コンポジション爆薬
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
コンポジション爆薬(Composition) RDXを主成分に作られた混合爆薬の一種で日本語では混合炸薬とも呼ばれる。 混合する成分によって分類される。 RDXやTNTなどの爆薬にプラスチック結合剤、可塑剤などを混ぜて粘土のように自由に加工できるようにした物である。
- 可塑剤:セバシン酸ジオクチル
- 結合剤:ポリイソブチレン、ジオクチルアジピン酸塩
目次 |
[編集] A-3
ワックスで爆薬表面をコーティングして粒子状に加工したものである。 現在ではPBX爆薬への代替が進んでおり生産量、使用量とも減っている。
[編集] B
爆風の威力を増大させる目的で低融点のTNTを第二成分として アルミニウム粉末を混ぜ込んでいる。鈍化剤をまぜて安定性を高めた物である。 また、低融点のTNTを含むことにより溶填性に優れている。
[編集] C-1,C-2,C-3
旧式の混合爆薬で現在では生産も使用もされていない。 低温環境でひび割れしたり、長期保存時に劣化するなどの問題があり、 改良された物がC-4である。
[編集] C-4
C4と言えばプラスチック爆薬の代名詞とも言われ、もっとも一般的な軍用爆薬である。 可塑性に優れ加熱などを行わなくても自在に加工できるため軍用として重宝されている。