エクセル・サーガ
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『エクセル・サーガ』 (EXCEL SAGA) は、六道神士によるギャグ漫画、およびそれを原作としたアニメ作品。「ヤングキングアワーズ」(少年画報社)において、1996年から連載されている。単行本は、2006年12月9日時点では16巻(2006年7月26日発売)が最新刊となっている。1999年にはテレビ東京でテレビアニメ化された。
目次 |
[編集] 概要
腐った世界を是正すべく世界征服を目論む理想推進機関『アクロス』に所属するズッコケ少女エクセルを主人公として、愚民と地球に配慮した無理なき征服の第一歩「市街征服」を目指してF県F市で任務に勤しむ彼女の日々を軸に、アクロスの対抗勢力である市街安全保障局との微妙に激闘にならない対決の模様を描く、楽屋オチなど何でも有りのパロディーがちりばめられたギャグ漫画である。
治安機関と秘密結社の対立と言う使い古された構図でありつつも、両勢力の活動は一国の一地方都市に限定されており、スケール狭小且つローカル色濃厚。こうした大枠自体が、既存の勧善懲悪物のパロディだと受け取れる。
なお多くの登場人物は福岡市内に実在する地名や商業ビルが名前の元ネタとなっている。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] 主な登場人物
漫画版のみ、アニメ版のみの登場人物も含む
[編集] アクロス関係者
- エクセル(声:三石琴乃)
- 秘密結社アクロスの構成員で主人公…だが、主に彼女を中心としてその周囲を描く形で物語は勝手に進行し、あんまり主人公らしくなく、当人にもその自覚はないようである。イルパラッツォに絶対の忠誠を誓い、「ハイル・イルパラッツォ!」の号令のもと日々征服活動に意欲を燃やす。しかし極度のボケ体質のため、何をやってもワケの分からない結末になることが多い。作品開始当初は単独行動だったが、ハイアット、エルガーラの加入に伴って、3人組のリーダー格として振舞うようになる。
- 市街征服という目的のため、耐え難きを耐え忍び難きを忍ぶ潜伏生活を一人で続けるあたり、基本的に純粋で真面目な性格である。しかし大金を目の前にすると金銭感覚がオーバーフローするらしく、目前の大金よりも将来の小銭を心配してしまう貧乏体質である。
- 日々の生活費 + 活動経費を稼ぐためバイト三昧の日々を送っているので、倹約家根性が染み付いている。かなり多くの服を所持しているのだがオシャレさんなわけでもなく、ほとんどがバイト先から着服(シャレでは無く文字通りである)してきた物で、このため彼女の洋服ダンスは制服フェチのソレのような状態になっている。
- 驚異的な身体能力を持ち、大抵のことは気合と根性でこなす。でもよく考えると特にこれといった特技がない器用貧乏。そのため得意武器は「知恵と勇気」。毎回のように落とし穴に落される事で鍛えられているようだが、落とし穴の中にある様々な「嫌げなモノ」が何処から来ているのかは謎。先端恐怖症で、尖った物を見ると何かヤバいスイッチが入るらしくテンションが上がるといった奇癖の持ち主でもある。バイト歴は3桁に登り、様々な仕事の達人とも言える。
- エクセル小林(偽名になってない)、ドスコイ花子などの偽名を持つが、普段は「エッちゃん」で通している。
- 元々は『市立戦隊ダイテンジン』の一キャラで、そこでは色々な意味でヒドい目に遭っていた。
- 戦闘能力は重視されていなかったが(自称、文官)もともとの身体能力の高さにくわえ、重労働系のアルバイトで鍛えた体力で、何度か直接戦闘を切り抜けていた。エルガーラの参入以降、自分の特徴のなさに悩み、様々な格闘能力を修行によって身につけたらしく、強化スーツを着用した市街安全保障局員を蹴り倒すシーンがあった。
- ハイアット(声:南央美)
- アクロスの戦闘員でエクセルの相棒。清楚で儚げな女性(設定上は作中一番の美人)。普段から「ぽやっとした感じ」である。微妙に悪魔的な行動をしてなくもなかったが、この辺りはエルガーラ登場後にそちらへ引き継がれた模様。コードカラーは赤と黒。
