シェブロン
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シェブロン(Chevron Corporation NYSE:CVX)は、石油を始めとするエネルギー関連製品を扱うアメリカ系多国籍企業で、石油メジャーの一つ。本社はサンフランシスコ近郊のサン・ラモン市で、海外の約180ヶ国にビジネス拠点を持っている。ビジネス専門誌「Fortune(フォーチュン)」が毎年発表する「Fortune 500(企業売り上げ高ランキング)」では、米国第4位、全世界で第6位に入っている(2005年)。米国石油業界ではエクソンモービルに続く国内第2位。また時価総額では世界最大の石油メジャーである(2005年12月31日付け)。同社が最終的に発表した2005年の売り上げ高は1936億ドル、純利益は141億ドル。
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[編集] 歴史
1911年に分割されたスタンダード・オイルが前身。1879年に「パシフィック・コースト・オイル」として創業し、1900年にスタンダード・オイルに買収され、その一部となった。1911年にスタンダード・オイルが分割されると、「スタンダード・オイル(カルフォルニア)」(通称ソーカル)となる。その後、1984年にガルフ・オイルと合併し、社名がシェブロンとなる。2001年にテキサコを買収し、シェブロンテキサコとなったが、2005年5月9日に再びシェブロンに社名変更した。現在では、テキサコの名はブランド名としてのみ残されている。
[編集] 概要
シェブロンの従業員は約53,000人(この数字にガソリンスタンド従業員6,000人は含まれていない)で、確認埋蔵量約120億バレルの原油を保有している(2003年12月末現在)。2005年には日産250万バレルの原油を生産。シェブロンは、系列会社のものを含めて世界84カ国に販売ネットワークを持ち、約24000ヶ所の小売所を持っている。また、アメリカ、アジア、ヨーロッパの13の発電事業者の資産を保有している他、最近では天然ガス分野にも力を入れている。
[編集] マーケティング・ブランド
[編集] 燃料
- シェブロン
- スタンダード・オイル
- テキサコ(w:Texaco) (アメリカ合衆国南東部だけ;他は2006年よりシェルによって運営される)
- ガルフ・オイル(w:Gulf Oil)
- カルテックス
- カルテックスは、ソーカル(現:シェブロン)とテキサコが1936年に合弁で設立した会社が元になっている。1951年10月、カルテックスは、日本石油(現:新日本石油)と合弁で日本石油精製を設立した。このため、1996年4月に日本石油がカルテックスが所有する全株式を取得し、100%子会社とするまで45年間にわたり、同社が外資系といわれた。シェブロン・テキサコの成立に伴い、カルテックスは吸収合併され、現在はブランドのみ残されている。ちなみに日本石油が1983年から2001年7月の新日本石油のシンボルマーク「ENEOS」が誕生するまでの間に使われていたサンライズマーク(日の丸の下部分)が登場するまでサインポール(看板)は「カルテックス」のマークを使用していた。
[編集] 潤滑剤
- Havoline
- DEX
- Chevron Oils
[編集] 燃料添加物
- Techron - Chevron
- Clean System 3 - Texaco