スプラッターハウス PARTII
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スプラッターハウス PARTII(SPLATTER HOUSE PARTII)は、1992年にナムコ(現:バンダイナムコゲームス)からメガドライブで発売されたアクションゲームである。
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[編集] ストーリー
あの惨劇から三ヶ月。リックは恋人ジェニファーを救えなかったばかりに、悪夢に悩まされ続けていた。そんな彼の目の前に、あの忌まわしいヘルマスクが再び姿を現した。
ヘルマスク・・・。それは不滅の魂を宿し、過去あまたのものに力を与えし仮面。あの悪夢の引き金ともいえる呪われた仮面である。
「ジェニファーは死んではいない。彼女を助けたければ、あの呪われし場所を再び訪れるのだ。そして “隠された館” を探すのだ。館にたどり着けば、すべての魂を解放する “復活の秘儀” を見つけられるだろう。さあ、再び私が力を貸そう。お前がそれを望むならな。」
リックの脳裏をすべての過去が通り抜けた。もはやリックにはジェニファーを救い出すことしか見えていなかった。そして、その古代の仮面をゆっくりと自分の額へ押し当てた・・・。
[編集] システム
前作『スプラッターハウス』と同じ横スクロールアクション。操作方法も同じで、十字キーの左右でリックの移動。十字キーの下でしゃがみ、床にあるアイテムを取る。上だと壁にかけてあるアイテムを取り、Bボタンでジャンプ。
攻撃はA、Cボタンで通常はパンチ、しゃがんだ状態でキック、ジャンプ中でジャンプキック、ジャンプし、着地と同時に十字キーを下(または斜め下)+でスライディングキックを放つ。(ただしジャンプ中の滞空時間が短いと出来ない。)
ライフ数は通常(最大)は5個。難易度はシリーズ中最も高く、オプションでも標準レベル(NORMAL)より上げることは出来ても下げることは出来ない。コンティニューには制限がある。(海外版のみパスワード制)
前作よりもストーリー性は強くなっており、またオープニング、エンディング、ステージ紹介時のリックやヘルマスクの台詞には日本語字幕が入る。
[編集] キャラクター
- リック・テイラー
- 主人公。ヘルマスクの力を再び借り、記憶の奥底に永遠に封じ込めるはずだった、呪われし地へ再び足を踏み入れる。恋人ジェニファーを救う唯一の手段である『復活の秘儀』をこの手にするために・・・。
- ジェニファー
- リックの恋人。前作の戦いで怪物と化し、死亡したと思われていたが・・・。
- ヘルマスク
- 呪われし仮面の精霊。再びリックに力を与える。
[編集] アイテム
前作同様、拾って攻撃ボタン(A、Cボタン)で使用する。
- 鉄パイプ
- デッドマンを壁に叩きつける。
- 骨
- 振り下ろして敵を叩き潰す。
- ハサミ
- 投げつけて攻撃する。ステージ3のボス戦で使用。
- チェーンソー
- 振り下ろして敵を切り刻む。ステージ3のボス戦で使用。
- 舟のかい
- デッドマンを湖へ吹っ飛ばす。
- ダムデッドの頭蓋骨
- ダムデッドの頭だけが残ったもの。投げつけて使用するが・・・。
- ショットガン
- 銃。装弾数は8発。
- フラスコ
- 実験用の液体が入ったフラスコ。投げつけて使用する。マッドデッドを倒すことが出来る唯一の武器。
- 毒針
- ボス戦で使用。ヘルテンタクルズが飛ばしてくる毒針。叩き落して、投げ返す事が出来る。
[編集] ステージ
全8ステージ。
- STAGE1 焼け跡
- 三ヶ月前の業火により廃墟と化したウエスト館。再びこの地を訪れたリックに、生き残ったデッドマンやボディイーター達が襲い掛かる。
- STAGE2 エレベーター、地下通路
- “隠された館”への唯一の道である地下通路。しかし、そこは新種の実験体デスノイドの巣窟と化していた。
- STAGE3 川、スローターハウス
- 腐臭の漂う川のほとり。そこではデスノイドをも餌食にする鬼魚フライングファングが襲い掛かる。
- STAGE4 橋、島
- 亡霊やゾンビが徘徊する島。館入り口では、ドクター・ウエストの恐るべき研究の産物、メタモールがリックの前に立ちはだかる。
- STAGE5 新ウエスト館(廊下、図書室、培養室、下水道、研究室)