- 虚弱体質でよく吐血して倒れ、瀕死の状態…というより、常人なら完全な死亡状態になる(何度か心臓停止している)が、すぐに復活する。バケツに溜まるほどの大量吐血・心停止・チアノーゼ・半乾燥状態の脱水症状など、見ている方にとっては心臓に悪い有様だが、本人にはまったく自覚がないのが恐ろしく、加えて美貌が恐怖感を倍化させるため、周囲がパニックを起こす。ただし「体がちょっと弱い」程度の自覚はあるらしく、常備薬が山ほどあり、中には鳥が食べた途端にもがき苦しんだ挙句に死亡するような劇薬もある。なお、彼女の虚弱体質・再生能力には不自然な点も多く(アクロスの超科学による治療施設でも治癒不可能、アクロス関連の記憶を失うと健康体に戻るなど)、作品の核心に触れる要素であると思われる。
- 酒豪で、酒を飲むと何故か体調が良くなるが、「酒は百薬の長」と言っていることもあり、案外プラセボ効果で元気になってしまうのかもしれない。
- 今のところ作中で実際に戦闘する描写はないが射撃が得意らしく、ゴ○ゴなみという説もある。しかし「走っただけで死んじゃう(エクセル談)」ため、もっぱらエクセルに担がれて運搬されてばかりである。
- 日常生活を営む際の偽名は綾杉千早(あやすぎ ちはや)。同じアパートの住人の渡辺通に惚れられているが、ハイアット自身はなかなか彼の名前を覚えない。エクセルからは「ハッちゃん」と呼ばれることが多い。
- エルガーラ
- 途中から加わったアクロスの戦闘員。紫色で縦ロールの髪型が特徴。コードカラーは黄色。
- 心で思ってることを本人も気づかないうちに声に出して喋ってしまう癖を持つ。
- 普段はエクセルらと一緒だが、イルパラッツォから別任務を受けて単独で行動することもある。
- 表面的には飄々とした愛想の良い性格。しかし実際にはドライな価値観の持ち主でもあり、目的のために手段を選ばない発想をしていることも多い。かわいいものが好きで、かわいくないものが嫌い。そのためメンチを徹底的に甘やかすものの、非常食として見ていることに変わりはないらしい。よく言えば裏表が無いのだが、言わなくていい事にまで裏表が無いために、トラブルを自ら呼び込んでたりする事も。
- エクセル同様イルパラッツォに心酔している。でもエクセルほど耐えたり忍んだりしない。エクセルと違った意味の服持ち(オシャレさん)で、イイ服、イイ酒が大好き。そのため3人の中で一番普段着が派手。基本が欲望に忠実な快楽主義者なのである。浪費癖あり。目を離すと金銭・食料・水を無尽蔵に消費するため、エクセルからは目をつけられている。加えて金銭感覚がエクセルとは逆の意味で麻痺している事からエルガーラに金を預けるのは「独裁者に核ミサイルの発射ボタンを預ける」のと同義。
- エクセルやハイアットに比べると家事能力はあまり高くないが、適応能力は高く、器用ではある。
- 特技は剣技で殊に居合いを好む。本人曰く「濡れ藁五本くらいなら一刀両断ですよ?」。作中では「封印してた奥義」を使用して熊を斬殺していた。
- 日常生活を営む際の偽名は宗像香住(むなかた かすみ)。エクセルからは「エル」と呼ばれることが多いが、大女みたいなので嫌がっている。成長期(自称)らしいが、単に食い意地がはってるだけとも考えられる。
- 作者の六道神士によると、エルガーラを登場させたことで、それまでのエクセル & ハイアットの掛け合いパターンが崩れてしまい、構成を組みなおすのに苦労したらしい。結局は「3人の中におけるエルガーラの発言力を激減させる(奴隷以下)」という力技で事なきを得たという(「エルガーラ奴隷化計画」)。エルガーラがレギュラー化したのは単行本8巻 MISSION2 からだが、確かに8巻中は立ち位置が今ひとつ定まらず、9巻全編を通して徐々にエクセルにコキつかわれるようになっていき、10巻ラストの「大金紛失事件」で3人組の中での彼女の発言力は地に堕ちたという流れがあることが分かる。
- メイド時代にも描かれていたが、性格はともかく、能力は一流らしい。紛れ込んだ遠洋漁業船の厨房でも重宝されていた。
- イルパラッツォ(声:子安武人)
