrox、バンダイからPRESS HARDが発売される。Quattroxでは最先端のデジタル式レーンチェンジシステムが導入される。PRESS HARDではサウンドが出るようになっている。(ただデジQフォーミュラのようなシンセサイザー式ではなく従来の発振器の周波数を変える形式なのが惜しまれる)
[編集] 主なスロットカーメーカー
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