クイズ!紳助くん
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クイズ!紳助くんは毎週月曜日、朝日放送テレビのローカル深夜ワイドナイトinナイトの枠内(23:17-0:17)で放送されているクイズバラエティー番組。CS放送「スカイ・A sports+」でも放送。
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[編集] 概要
元々これの原点となる番組「クイズ仕事人」が1980年代後半に放送され、1990年には全国放送に発展(その後内容を一新した「クイズバトルロイヤル待ったあり」となった)したものの、関東エリアでの視聴率がまったく振るわず、その結果短期間(通算1年半)で打ち切りとなった。その後1993年10月2日に土曜深夜11:55 - 0:50の枠で放送をスタート。しかし、当時裏には読売テレビで「たかじんnoばぁ~」という強力な番組が放送されており、視聴率がいまひとつ伸びなかったため、翌年「ナイトinナイト」月曜日の枠へ異動した。曜日異動後は視聴率が上昇、安定した人気番組となり、現在に至る。
毎回関西を活動拠点としている若手お笑い芸人が中心となって編成されたレポーター軍団「なにわ突撃隊」から1~3名程度が全国を飛び回り決死の覚悟での体当たり取材を展開し、それを基にクイズを出題するとともに、司会の島田紳助とゲストパネラーの白熱のトークバトルを展開する。ただ、余りにも紳助のトークが長いため、収録に使うビデオテープは毎回2本分になるという。紳助自身も番組内で「クイズは短く、トークは長く」とまで発言しているほどである。(詳細は下記。)
アシスタントはその後女優として活躍する藤原紀香、永田杏奈らが務めた。現在は和希沙也が出演している。
[編集] 出演者
- 司会 : 島田紳助
- アシスタント : 和希沙也 - ※2004年10月25日から
- レギュラー解答者 : 板東英二、円広志、長原成樹、ロザン、麒麟
- 円以外のパネラー陣は隔週出演で、最近は板東・麒麟、成樹・ロザンの組み合わせで出演することが多い。
- ナレーション : 川下大洋
- かつてのレギュラー解答者 : 福本豊、土建屋よしゆき
[編集] なにわ突撃隊
- 正規軍 : パンチみつお、竹内ゆうじ、島田まさし、たいぞう、柳瀬暁生、スプモーニ
- 維新派 : 水玉れっぷう隊、七井貴之、大山姉妹(大山ルミ、大山恵理乃)
- 新人隊員(2005年~) : タックルながい。 、井村勝、シベリア文太、カラテカ、プラスマイナス
- 新人隊員(2006年~):浅井優(山田カントリー)、スマイル 宮川たまこ ほか
- かつてのなにわ突撃隊 : 長原成樹、ココリコ、月亭八光、山田花子、ブラックマヨネーズ、ギャオス、西科孝仁、野呂祐介(元騎兵隊)、細川博一、四次元ナイフ、ストリーク、なかやまきんに君 ほか
[編集] 歴代隊長
- 初代 : 長原成樹
- 2代目 : 島田まさし
- 3代目 : 野呂祐介
- 4代目 : 山口理恵(スプモーニ)
※タックルながい。が島田紳助により一時期隊長に任命されたが、当の紳助がそれを忘れていた。そのため改めて実施された隊員による投票の結果、山口が4代目隊長となった。
[編集] 歴代アシスタント
- 初代 : 藤原紀香-1993年10月~1997年12月
- 2代目 : 萩原由紀-1998年1月~1998年6月
- 3代目 : 柳明日香-1998年7月~2000年12月
- 4代目 : 永田杏奈-2001年1月~2004年10月
- 5代目 : 和希沙也-2004年10月~2006年12月
[編集] スタッフ
- 構成 : 萩原芳樹 / 百田尚樹、日沢伸哉、増山実、桑原尚志、上室尚子、濱野彰子、広瀬史幸、やなぎだこうじ、浜口尚弘、上地茂晴
- 取材ディレクター : 木部勇一(きべ事務所)、都間清之(パワーステーション (以前は「ビーワイルド」として所属された) )、能嶋幸一(SSSystem (以前は「東通企画」⇒「創太」として所属された) )、竹原岳志(オフィスりぷる)、(ABCリブラ)
- ディレクター : 内片輝、山田敬文(ABC)
- チーフディレクター : 清水雄一郎(ABC)
- プロデューサー : 秋山利謙(ABC) / 岡部宏秋(吉本興業)
- 衣裳協力 : 南海部品
- スタッフ協力 : 東通、FULL HOUSE
- 制作協力 : 吉本興業
[編集] 過去のスタッフ
- プロデューサー : 山村啓介(番組開始~99年5月)→石原康男(99年6月~不明)→(ABC) / 原川大(吉本興業)
- 構成 : 藤田智信、儀賀保秀、香椎貴子
- チーフディレクター : 大幸雅弘、板井昭浩(ABC)
- 取材ディレクター : 池田成男(東通企画)、小山青志、佐々木進(JAWS)
[編集] 番組独特の特徴
- 関西ローカルの深夜枠であるからか全国ネットのゴールデンの番組や、はたまた同じ深夜枠でも「松紳」とはまた違った紳助の自由奔放な司会&トークぶりをうかがうことが出来る。
- たとえば、ゲストに可愛らしいアイドルが来るとたとえクイズの解答が間違ってても、明らかに正解につながるヒントを言って1人だけ書き直させたり、はたまた正解VTR後に無理やり正解のフレーズとこじつけて正解扱いにしたりすることもある。