- 秘密結社アクロスの首領。何を考えているのかよく分からない。どうやら2つの人格を宿している模様だが、エクセルたちはそのことに気付いていない。どちらも聡明さと冷酷さを併せ持つ支配者だが、肝心の征服計画について、一方はより行動的な性質を持ち、実際的な征服計画を着々と進行させているのに対し、もう一方はどこか受動的で「ぬるい」部分が残る。ちなみにマントを身に付けた格好の時は基本的に「ぬるいイルパラッツォ」である。エルガーラは厳しい方のイルパラッツォが従わせているらしく、ぬるいイルパラッツォは彼女の存在を知らないふしがある。相互の人格間において記憶が共有されていない。
- 現代科学のハイテクを超えた超科学力を駆使して大事件を起こす事もあるが、その一方で秘密基地はひどくローテクであるなど、終始一貫しない辺りで、男性ながらも繊細かつ秀麗な容姿とのギャップが激しく、全体的なギャグ色に追い討ちをかける存在。
- メンチ(声:こおろぎさとみ)
- エクセルらに飼われている犬のような生物であり「生きた非常食」。エクセルに食われるのではないかと戦々恐々の日々を送っている。メス。
- 密輸される程に珍しく、またケダモノとも思え無い程に賢い知能がありながら、今一つ現実に及ばない部分があるため、悲しい程の「ケダモノの浅知恵」っぷりを晒している。食われることに恐怖する余り、様々な脱出行を試みるが、エクセルらには全く気付かれておらず、窓からバンジージャンプを試みた際には、階下の窓に頭を打ち付け「寂しさから危険な遊びをしている」とみなされた。この不遇な毎日で、すっかり性格はささくれている。
- 幾度かは脱出できる機会もあったが、そのたびに連れ戻されている。栄養失調やアクシデントにより自暴自棄になった際には、食ってくれといわんばかりの行動に出る。事故で記憶障害を起こして知能が後退した時には、「可愛いペット」として無邪気に振舞っていたが、難民収容所で職員に可愛がられていた時期を除けば、この記憶障害の頃が、彼女が一番幸せであった時期かも知れない。
[編集] 市街安全保障局(市立戦隊ダイテンジン)関係者
- 岩田紀國(いわた のりくに、声:森久保祥太郎)
- 市街安全保障局に勤める若者その1。癌で死亡した後は「三越」としてサイボーグとなり復活。基本的にバカで能天気な性格。六本松2式を「ロボ子」と呼んで毛嫌いするが、コア部分が同じ六本松1式は丁重に扱う「偏ったフェミニスト」。美咲とは大学時代同じゼミに所属し、惚れて猛アタックをかけ続けるものの冷徹にあしらわれていた。実家は医学系大組織で凄いが、どうやら幼少の頃に奇行が過ぎたためか疎外されている。
- 雰囲気を無視して直情的に露骨な行動を取るなど、他人の配慮を台無しにする人で、ほぼ日常的に暴走状態である。
- 渡辺通(わたなべ とおる、声:置鮎龍太郎)
- 市街安全保障局に勤める若者その2。基本的に真面目で小心者だが、激しい妄想にとらわれる機会も多い。岩田とはケンカ友達。綾杉(ハイアットの偽名)に惚れているが、押しが足りず相手にされていない。
- 作中では数少ない常識人にして小市民ぶりだが、大抵は周囲に良いように弄りまわされ、しばしば暴走している。
- 住吉大丸(すみよし だいまる、声:なし)
- 市街安全保障局に勤める若者その3。パソコンと美少女ゲームに造詣が深い。吹き出しのない字幕調の独特な喋り方をし、アニメ版でもそれは引き継がれた。四王子と同志として仲が良い。また美咲とは対戦格闘ゲーム友達である。
- 常識的なものの考え方で非常識な周囲を突き放して居るが、余り我を主張しないため、なし崩し的に巻き込まれている。放って置いても自分の道を進んでいるマイペースタイプ。
- 松屋美咲(まつや みさき、声:今井由香)
- 市街安全保障局に勤める紅一点。驚異的な洞察力をもっていたり何故か戦闘慣れしていたり(ヨーロッパを放浪した時期がある)、冷徹な性格と相まって恐れられることが多い。岩田とは大学時代同じゼミに所属し、素直になれず複雑な感情を抱いている。格闘ゲームに造詣が深い。
