サイコフレーム
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サイコフレームとは、アニメーション映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』に登場する、架空の部材である。
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[編集] サイコフレーム
[編集] 概要
モビルスーツの構造部材にサイコミュの働きをするコンピューター・チップを金属粒子レベルで鋳込んだもので、パイロットの脳波を機体の駆動系に直接フィードバック可能になり、ニュータイプパイロットの持つ能力を最大限に引き出すことが出来る。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
なお、このサイコフレームは、当初ネオ・ジオン側のみが持っていた技術であったが、そのリーダーであるシャア・アズナブルが故意にアナハイム・エレクトロニクスに情報を流した。結果として、敵である地球連邦軍のνガンダムへの搭載が急遽決定したという、数奇な運命をたどることになった。シャアがこのような行動をとった理由は、長年のライバルであるアムロ・レイと同レベルの性能を持ったモビルスーツで決着をつけたいという、ごく私的なものだった(ただし、小説版『ハイ・ストリーマー』ではその理由の他に、地球を汚染するという行為に恐れを覚えたシャアが償いのためにサイコフレームの技術を流し、アムロの力に賭けた…という理由も存在する)。
[編集] 劇中での内容
劇中でのサイコフレーム搭載MSはサザビー、νガンダムの2機、サイコフレーム搭載MAはα・アジールの1機のみである。
サイコフレームの働きは単にニュータイプ用兵器の性能向上だけではない。技術者でありアムロの恋人であったチェーン・アギは試料用のサイコフレーム(T字型をしており、ノーマルスーツの腰に付けていた)を持っていたが、これが媒体となって遠く離れたアムロが導かれるという現象が起きている。
劇中では(アムロの設計した)サイコミュとサイコフレームが共鳴して未知数の力を引き出す可能性があると語られており、最終局面ではアムロの意志にサイコフレームが共鳴して不思議な輝きを発し、地球圏に生きる人々の心の力を集め、地球へ落下しつつあったアクシズを宇宙へ押し戻すという奇跡を起こした。
[編集] マルチプル・コントラクション・アーマー
[編集] 概要
マルチプル・コントラクション・アーマー、MCAは高度な技術で作られた構造材や装甲を意味する。
UC0093から約30年後にフォーミュラ計画ではサイコフレームのフレーム内に金属粒子大の素子を取り込む画期的な技術を複数の構造材や内蔵電装機器を装甲に取り込むことに成功したマルチプル・コントラクション・アーマーが完成した。
そして、マルチプル・コントラクション・アーマーである構造材や装甲はサイコフレームの性質を併せ持つ物となった。
マルチプル・コントラクション・アーマーの技術を使い、ガンダムF90以上に高性能なガンダムF91の完成を見た。