サラディン (装甲車)
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サラディン(Saladin)とは、イギリスのアルビス社で開発され世界各国で使用された、偵察を主目的とした装輪装甲車である。名称のサラディンとは十字軍と戦った英雄、サラーフッディーンのことである。
[編集] 開発
第二次世界大戦終結後、イギリス軍は雑多な装甲車の装備体系を整理するため1台のシャーシから複数の目的に特化した装甲車をそれぞれ開発することとした。そこで開発が始まったのが、偵察型のFV601サラディンである。
[編集] 特徴
サラディンの基礎開発はイギリス陸軍部内で行われ、この研究を基礎としてアルビス社が開発を請け負った。サラディンは6輪の装甲車で、全輪が駆動し、前方の2輪と中央の2輪により操舵を行う。全周旋回式の砲塔には76.2mmL5A1砲を搭載していた。この武装は、当時の装甲車としては強力であった。また、エンジンにはロールスロイス社製のB80 Mk.6A V型8気筒液冷ガソリンエンジンを搭載し、路上最大速度72km/h、路上航続距離400kmの機動力を発揮した。
生産は、1956年から1972年まで行われ多数の車両が輸出され、一部の国では現在も使用されている。サラディンは非常に堅牢で、使い勝手も大変良い装甲車であった。
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