グラップラー刃牙
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ウィキポータル |
日本の漫画作品 |
日本の漫画家 |
漫画原作者 |
漫画雑誌 |
カテゴリ |
漫画作品 |
漫画 - 漫画家 |
プロジェクト |
漫画作品 - 漫画家 |
『グラップラー刃牙』(グラップラーバキ)は、『週刊少年チャンピオン』に連載された板垣恵介の格闘漫画。第1部はOVA化、TVアニメ化されている。通称『バキシリーズ』。連載中にタイトルが二度変更されているが、世界観やキャラクターは同一のものである。
外伝作品として、『バキ外伝 -疵面(スカーフェイス)-』(原作:板垣、作画:山内雪奈生)がある。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] 作品概要
[編集] 第1部 グラップラー刃牙
テレビアニメ化されたのはこの部のみ。全42巻。
- 地下闘技場編
- 東京ドーム地下に存在する地下闘技場をめぐる物語。最年少チャンピオン範馬刃牙と鎬兄弟や、マウント斗羽との試合が行われた。また、序盤から最強マッチといえる独歩対勇次郎戦を惜しげもなく描く。物語の導入部分にあたる。
- 幼年編
- 時系列的には地下闘技場編より以前。幼年時の刃牙の戦いを描く。連載中作者が母を亡くしたこともあってか、「母」というテーマが大きな核となっている。死に逝く母のために最強の地位を通したい花山薫に、母の愛を求めそのために父の強さを求める範馬刃牙。巨大な父としての範馬勇次郎の人間像や、朱沢江珠の女と母の間での葛藤が描かれる。特に朱沢江珠は存在感が強く、刃牙を通しての勇次郎への野生的な愛はグロテスクなほどに描かれ、それがラストシーンを強烈に印象づける。また、戦いの中で互いの「絆」を見い出し、それを糧として自らを鍛え上げるという範馬刃牙の思想も具体的に描かれる。
- 最大トーナメント編
- 刃牙と、実在の闘技者をモデルとしたキャラクター達(登場人物参照)によるトーナメント戦。開会式の入場シーンは通常連載の倍以上のページを使って全選手を紹介、全試合をダイジェスト化する事なく描き、次から次へと出てくる個性的なキャラクターによる試合は、どちらが勝つか想像し難い戦いの連続だった。途中で夜叉猿が出てきたり、勇次郎が乱入したり、予測を覆す展開も。トーナメント戦という対戦方式は、破天荒な物語を破錠させることなく終幕へと導くのに有用であった。第一部は全編最強に対する問いが述べられているが、特に最大トーナメント戦では多くの戦いの中にその主題を盛り込んでいる。ちなみにトーナメントは31試合をたった一夜で行なうという殺人的なスケジュールで開催されている。
[編集] グラップラー刃牙(外伝)
- 最大トーナメントの翌日、本編内でプロレス界の二大巨頭であったマウント斗羽とアントニオ猪狩が長年の決着を着けるため、東京ドームのリングで戦いを繰り広げる。この時点で二人はリングから姿を消してしまい、現実世界で直接対決はなくなってしまった。夢の対決といえる。刃牙対猪狩戦でも出てきていた「プロレス」というテーマが大きくかかわってきている。
[編集] 第2部 バキ
「グラップラー刃牙」の続編。全31巻。
- 最凶死刑囚編
- 第1部に登場したキャラクターと、脱獄した5名の死刑囚たちとの戦い。最大トーナメントの予測不可能な展開はさらに加速し、花山対スペック戦といった名勝負を生み出す。第1部に比べ、「恋愛」や「性」の要素が濃厚。全編に渡って、「敗北とは何か」が主題といえる。「敗北を知る」ということを志したことから、逆に自分の欲することを手に入れること=勝利を一度もつかむことが出来なくなってしまっていたドリアンの敗北と、その後の救急車のシーンは、作者入魂の場面だという。また、「武器の使用以外すべてを認める」のルールの下で闘ってきた第1部からさらに発展させ、「武器の使用」をも認め、ステージや人数など戦い方も限定しない完全ノールールの戦いが描かれた。このころから作者は範馬勇次郎のステージにどうにか息子の刃牙をたどり着かせたいと考えていたふしがあり、SAGAもそのためという見方もある。
- 大擂台賽(だいらいたいさい)編
- 中国武術界最強の「海皇」(詳細は後述する)を決める大会を舞台とした物語。範馬刃牙の解毒治療のために、烈海王が刃牙を大会に出場させる。真相は毒手(詳細は後述)をもつ敵と対戦して毒を裏返すという荒業の治療法だった。全編にわたって「武力対暴力」をさらに様々な戦いを通して多角的に追求され、最終戦の郭海皇対勇次郎戦で、武の極致は死にありといった結論を導き出した。アライと刃牙の試合はアライ編への伏線として互いの強さを引き立てるための試合内容で、期待されていた範海王(登場人物参照)はあっけなくやられ、2秒で倒された郭春成の噛ませ犬っぷりは伝説となった。
- アライ編
- マホメド・アライJr.を中心とした種々の戦闘模様。死刑囚編終盤より刃牙の彼女・梢にアピールしていたアライJr.が、最強と最愛の二つを手に入れるために範馬刃牙に勝負を挑む。最終的には刃牙が圧勝し、勇次郎に挑戦状を叩き込む展開となった。
[編集] バキ特別編SAGA
- 刃牙と梢江の初性交を描く。『バキ』の中で発生したエピソードであるが、性的描写が大半を占めることなどからヤングチャンピオンに掲載された。イロモノ作品としてファンに劇薬として扱われたが、作者の「性」と「戦い」との近似性などのテーマが描かれて興味深い。後半は本編の柳との戦いにつながる。作中で使われたティッシュ箱は8箱で刃牙の絶倫振りが伺える作品でもある。
