グリセリン
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グリセリン | |
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一般情報 | |
IUPAC名 | プロパン-1,2,3-トリオール/propane-1,2,3-triol |
別名 | グリセロール/Glycerol/1,2,3-Trihydroxypropane/1,2,3-propanetriol/glycyl alcohol/glyceritol/Polyhydric alcohols/trihydroxypropane/ |
分子式 | C3H8O3 |
分子量 | 92.09 g/mol |
組成式 | |
式量 | g/mol |
形状 | 無色透明の糖蜜状液体 |
CAS登録番号 | [56-81-5] |
SMILES | OCC(O)CO |
性質 | |
密度と相 | 1.26 g/cm3, |
相対蒸気密度 | (空気 = 1) |
水への溶解度 | |
への溶解度 | |
への溶解度 | |
融点 | 18.2 ℃ |
沸点 | 171 ℃(分解) |
昇華点 | ℃ |
pKa | |
pKb | |
旋光度 [α]D | |
粘度 | |
屈折率 | |
出典 | ICSC |
グリセリン(Glycerine, Glycerin)は、組成式 C3H5(OH)3 で表されるの3価のアルコール。IUPAC名は、プロパン-1,2,3-トリオール、別名、グリセロールなど
1779年にスウェーデンのカール・ヴィルヘルム・シェーレがオリーブ油加水分解物の中から発見し、甘味を持つことからギリシャ語のγλυκυς(glykys、甘い)にちなんで名づけられた。
石鹸の廃液を精製するか、プロピレンから合成して作られる。可燃性であることから、取り扱いや保管には注意する必要がある。
無色透明の糖蜜状液体でアルコールに可溶、エーテルに難溶。水に非常に溶けやすい(=吸湿性が強い)。その保水性を生かして、化粧品、水彩絵具によく使われる。毒性がほとんど無いことから、医療分野では利尿薬、脳圧降下薬、浣腸液、目薬など様々に用いられる。エチレングリコール同様に不凍液としても使用されている。また、ニトログリセリンの原料としても重要である。
3つのヒドロキシル基すべてを脂肪酸でエステル化したものは中性脂肪と呼ばれる。