オーティス・レディング
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オーティス・レディング(Otis Redding, 1941年9月9日 - 1967年12月10日)はアメリカ合衆国ジョージア州出身で、ソウル音楽に多大な影響を及ぼした歌手。激情を込めた独特の歌唱法で知られ、航空事故によるわずか26歳での早世が惜しまれている。
1960年代初頭にジョニー・ジェンキンズとともに音楽活動を行い、『These Arms of Mine』を発表。この歌を皮切りに『Mr. Pitiful』、『I Can't Turn You Loose』、『(I Can't Get No) Satisfaction』(原曲はローリング・ストーンズ)、『Respect』(後にアレサ・フランクリンがカバー)などをヒットさせた。
また、当時では珍しく、スティーブ・クロッパー(Booker T & the MG's)と共同で曲作りを行っており、1967年の『Tramp』などが代表作である。その後、モンテレー・ポップ・フェスティバルにも出演している。
彼は、バックバンドのメンバーとともに搭乗した航空機の事故でウィスコンシン州マディソンで死亡した。死の僅か3日前に録音された『(Sittin' on) the Dock of the Bay』は、後に彼にとって唯一の全米No.1曲となる。
1970年代後期、息子のデクスターとオーティス二世は、いとこのマーク・ロケットとともに、ファンク、ディスコ系のバンド、ザ・レディングスを結成した。