ジェラルド・カーティス
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ジェラルド・カーティス (Gerald Curtis、ジェラルド・L・カーティス、Gerald L. Curtis、1940年 - )は、アメリカ人の政治学者、コロンビア大学教授。専門分野は日本の政治外交、比較政治学、日米関係、米国のアジア政策。
ニューヨーク市生まれ。ジャズ・ピアニストを志してニューヨーク州立大学音楽学部に進学する。その後1962年ニューメキシコ大学社会科学科卒(西欧地域研究専攻)、1964年コロンビア大学大学院政治学修士課程修了(国際関係専攻)、1969年同博士課程修了(Ph.D、政治学)。
コロンビア大学政治学部助教授(1969-72年)、同準教授(1972-76年)を経て1976年より現職。1974年から1990年まで同大東アジア研究所長を務める。
1967年第31回衆議院議員総選挙における大分二区の自民党衆議院議員候補、佐藤文生陣営に現地で密着し、立候補から初当選までの日本の選挙運動を分析した博士論文を執筆する。同論文を基にした『代議士の誕生』を出版したことで、日本でもよく知られる日本研究者となった。
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[編集] 著書
[編集] 単著
- Election campaigning, Japanese style, (Columbia University Press, 1971).(『代議士の誕生――日本保守党の選挙運動』 山岡清二訳, サイマル出版会, 1971年/新版, 1983年)
- The Japanese way of politics, (Columbia University Press, 1988).(『「日本型政治」の本質――自民党支配の民主主義』 山岡清二訳, TBSブリタニカ, 1987年, 大平正芳記念賞受賞)
- 『ポスト冷戦時代の日本』(東京新聞外報部訳, 東京新聞出版局, 1991年)
- 『日本の政治をどう見るか』(木村千旗訳, 日本放送出版協会, 1995年)
- The logic of Japanese politics : leaders, institutions, and the limits of change, (Columbia University Press ,1999).(『永田町政治の興亡』 野上やよい訳, 新潮社, 2001年)
[編集] 共著
- 『土建国家ニッポン――「世界の優等生」の強みと弱み』(石川真澄と共著, 光文社, 1983年, ISBN 4-334-97026-5 )
[編集] 編著
- Japanese-American relations in the 1970s, (Columbia Books, 1970).
- The U.S.-South Korean alliance : evolving patterns in security relations, co-edited with Sung-joo Han, (LexingtonBooks, 1983).
- New perspectives on U.S.-Japan relations, (Brookings Institution Press , 2000).
- Policymaking in Japan : defining the role of politicians, (Brookings Institution Press , 2002).
[編集] 共編著
- (神谷不二)『沖縄以後の日米関係――七〇年代のアジアと日本の役割 』(サイマル出版会, 1970年)
- (山本正)『日米の責任分担――下田会議リポート』(サイマル出版会, 1982年)
- Japan's foreign policy after the Cold War : coping with change,co-edited with Michael Blaker,(M.E. Sharpe, 1993).
- The United States, Japan, and Asia: challenges for U.S. Policy,co-edited with Michael Aho,(W.W. Norton, 1994).
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