ジメルカプロール
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ジメルカプロール(dimercaprol)とは、重金属中毒の解毒剤である。商品名は、バル(BAL)であり、元々はイギリスでルイサイトの解毒剤として開発されたことに由来する (British Anti-Lewisiteの略称)。
[編集] 作用機序
本剤は、金属イオンに対する親和性が強く、体内の諸酵素と金属イオンの結合を阻害する。既に結合してしまっている場合は、本剤が金属イオンと結合することによって、阻害された酵素から金属イオンを引き剥がし、体外への排泄を促進する。その結果、酵素の活性が賦活する。
[編集] 適応
砒素、水銀、鉛、銅、金、ビスマス、クロム、アンチモンの中毒。(鉄、カドミウム、セレン、放射性元素の中毒には用いない。中毒症状を悪化させることがある。)
[編集] 関連項目
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