ショートメッセージサービス
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ショートメッセージサービス(SMS:Short Message Service)とは、携帯電話やPHS間でごく短い文字メッセージ(メール)をやりとりするためのサービスである。
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[編集] ショートメッセージサービス
広義のショートメッセージサービス(SMS)としては、日本で提供されているサービスとして、NTTドコモmovaのショートメール、NTTドコモFOMAのSMS(国際SMSもある)、ソフトバンクモバイル(旧ボーダフォン日本法人)・ツーカーのスカイメール、SoftBank 3G(旧Vodafone 3G)のSMS、auのCメール、ウィルコム(旧DDIポケット)のPメール・ライトメール、ドコモPHSのきゃらトーク・きゃらメール(サービス終了)がある。
日本ではウィルコム(旧DDIポケット)のPメールを皮切りに各社がサービスを開始、後にNTTドコモのiモードメールの普及によって事業者間のメール交換手段として、Eメールへの移行が進んだ。
[編集] SMS(GSM)
狭義のSMS(Short Message Service)としては、GSMの携帯電話同士でやりとりできるメール、およびそれに互換性のあるメールのことを指す。
GSMを元にしたIMT-2000(日本ではFOMAなど)でもGSMと互換性のあるメッセージのやりとりができる。
GSMのSMSでは、メッセージはセンターを経由して、送信先の携帯端末に送られる。送信先が圏外にいるなどして送信できなかった場合は、送信できるようになった時に再度送信される。
1つのメッセージで最大140オクテットまで送ることができる。文字コードにはGSM 7-bit default alphabetとUCS-2を使用することができる。7ビットのdefault alphabetを使用した場合、最大文字数は160文字となる。UCS-2を使用した場合、アルファベットのほか漢字やキリル文字、アラビア文字など様々な文字を送受信することができる。但し、送受信する端末がそれに対応している必要がある。この場合は最大70文字となる。
多くの携帯電話事業者が、他の事業者へのSMSのゲートウェイを持っており、外国の事業者も含めた他の事業者の携帯電話へもメッセージをやりとりできるようになっている。事業者によってはインターネットへのメールの送受信も可能になっている。
SMSを拡張したものに、文字の大きさを変えたり、画像や音声、簡単なアニメーションなどを入れたりできるようにしたEMS(Enhanced Messaging Service)や、EMSをさらに拡張してカラー画像や動画を入れられるようにしたMMS(Multimedia Messaging Service)がある。
SoftBank 3Gで使われているMMSは、300キロバイトまでの容量で、国内・海外問わずメッセージのやりとりができる。
NTTドコモは近日国際MMSサービスを開始する。送信方法はiモードメールで 国番号+相手電話番号@mms-i.jp 受信も自動的にiモードメールへ変換され普通に受信できる。
[編集] 問題点
ランダムに生成した電話番号へスパムメールなどを大量に送信する悪徳業者が数多く存在する。ワンクリック詐欺の被害に遭う事件も多く、SMSの利用を取りやめる使用者も少なくない。