[編集] 第3部 SON OF OGRE 範馬刃牙
連載開始前の宣伝では、刃牙と勇次郎の決着戦が行われることが示唆された。現在5巻まで刊行。
- 異"種"格闘技編
- アメリカ刑務所編
- ミスターアンチェインこと、ビスケット・オリバと立ち会うために、アリゾナ刑務所(ブラックペンタゴン)に入った刃牙のストーリー。だが、二代目アンチェインを称する「ミスター2(セカン)」こと純・ゲバルと戦うことに。
[編集] バキ外伝 -疵面(スカーフェイス)-
- 「チャンピオンRED」に連載されている。花山薫(詳細は後述)を主人公としたスピンオフ作品。本編で語られることのないヤクザとしての花山の姿が描かれている。花山が服役中のエピソードなどもあり、本編との時間軸との関係は不明。だが、コミックス2巻の第12撃「息子」以降、花山の頬にスペックから受けた傷跡(銃弾を口に入れられ、爆発させた。)がある。
[編集] 登場人物
バキシリーズの登場人物を参照。
[編集] 既刊一覧
[編集] グラップラー刃牙
少年チャンピオンコミックス 全42巻
|
|
秋田トップコミックスWIDE 全15巻
- グラップラー刃牙 地下闘技場編 (1) ISBN 4253188907
- グラップラー刃牙 地下闘技場編 (2) ISBN 4253188915
- グラップラー刃牙 地下闘技場編 (3) ISBN 4253188923
- グラップラー刃牙 幼年編 (1) ISBN 4253188931
- グラップラー刃牙 幼年編 (2) ISBN 425318894X
- グラップラー刃牙 幼年編 (3) ISBN 4253188958
- グラップラー刃牙 幼年編 (4) ISBN 4253188966
- グラップラー刃牙 最大トーナメント編 (1) ISBN 4253189660
- グラップラー刃牙 最大トーナメント編 (2) ISBN 4253189679
- グラップラー刃牙 最大トーナメント編 (3) ISBN 4253189687
- グラップラー刃牙 最大トーナメント編 (4) ISBN 4253189695
- グラップラー刃牙 最大トーナメント編 (5) ISBN 4253189709
- グラップラー刃牙 最大トーナメント編 (6) ISBN 425318989X
- グラップラー刃牙 最大トーナメント編 (7) ISBN 4253189903
- グラップラー刃牙 最大トーナメント編 (8) ISBN 4253189911
グラップラー刃牙外伝 ISBN 4253240089
[編集] バキ
少年チャンピオンコミックス 全31巻
|
秋田トップコミックスWIDE
- バキ 最凶死刑囚編 (1) ISBN 4253242383
バキ特別編SAGA ISBN 4253145167
[編集] SON OF OGRE 範馬刃牙
少年チャンピオンコミックス
[編集] バキ外伝-疵面(スカーフェイス)-
[編集] OVA版
1994年に東映ビデオよりリリース。
[編集] テレビアニメ
2001年にテレビ東京系にて深夜アニメで放送。原作とは違い、幼年編→地下闘技場編→最大トーナメント編と時間軸の順番でストーリーが展開する。2006年にはインターネットTV、GyaOでも配信されている。
[編集] スタッフ
- 原作:板垣恵介
- 企画:ダイナマイト・トミー
- シリーズ構成:富岡淳広
- キャラクターデザイン・総作画監督:東出太(アストロ・スタジアム)
- 美術監督:明石聖子
- 色彩設計:斎藤裕子
- デジタル撮影監督:館信一郎
- 編集:古川雅士 J.S.E
- 音響監督:高橋秀雄
- 音楽:Project BAKI
- 音楽協力:テレビ東京ミュージック
- アニメーション制作:グループ・タック
- アニメーションプロデューサー:川人憲治郎
- 制作協力:山岡孝造(ビッグショット)
- Co.プロデューサー:村?一徳
- プロデューサー:大倉宏俊
- スーパバイザー:金子?路
- 監督:難波日登志
- 製作:フリーウィル
[編集] 主題歌
- オープニングテーマ
- 「哀 belive」
- 作詞:Project BAKI
- 作曲:Project BAKI
- 歌:青柳涼子
- エンディングテーマ
- 「Reborn」
- 作詞:Project BAKI
- 作曲:Project BAKI
- 歌:青柳涼子
[編集] サブタイトル
- 宿命への胎動
- 蠢く者たち
- 夜叉岩の魔獣
- 牙と絆
- 戦士の心
- 侠客立ち
- 握撃!
- 鬼
- 決別
- 戦場
- ガイア
- 噛み跡
- 挑む!
- 夢を見たあと
- 彼奴
- 聖地への道
- 集結
- 紐切り
- 対戦者
- 名誉ある敗北
- 殺傷本能
- 両雄激突!
- 武神、死神
- 悪魔の報酬
[編集] 関連書籍
- グラップラー刃牙Fighting ISBN 425313260X
- グラップラー刃牙 バキ最強烈伝公式パーフェクトプログラム ISBN 4471360647
[編集] 外部リンク
カテゴリ: 書きかけの節のある項目 | グラップラー刃牙 | 漫画作品 く | 週刊少年チャンピオン | 格闘技漫画 | テレビ東京系アニメ | アニメ作品 く | 深夜アニメ