ジョセフ・オツオリ
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ジョセフ・モガンビ・オツオリ(Joseph Mugambi Otwori, 1969年1月20日 - 2006年8月30日)は、ケニア出身の陸上選手。
身長170cm、体重56kg。血液型はA型。
[編集] 来歴
ケニアの高校を卒業後、1987年秋に来日。山梨学院大学附属高校を経て、翌年山梨学院大学に入学し陸上競技部に所属。1989年の第65回箱根駅伝で2区のランナーに起用され、1年生ながら7人抜きの走りを見せた。そして同区で3年連続区間賞を獲得、4年生の時には名実共にエースランナーとして同大学の初の総合優勝に貢献した。
大学卒業後はトヨタ自動車に進んだものの、度重なる故障に悩み、30歳の時に一旦ケニアに帰国。母国で陸上競技の指導者を務めていた。
その後、2003年に再来日し、翌年には新潟県西蒲原郡西川町(現・新潟市)の重川材木店に入社。大工として働きながら、同社陸上競技部の選手兼コーチとして活動。2006年、同社を全日本実業団対抗駅伝大会の本選初出場へと導いた。
しかし2006年8月30日、一時帰国中のケニアで自動車を運転中、対向車線を走っていたバスと正面衝突する事故に遭い、37歳で帰らぬ人となった。同年9月4日にテレビ朝日系列で放送されたクイズプレゼンバラエティー Qさま!!スペシャルの「全員で鬼ごっこ」のコーナーにて、鬼役で出演したのが日本での最後のTV出演となった。なお、番組放送終了後に追悼のメッセージが表示された。
[編集] 関連項目
- 東京箱根間往復大学駅伝競走
- 山梨学院大学
- 全日本実業団対抗駅伝大会
- びわ湖毎日マラソン
- 西口文也 - プロ野球西武ライオンズ投手(彼のニックネーム「オツ」はオツオリが由来となっている)