- 両親と弟がいる。両親が不仲であるため、恋愛不信の気がある。直情的な本来の性質を抑えて冷徹に振舞うのはそのためである。心の壁が硬い人なのである。
- 卓越した行動力を持っており、目を離した隙に与えられた仕事をソツなくこなし、ついでに自分の用事も済ませている。ただ、真顔でとんでも無い事を口走るなど、微妙に台無しっぽい行動をごく稀にやる。
- 岩田・渡辺・住吉・松屋の4人とエクセル & ハイアット & エルガーラは同じアパートに住んでいるが、元々蒲腐博士が監視するため一箇所に集まっていた4人にエクセルが紛れ込んだためである。アパートが火事で全焼した後も、全員同じマンションに移って暮らしている。
- 六本松1式・2式 (ろっぽんまついちしき・にしき、声:雪乃五月)
- 市街安全保障局に配備されたアンドロイド。コアは同じだが機体とそれに付随する感情制御によって、クールでナイスバディな1式と能天気で幼児体型な2式に分かれる。開発した四王子五条にとってもブラックボックスなコアが提供するエネルギーで動いている。1式は蒲腐博士の要求スペックを満たすべくオールインワンタイプの万能型だが機体重量は数百キロにおよび、五条の趣味性が如実に反映されつつ小型軽量化し機能を絞った2式とでは、目的によってコアを入れ替えて運用がなされる…筈だが、しばしば逆の状態で無理やり運用されるため、しょっちゅう壊れている。壊れても大して周囲からは心配されておらず、修理を押し付けられる五条の悩みの種となっている。
- 蒲腐博士 (かばぷ、声:大友龍三郎)
- 独特の髪型とヒゲをもつ、自称超古代文明の生き残り。政財界に大きな影響力をもっており、オーバーテクノロジーにも通じている。局員に博士と呼ばせたり、自己紹介や秘書の様式美にこだわるなど、独特の感性で動いている。夜は眠らず数十年程度では容姿が変わらないなど謎の一面をもっており、イルパラッツォとは古い友であるが今は敵対している。
- 四王子五条 (しおうじ ごじょう、声:井上和彦)
- 六本松の生みの親である天才科学者。蒲腐博士との個人的な関係で六本松開発などの仕事を請け負っている。父の天満宮は五条を凌ぐ天才科学者だったが行方不明で、母は神出鬼没。性格が下劣になってからの母に溺愛されてしまったため、幼女性愛者となっている。従姉妹の連歌屋宇美(れんがや うみ)を助手としているが、出会ったころの幼い容姿は露と消え、育ち過ぎてしまったため敬遠している。研究所近くの公園で終日女児達が遊んでいる姿を眺めるのが趣味の、極めて純粋なロリコンである。
- 連歌屋宇美(れんがや うみ)
- 五条の従姉妹で五条の助手をやっている。
[編集] その他
- ナベシン(声:ワタナベシンイチ)
- 本名ワタナベシンイチ。アニメ版の監督であるワタナベシンイチをモデルとしており、本人が声を当てている。監督なのにやたら目立ち、何の脈絡も無く各場面に出没。ハードボイルドな活躍を見せ付ける。
- 六道神士(りくどう こうし、声:高木渉)
- 原作者。アニメ版のオープニング前に現れ、毎回へっぽこな「実験」を許可する。本編第1話でいきなり抹殺されそうになったりと受難が多い。
- 大宇宙の大いなる意思(だいうちゅうのおおいなるいし、声:水谷優子)
- アニメ版のみに登場する、名前の通りの存在。都合の悪い事態が起こると、時間を巻き戻し全てを無かったことにする。他の登場人物とは次元を異にする超越的存在の筈が、第2話の時点でペドロと肉体関係を結んでしまい、あっと言う間に俗物化・擬人化が進行。果ては交際相手の存在が発覚したり、自分は一人の女であると主張したり、ペドロの妻と同化したり、子供を出産したりと、当初の存在意義が薄らいでいく。
- ペドロ(声:長嶝高士)
- アニメ版に登場する外国人。当初はエクセルのバイト先の工事現場で働く外国人労働者だったが、事故死した後は大宇宙の大いなる意志に寵愛され次元を彷徨う。故郷には妻と息子がいる。単なる脇役のハズが、ナベシン同様シリーズ化して毎回のように登場することになった。漫画でも、遠洋漁業船が嵐に遭うコマで名前が叫ばれており、その不幸ぶりは健在らしい。
- プチュウ
