エトルリア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
エトルリア(Etruria)は、紀元前8世紀~紀元前4世紀ごろにイタリア半島中部にあった都市国家集団。12の都市国家の連合体であった。古代ギリシアや古代ローマとは異なる独自の文化を持ち、独自のエトルリア語を使った。エトルリア語はアルファベットで記述されているので、文字を読むことはできるが、意味はすべては解読されていない。当時としては高い建築技術を持ち、その技術はローマに吸収された。
紀元前4世紀、ローマの勢力が強くなると、端の都市から順に少しずつローマに併合され、最終的には完全にローマ文化圏になり消滅した。 しかし、その名前は近世イタリアのエトルリア王国や現代イタリアのトスカーナ州(エトルリア人の土地の意)として残った。