オウル
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オウル(Oulu)はフィンランドの都市。オウル州の州都。スウェーデン語ではウレオボルイ(Uleåborg)。人口は約12万8千人(2005年)で、国内第六位の規模。
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[編集] 地勢・産業
オウル川がボスニア湾に注ぐ辺りに位置している港湾都市。オウル川沿いでは豊富な水量を利用して水力発電が盛んであり、金属・化学工業が発展している。近隣の都市としては、約160キロ北にあるロバニエミが挙げられる。
[編集] 歴史
1605年、スウェーデン王カール9世によって建てられ、1610年に都市特権を認められた。1776年にオウル州の州都となった。1815年のウィーン議定書でフィンランドはロシア帝国領となったため、オウルもロシアの支配下におかれた。1822年の大火で街は激しく損傷したが、その後復興を果たした。
[編集] 文化
1959年に創設されたオウル大学は、世界最北端に位置する総合大学である。フィンランドの叙情詩人コスケンニエミ(1885~1962)が、オウルの出身である。
1996年、オウルで第1回エア・ギター世界大会が開催された。以来毎年開催され、2004年・2005年には日本におけるエア・ギター界の先駆・金剛地武志が4位入賞を果たし、2006年にはお笑い芸人コンビダイノジの大地洋介が初出場にして初優勝の快挙を遂げた。