- また、円広志はたいがい素でボケた解答を繰り広げることが度々あり、紳助もツッコむのをあきらめている。
- 裏番組(といっても23:55~)には紳助と同期の明石家さんまが司会を務める「痛快!明石家電視台(テレビ)」があるためか、視聴者に「明石家電視台」を見てもらうよう促すこともある。
- 「行列のできる法律相談所」のスタッフもスカイ・A sports+を通じてこの番組を見ており、グラビアアイドルなどのゲストの人選を「紳助くん」のゲストの中で行うこともあるという。また、突撃隊からもたいぞうが一度だけ「行列」のゲストとして出演したこともある。
[編集] エピソード
- 一度、あまりにも紳助のオープニングトークが長引いて番組中クイズを1問も行わず終わったことがある。
- 藤原紀香がアシスタントの頃、紳助の長いトークで番組の収録時間が延びてしまい、ソワソワして落ち着かない様子の紀香に気づいた紳助は「彼氏待たせてるんか?行ったれ!!」と紀香を帰らせてしまったことがある。そのまま紀香不在のまま番組は続行したという。
- 藤原紀香がアシスタントの頃、ハワイからの公開収録の放送で、司会者席の机がなかった為、紀香の下着がもろ見えになってパンチラになった事があるが、本人は全然気付かずに収録に臨んでいた。
- 番組本番中にトークの流れから、近所のすし屋に出前を取ったこともある。他にも同局食堂のうどんやハンバーガーなどもある。
- 2001年突撃隊のメンバーだった西科孝仁が長野でのロケで両手の親指以外の指全てが凍傷で壊死する重症を負う。そのロケに帯同していたディレクターと所属の制作会社はこの責任を追われ制作を外された。
- 2006年3月27日の放送で、紳助は沖縄・多良間島へ行き自分の50歳の誕生日(3月24日)は石垣島のTOMURUで迎えるという構想を楽しそうにトークしていたが、皮肉にも元相方の松本竜助の緊急入院により、それは叶わぬ夢となってしまった。(2月収録であることを番組内で公言してたためか、あえてそれに関するテロップなどは表示されなかったと見られる。)
- 佐田真由美がアシスタントのオーディションを受けたことがあるらしく、落ちたことをゲスト出演の際に述べた。
- 2005年頃、初代アシスタントの藤原紀香が収録中に突然現れ、久々の出演をはたした。だが顔を映すと出演料等の問題があるため、数分だけの後姿と声だけの出演だけだった。
- クイズ紳助くんのスタートに際し、アシスタントの募集をしたところ、大阪ローカルということもあり紳助が言うには「ひどい」のばかりがたくさん集まったそう。そんな中、スタッフが「一人だけ、めっちゃキレイな子がいてます」言うので「どの子や?」と紳助が控え室をのぞきにいくと、どの子か聞かなくても明らかにまわりの子と違うオーラのある女性がいた。「めっちゃキレイやんけー!」と即決定したらしい。それが藤原紀香だった。紳助曰く、「中古車センターに一台だけ新品のフェラーリが駐まってるぐらいわかりやすかった」そう。
[編集] トーク!紳助くん
- 放送時間の関係でトークバトルは大部分がカットされる。場合によっては、オープニングからVTRが始まるまで1時間近くトークすることもよくある。そのため、非公開のネタも多く数ヶ月に1回程度は「トーク!紳助くん」と題したトークバトル総集編が放送される。この回はクイズは一切流れない。1994年にはじめて放送したところ、深夜にも関わらず17%もの視聴率をたたき出したため継続的にトーク総集編を放送するようになった。たいがいCMをはさみながらのテーマ別トーク(紳助の友人・恋愛・青春・アシスタントetc…)コーナーにわかれている。また、「トーク!~」の時は通常放送よりも視聴率は高い傾向にある。
[編集] 特番
- スタジオを飛び出しロケで様々な企画をしたり、また同局で放送されているアタック25を島田紳助が司会、番組レギュラー陣が解答者(問題読みは本家同様・沢木美佳子)という形で行っている。
- ほぼ毎年、年末には探偵!ナイトスクープと、両番組の傑作VTRを流し合って対決する合体特番を放送している。現在、7戦中「紳助くん」側が4勝0敗3引き分け。
[編集] 島田謹慎時の対応
- この番組の収録前に起こった島田紳助の吉本興業の女性マネージャーに対する暴行事件により謹慎処分中の2004年11月1日放送分は通常通り放送したが、その後の録画ストックがなかったため、11月8日放送分は休止し、代って「笑いの金メダル」夏のネタ祭り(同年8月放送)を再放送した。15日放送は板東英二が代理司会を務めた。それ以後も番組レギュラーパネラーを中心に交代で担当したが、12月6日は東野幸治、13日は福本豊、20日はトミーズ雅、2005年1月17日は東野幸治がそれぞれ担当した。そして新聞のテレビ欄には「クイズ!」のみの表記となった。
- 2005年1月24日放送分より紳助が司会復帰。いつも通りのオープニング映像が流れ、紳助は「こんばんは、クイズ紳助くんです!今夜のゲストは~」と一連のあいさつを行った後、「さあ、第一問です!」といきなりトーク無しにVTRを振ろうとしたためパネラー陣から総ツッコミをくらっていた。また、新聞のテレビ欄の表記も通常通り「紳助くん」に戻った。
[編集] ネット局
- 現在放送している局
- 以前放送していた局