コンシューマ版
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コンシューマ版とは、もともとPCやゲームセンター用として開発されたゲームソフトが、家庭用ゲーム機用に移植されたものをいう。
通常、家庭用ゲーム機用ソフトとして販売するためにはCEROによる審査(以前はゲーム機メーカーによる認証)が必要になるが、審査にあたってはゲーム中での恋愛・性行為・暴力行為・犯罪行為などの描写が禁止されていたり、制限が設けられているため、特にPC用アダルトゲームをコンシューマ版化する際には性行為シーンを削除するなどの変更が行われる。性行為・暴力行為・犯罪行為などは、そのイベントをきっかけに主要な登場人物の心境や人間関係が大幅に変化するなど、ゲーム上のシナリオのキーとして置かれることが多いので、それらを削除した時に前後のつじつまが合わなくなるのを避けるためには、シナリオを大幅に書き直す必要があることが多い。その場合、元のシナリオが持っていた奥深さや説得力が失われてしまうこともある。なお、そういった変更を経ても、CEROによるレーティングでは「A:全年齢対象」と認められない場合も多い。
また、コンシューマ版には追加ヒロインや追加シナリオといった追加要素が付く場合が多いが、いかにも安直に作られている、世界観にそぐわないキャラクター設定がなされている、あるいはオリジナル版と同じキャラクターがまったく違う設定をされてしまうなどで、オリジナル版のファンからは不評を買うことも多い。