- 地球侵略を企む異星人の一派。二頭身。普段は愛らしい姿だが、身体に衝撃を受けると劇画調の憤怒の形相に変ずる。但し上流階級者の場合は、衝撃を受けずとも、ただ発言をするだけで表情が変化。巨大な奇形生命体の産卵により大量発生する場面が確認されている。
- エクセルガールズ
- エクセルとハイアットの偽者。小林と高橋はこれらのキャラのコスプレをしてイベントを行ったことがあるが、本人達はそれを忘れたいらしいのでタブーとされている。
- 住吉かなる(すみよし-)
- 大丸の妹。
- 岩田積文
- 紀國の従兄弟で医師をやっている。
- 四王子天満宮
- 五条の父。
[編集] 名称の元ネタ
六道作品には、地元福岡のネタが満載である。特にこの『エクセル・サーガ』は、作品の舞台はもちろん、ほとんど全ての登場人物名が実在の地名や建物名を元ネタにしている(市立戦隊『ダイテンジン』はタイトル自体「天神」地区が元ネタである)。グループによって、どの分野の名称を元ネタとするかには、一定のルールがあるようだ。
[編集] 「理想推進機関アクロス」関連の固有名詞
- アクロス - 福岡市内の文化施設「アクロス福岡」
- アクロス配下の企業ILLのビルは、アクロス福岡と外観が酷似している。
- イルパラッツォ - ジャスマックグループの「ホテル イル パラッツォ」
- エクセル - 東急グループの「博多エクセルホテル東急」
- 「エクセル(EXCEL)」は「優れた」の意。
- ハイアット - ハイアットグループの「ハイアット・レジテンシャルスイート・福岡」
- 偽名の「綾杉千早」は、福岡の銘酒「綾杉」と「福岡市 東区 千早」。ちなみにアクロス福岡の向かい側に建つオフィスビルは「綾杉ビル」といい、屋上に「綾杉駐車場」という大きな看板も掲げられている。
- エルガーラ - 天神のイベントホール「エルガーラホール」
- 偽名の「宗像香住」は、「福岡県 宗像市」と「福岡市 東区 香住ヶ丘」
- アクロス構成員中エルガーラのみがイベントホールの名称のコードネームなのは伏線らしい。エクセルおよびハイアットが「ぬるいイルパラッツォ」の元に集ったのに対して、エルガーラだけが「厳しいイルパラッツォ」の部下であることを示すと考えられる(ただし、本人たちはイルパラッツォの多重人格に気付いていない)。
[編集] 「市街環境安全保障局」関連の固有名詞
- 蒲腐博士 - 百道浜や地行浜が埋め立てられた当初に開かれた太平洋博覧会「第18回ユニバーシアード1995福岡」のマスコットキャラクター「カパプー」より。百道浜に人形が展示されていた。
- コミックスにアレンジした形のカバプーがさりげなく登場している。コミック5巻EXTRA MISSION「春の番組」でカバプー大王が脱出するシーンで使っていたものである。
- 百道秘書 - 福岡市内の地名「早良区 百道」より。
- また、百道浜という地名もあり「ハイアット・レジテンシャル・スィート・福岡」や福岡タワーが建っている。
- 太平洋博覧会の通称は「よかトピア」。コミックス5巻のEXTRAMISSION「春の番組」で、百道は蒲腐博士にそう呼ばれていた。
- 渡辺通 - 天神の主要幹線道路「渡辺通り」
- 岩田紀國 - 福岡市内のデパート「岩田屋」、紀國は「紀伊國屋」から。
- 岩田家の名前は、書店チェーンの名称を元ネタとして統一している。
- 機械化後の公式固体名である「三越」は、三越グループ百貨店「福岡三越」
- 住吉大丸 - 福岡市内の地名「博多区 住吉」と大丸百貨店の「博多大丸」
- 松屋美咲 - 福岡中央郵便局の隣に建つ天神のファッションビル「マツヤレディス」(現在は「ミーナ天神」)と福岡県下の地名「筑紫野市 美咲」
- 四王寺五条 - 福岡県下の地名「糟屋郡 宇美町 四王寺」と「太宰府市 五条」
- 六本松 - 福岡市内の地名「中央区 六本松」
- 連歌屋宇美 - 福岡県下の地名「太宰府市 連歌屋」と「糟屋郡 宇美町」
- 住吉かなる - 福岡市内の地名「博多区 住吉」と博多区にあるショッピングモール「キャナルシティ博多」
- 四王寺天満宮 - 福岡県内の神社「太宰府天満宮」
- 古代都市ソラリア - 福岡市内のホテル「ソラリア西鉄ホテル」