- “隠された館”は、あらゆる物に生命を持たせた魔性窟と化していた。研究室では実験体たちの創造主、ドクター・ウエストとの戦いが待ち受ける。
- STAGE6 祭壇
- ついに祭壇へとたどり着き、“復活の秘儀”の呪文を唱えるリック。しかし・・・。
- STAGE7 死の世界
- 亡者たちに再び死の世界へ引き戻されたジェニファーを追うために、リック自らも死の世界へ飛び込む。
- STAGE8 崩壊する館(エレベーター)、湖、最後の戦い
- 無事ジェニファーを救い出し、死の世界から脱出したリック。しかし、封印の解けた空間の歪みは、館を崩壊させはじめた。
[編集] モンスター
- デッドマン
- 下級の実験体。三ヵ月前の業火により、全身は醜く焼け爛れている。体は脆く、まともに動けるのは数体のみで、ボディイーターに寄生されているものもいる。赤、青の2種類が存在する。
- ボディイーター
- 死肉をあさる蛭型モンスター。動くものなら何にでも喰らい付く。
- デッドマンファット
- ステージ1ボス。食欲の権化と化したデッドマンの亜種。巨大で、毒液を吐いて攻撃してくる。
- デスノイド
- 最も多く登場する敵。高いジャンプ力を持ち、奇声を発しながらリーチの長い爪で攻撃してくる。緑、紫、黄の3種類が存在し、それによって耐久力も異なる。
- マッドデッド
- ヘドロ状のモンスター。通常の攻撃では一時的に行動不能には出来るが、倒すことは出来ない。
- ヘルヘッド
- 死の世界の下級住人。空中を飛ぶ頭蓋骨の様な敵で、数で襲ってくる。
- デーモンフェイス
- ステージ2ボス。巨大な顔の悪魔。ヘルヘッドを召喚したり、デーモンブレスと呼ばれる怨念の塊を吐き攻撃してくる。
- フライングファング
- 獰猛なピラニア型モンスター。水中から飛び出し喰らい付いてくる。
- ブランデッド
- 「スローターハウス」に捕らわれた哀れな実験体の末路。小屋の意思のままに吊り下げられ、束縛されている。毒液を吐く。
- イーヴィルヘッド
- ステージ3ボス。「スローターハウス」の中枢で、小屋内の全てのものを操る肉塊。本体自体は弱い。
- ダムデッド
- ゾンビ。集団で襲ってくる。地下道のトラップを作動させている者もいる。動きは鈍いが、アイテムであるダムデッドの頭蓋骨で攻撃すると、下半身を吹っ飛ばされた上半身のみのダムデッドが勢いよく突撃してくる。
- エクトプラズム
- 亡霊。触れてもダメージは無いが、取り憑かれてしまいリックの操作が逆になってしまう。
- メタモール
- ステージ4ボス。最強の実験体。最初は人型で、スライディングキックで攻撃してくるが、ある程度ダメージを与えると、クモの様な第2形態へと変身し、走り回ったり、飛びかかって攻撃してくる。
- ダークネール
- 前作に登場した手首のモンスター、ウッディが進化したもの。
- ゴートヘッド
- 壁に架けられた山羊の剥製が意思を持ったもの。毒液を吐く。倒す事は出来ない。
- ドクター・ウエスト
- ステージ5ボス。自らをゾンビ化し、新たなる怪物たちを創造していた狂気の科学者。マッドデッドに護衛させ、自らは逃げながらフラスコを投げつけて攻撃してくる。だが追い詰められると何も出来ない。耐久力は無く、一撃で倒せる。
- ?
- ステージ6で登場。死の世界の入り口から現れる生首やヘビの様な不気味な小型の化け物で、次々とリックに襲い掛かる。
- デスクリスタル
- ステージ7ボス。ジェニファーを捕らえている水晶。光の弾や雷で攻撃してくる。
- 邪神
- デスクリスタルを破壊した事により封印が解かれた忌まわしき神。リックとジェニファーを追ってくるが、倒す事は出来ず、ある程度逃げ切ればステージクリアとなる。続編PART3で再び戦うことになる。ヘルマスクの宿敵。
- ヘルテンタクルズ
- 異界のタコ。ステージ8のボスで、毒針を飛ばして攻撃してくる。弱点は目で、それ以外は何の攻撃も受けつけない。ステージ4では橋を破壊しながらリックを追いかけてくる。この時は毒針は飛ばしてこないが、攻撃する事も倒すことも出来ない。
- 忌まわしき神々のしもべ
- 最終ボス。死の世界から解き放たれた巨大な肉塊の様な化け物で、様々な生首を飛ばして攻撃してくる。ある程度ダメージを与えるとコウモリ型の本体が姿を現し、飛び回る。
[編集] 関連
- スプラッターハウス わんぱくグラフィティ
- スプラッターハウス
- スプラッターハウス PARTIII
- バンダイナムコゲームス