クロックタワー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
クロックタワー | |
---|---|
ジャンル | アドベンチャーゲーム |
対応機種 | スーパーファミコン(SFC) プレイステーション(PS) |
開発元 | ヒューマン |
発売元 | ヒューマン |
人数 | 1人 |
メディア | SFC:カセット PS:CD-ROM1枚 |
発売日 | SFC:1995年9月14日 PS:1997年7月17日 |
価格 | SFC:11400円(税抜) PS:5800円(税抜) |
『クロックタワー』(CLOCK TOWER)は、ヒューマンから発売された日本のゲームソフト。
1995年9月14日にスーパーファミコン用のアドベンチャーゲームとして発売された。
監督・ゲームデザインは河野一二三。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] 作品解説
正体不明の殺人鬼シザーマンの住む館に招かれた主人公ジェニファーが、シザーマンからひたすら逃げながら館からの脱出を図るゲーム。主人公はか弱い女性であり、敵に見つかればなす術が無いという緊張感と、北欧のドラキュラ城風の舞台が見事にマッチしている。
続編にプレイステーション用『クロックタワー2』がある。こちらは1996年に発売した。また1997年にプレイステーションで今作が「CLOCK TOWER~The First Fear~」というタイトルで再発売されている。
[編集] ストーリー
北欧の山間にある大きな屋敷。主人の名はバロウズ。屋敷には大きな時計塔があり、土地の人々はその時計塔の鐘の音を合図に放牧を行っていた。いつしか人々は屋敷の事をこう称した。“CLOCK TOWER”…時計塔屋敷、と。しかし、鐘の音は途絶えてしまう。まるで時を止めてしまったかのように……。
―1995年、両親を早くに亡くした少女ジェニファーは、グラニット孤児院に引き取られた。そしてある日、友人3人と養育先が決まり、教師のメアリーと、その養育先へと向かう。そこがCLOCK TOWERと呼ばれている屋敷とは、知らずに…。
[編集] 主だったスタッフ
- ディレクター:河野一二三
[編集] 登場人物
ジェニファー・シンプソン
- 本編主人公。14歳。可憐な容姿の美少女。孤児院で育ったが、バロウズ家の養子として屋敷へ向かう。しかし、屋敷内でとつぜん行方不明になった友人たちを探すうち、自身も恐ろしい殺人鬼に狙われてしまう。
- けつまづいただけで体力が減ってしまうなど、肉体的に非常に脆弱。精神的にはタフで逆境に強く、もみ合った際にシザーマンを突き飛ばして逃げるなど、思い切った行動も取る。
アン
- ジェニファーの親友。15歳。4人の中では年長である為か、ややワガママな性格。内気なローラとは仲良し。ゲーム中では一番死に方のパターンが多い。姓が無いのは、捨て子だから。
ローラ・ハリントン
- ジェニファーの親友。14歳。おっとり系の少女。強気なアンとは仲良し。
- ゲーム中においては特定のエンディングで生き残れるが、小説版クロックタワー2では、死亡扱いされている。
ロッテ
- ジェニファーと最も気が合う親友。14歳。メンバーでは唯一ショートヘアにGパン。見た目の通りに活発・快活な性格。あれこれバロウズ家の秘密を探ろうとするが、最終的にはシナリオの進行状態次第でメアリーか番犬に殺されてしまう。
- アン同様、捨て子。
メアリー・バロウズ
- グラニット孤児院の先生。35歳。ヒステリックで、生徒からは煙たがられている。息子たちに殺害させる目的で生徒たちを屋敷におびき寄せたようだが、ジェニファーの抵抗に合い悲惨な最期を遂げる。
- EDによって死に方は様々だが、小説版クロックタワー2は、「カラスに突かれて転落死」となっている。
ボビィ・バロウズ
- 本作におけるシザーマンでメアリーの息子。9歳。双子の弟。
- 物理的攻撃では絶対死なないが、時計塔の鐘の音には何故か弱く、頭を抱えながら最期は転落死した。
ダン・バロウズ
- メアリーの息子でボビィの兄。9歳。その姿は人間とは思えない位の巨体である。
- 超能力を生まれ持ち、屋敷内の怪奇現象は彼の仕業と思われる。ジェニファーが必死で逃げる際、肘に当たった灯油が引火し、その火で死亡したかと思われた……。
サイモン・バロウズ
- 屋敷の当主。37歳。4人の前に現さなかった。実際は長い間、飲まず食わずのまま牢屋に閉じ込められていた。更に酷い虐待を受けており、発狂している。小説版クロックタワー2では、死亡した事が判明。
ウォルター・シンプソン
- ジェニファーの実父。産婦人科医。バロウズ夫人の出産に立ち会うためにバロウズ家へ赴くが、産まれ落ちた悪魔の双子に腕を食いちぎられる。その後、密室に幽閉され、ジェニファーとの再会が敵わぬまま死んでしまう。
[編集] CLOCK TOWER~The First Fearについて
SFC版のリメイクとして、1997年に発売された。オリジナル版では「カラスの屍骸のアップ」「蛇口から蛆虫か血が流れ出す」「ミイラが動き出す」要素が追加されている。因みにPC版の第1作目も発売されている。初回版として、メモリーカードホルダー・ブックレット・ソフトカバーが付いた。
[編集] システム
- 体力回復
- 画面両端にいなければ、△ボタンを押して(又は立ち止まる)、そのままジェニファーが座り込んで回復する。但しこれから表記するボタンは初期配置である。走れば体力は減少するので、こまめに。
- パニック回避
- シザーマンと遭遇してしまったら、×ボタンを連打する。一時的に回避可能。解除するには隠れるか、撃退するしかない。RENDA・SEZUNIHA・IRARENAI(連打せずにはいられない)の頭文字を取って、RSIシステムと呼ばれていた。
[編集] キーワード
- 時計塔屋敷
- バロウズ邸の別名。ここの鐘の音を合図に生活していたが、急に止まった。この家に生まれた双子の容姿はあまりにも醜く、「悪魔の双子」扱いされている。
- バロウズ
- 注意:これはクロックタワー2のデータです
- イギリスの貴族で、80年前にこの家の子供が、周囲の子ども達を殺して行く事件があり、父親(13代目当主)が始末した。その後、ノルウェーに移住。メアリーが嫁いだのか、サイモンが入り婿なのかは不明。
- グラニット孤児院
- ジェニファーが過ごした孤児院。
- シザーマン
- 周辺の動物や人々を襲う殺人鬼の名称。凶器のハサミが、恐怖を刻む…。