エブロネス族
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エブロネス族(Eburones)は、現在のベルギーの北東部に居住していたガリア人の部族。
ガイウス・ユリウス・カエサルの『ガリア戦記』によれば、彼らはマース川とライン川の間に居住していた。紀元前54年、ガリア戦争の最中、アンビオリックスが族長となった。それまで結束することなかったガリアをアンビオリックスはまとめあげ、ローマに対して攻撃を開始した。アンビオリックスは、ローマ軍の冬営地を急襲し、1個軍団を壊滅させることに成功した。
しかし、カエサルが軍をまとめて反撃を始めると、アンビオリックスは敗北した。エブロネス族は報復のために徹底的に根絶され、彼らの土地にはトゥングリ族が移住させられた。