クライスラー・PTクルーザー
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クライスラー・PTクルーザーはダイムラー・クライスラー社がクライスラーブランドで 販売する"レトロ"スタイルの5人乗りステーションワゴン。 1930年代の名車クライスラー・エアーフローを近代的にアレンジし直した曲線を多用したデザインが特徴。 公式には"PT"は"Personal Transportation"の略であるが、 クライスラー・PTプラットフォームもしくは"Platform Tall"の略でもある。 また、"PT"は開発時のコードネームでもあった。 クライスラー・ネオンなどに用いられていた クライスラー・PLプラットフォームすなわち"Platform Low" をベースに開発されたが、最終的には上記の専用のプラットフォームとなった。
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[編集] 歴史
- 2001年 - 米国で発売。エンジンは2.4リットル。
- 2001年 - 日本で発売。日本向けは2リットルエンジン。
- 2004年 - 米国で2ドア4シートのコンバーチブルモデルが発売。日本向けはカブリオ(カブリオレ)として発売。
- 2005年 - 日本向けも2.4リットルエンジンとなる。
- 2006年 - 内外装(ダッシュボード、ヘッドライト、フロントグリル等)の大幅モデルチェンジ。
[編集] アラカルト
- 担当デザイナーはブライアン・ネスビット。後にゼネラルモーターズに移りシボレー・HHRをデザイン。そのデザインがPTクルーザーに酷似していたため批判される。現在はゼネラルモーターズのGMデザインヨーロッパ、エグゼクティブ・ディレクター。
- ホイールベースが長く(2,615mm)旋回半径が大きい(6.1m)のが不評。
- 燃費は10km/l未満。そのため米国では環境保護団体がトラックに分類しているほど。
- 千葉県浦安市にある京成電鉄グループのタクシー会社、舞浜リゾートキャブが看板車両として導入、主に東京ディズニーリゾート周辺で活躍している。個人タクシーでも何台か導入されている。
- 日本国内に投入されるモデルのハンドル位置は、GTとカブリオのみは左ハンドル。その他のモデルは右ハンドルである。
- MTVのテレビ番組「ビバ・ラ・バム」(VIVA LA BAM)では、主役バム・マージェラの母エイプリルの車として登場、番組内でバムや友人達にいじられて視聴者の笑いのネタにされる。
- 第1期ではホットロッド仕様に改造され、20インチのアルミホイールや炎の模様のデカールなどが装着される。
- 第3期では両親の外出中に店から車をレッカー移動したうえに、フォークリフトで自宅のベランダに載せてしまう。
- 第4期では雪だるまの土台にされたり、車内に雪を詰め込まれたりする。
- 第5期ではバムがブラジルに遠征したことがきっかけで、アマゾンの熱帯雨林を車内に再現する。