カクタス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
1970年、ヴァニラ・ファッジのティム・ボガートとカーマイン・アピスが中心となって結成された。ボガートとアピスは1969年当時ジェフ・ベックから新バンド結成の誘いを受けており、彼らも乗り気だったものの、11月2日にベックが自動車事故を起こし三ヶ月の重傷を負ってしまい新バンドの構想は頓挫してしまう。二人は仕方なく知り合いだったジム・マッカーティーを誘い、マッカーティーの推薦でラスティー・デイが加わりカクタスとして活動を始めることとなった。
ボガート、アピス、マッカーティー、デイの4人編成で『カクタス』『ワン・ウェイ... オア・アナザー』『リストリクションズ』と3枚のアルバムをリリース後、マッカーティーとデイが脱退。元アトミック・ルースターのピーター・フレンチをヴォーカルに擁し、デュアン・ヒッチングスのキーボードも加えた編成で『汗と熱気』をリリースするが、ジェフ・ベックとの新バンド(ベック・ボガート & アピス)が実現する事になったボガートとアピスは迷わず脱退、引き継いだヒッチングスを中心に『サン・オブ・カクタス』をリリースしたが間もなく解散した。
オリジナル・メンバーの一人であるラスティー・デイは1982年に死去。
[編集] メンバー
- ティム・ボガート Tim Bogert - ベース、ヴォーカル
- カーマイン・アピス Carmine Appice - ドラムス、ヴォーカル
- ジム・マッカーティー Jim McCarty - ギター
- ラスティー・デイ Rusty Day - ヴォーカル、ブルースハープ
- ロン・リージャック Ron Leejack - ギター
- ピーター・フレンチ Peter French - ヴォーカル
- ワーナー・フリッツシング Werner Fritzsching - ギター
- デュアン・ヒッチングス Duane Hitchings - キーボード
- マイク・ピネーラ Mike Pinera - ギター
[編集] ディスコグラフィ
- 『カクタス』 - Cactus (1970年)
- 『ワン・ウェイ... オア・アナザー』 - One Way...or Another (1971年)
- 『リストリクションズ』 - Restrictions (1971年)
- 『汗と熱気』 - 'Ot 'N' Sweaty (1972年)
- 『サン・オブ・カクタス』 - Son of Cactus (1973年)
- 『カクトロジー:カクタス・コレクション』 - Cactology: The Cactus Collection (1996年)