クロルヘキシジン
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クロルヘキシジン(Chlorhexidine)は医薬用殺菌薬で、グルコン酸塩、あるいは塩酸塩、酢酸塩として用いられる。CAS登録番号は55-56-1(グルコン酸塩は18472-51-0、塩酸塩は3697-42-5、酢酸塩は56-95-1)。薬用洗口液などに添加され、歯肉炎などの歯周病を軽減・予防する効果があるとされる。またヒビテンなどの名で、非歯科用の殺菌剤としても用いられる。これは一般の皮膚洗浄剤あるいは外科用洗浄剤として用いられるが、他の含有成分(アルコール等)のため洗口剤には適さないものもある。
フッ素イオンによって失活するため、クロルヘキシジン洗口液はフッ素を含む歯磨き粉、洗口液などの使用後少なくとも30分経ってから使用すべきであるとされ、さらに効果を上げるためには飲食やその他の洗口液は使用後少なくとも1時間は避けたほうがよいとされる。しかしクロルヘキシジンとフッ素の両方を含む製剤でも効果はあるといわれる。クロルヘキシジンを含む製品は日本やアメリカ合衆国では一般用に購入可能であるが、処方箋なしでは使用できない国もある。