- 岩田積文 - 積文館書店より。福岡・佐賀に26店舗3外商部を展開する書店チェーン。
- 岩田金修 - 金修堂書店より。福岡地場の中堅書店チェーン。
- 岩田日和子 - ひよこ本舗吉野堂より。全国展開するお菓子屋。東京銘菓:ひよことして有名なお菓子の製造元。本社は福岡市南区向野1丁目16-13。
- 千代 - 福岡市博多区千代より。福岡では古くからある地名である。5巻MISSION1「白いアルバム」の一番最後に名前だけチラッと出てきたキャラクター。美咲の友人であるという以外はすべて不明。
- 山崎 - 蒲腐博士と次期市長の椅子を争った候補者。連載当時の福岡市長・山崎広太郎(1998年12月7日~200612月)氏から。
- なお、山崎は2006年11月19日投開票実施の選挙で、吉田宏氏に2万票余りの差で敗れた。
[編集] アニメ
ワタナベシンイチが監督となり、1999年10月7日から2000年3月30日まで木曜25:15 - 25:45で全25話が、テレビ東京でテレビアニメとして放映された。なおVHS版およびDVD版にはテレビ放映されなかった第26話が収録されている。正式名称は『へっぽこ実験アニメーション エクセル・サーガ』。正式名称の「へっぽこ実験アニメーション」という副題が示すとおり、毎回「実験」と称し特定のテーマに沿ったへっぽこな物語が製作された(アニメや文化現象の広い流れの中で見ると、ポストモダン的作品として位置づけられる)。
アニメ版は極端なパロディーに特化した内容で、さらに作者の六道神士や監督のワタナベシンイチ(作中ではナベシン)が事あるごとに作中に登場するなど破天荒なギャグアニメとなっている。
- 監督:ワタナベシンイチ
- シナリオ構成:地獄組
- 脚本:倉田英之、黒田洋介
- キャラクターデザイン:石野聡
- 音楽ディレクター:野崎圭一
- プロデューサー:北山茂ほか
- 主題歌:『愛(忠誠心)』(作詞:ワタナベシンイチ/作、編曲:増田俊郎/歌:エクセルガールズ)
[編集] 放送リスト
- 第01話 10月07日 六道神士殺害計画
- 第02話 10月14日 火星から来た女
- 第03話 10月21日 地獄の毒々大脱走のいけにえ
- 第04話 10月28日 ラブへな
- 第05話 11月04日 おもしろい巨塔
- 第06話 11月11日 寒が冬いぜ!! ~遭難編~
- 第07話 11月18日 地下道のメロディ
- 第08話 11月25日 視聴率強化週間
- 第09話 12月02日 ボウリング娘。
- 第10話 12月09日 メンチの大冒険
- 第11話 12月16日 ひっこめ! 青春!
- 第12話 12月23日 大市街partII
- 第13話 01月06日 新春年忘れかくし芸大会
- 第14話 01月13日 テコイレ
- 第15話 01月20日 もっと! てこいれメモリアル
- 第16話 01月27日 AIをとりもどせ!
- 第17話 02月03日 アニメーションUSA
- 第18話 02月10日 市立戦隊ダイテンジン
- 第19話 02月17日 メンチの大冒険2~80時間世界一周~
- 第20話 02月24日 よりぬきペドロさん
- 第21話 03月02日 美濡歩(ビジュアル)K
- 第22話 03月09日 侵略、おふくろ様
- 第23話 03月16日 世紀末征服者伝説
- 第24話 03月23日 きみのためなら死ねる
- 第25話 03月30日 やりにげ
- 第26話 VHS・DVD やりすぎ
テレビ東京 木曜25:15~25:45枠 | ||
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前番組 | エクセル・サーガ | 次番組 |
ベターマン | SPORTS BEAT |
[編集] 関連作品
- 市立戦隊ダイテンジン:本作のたたき台となった成人向け作品。詳細はリンク先参照。
- ぷにぷに☆ぽえみぃ:本作のアニメ第17話から突如企画化されたOVA作品。監督はワタナベシンイチ、脚本は黒田洋介。魔法少女ものであるが突拍子もないギャグ作品になっている。