ウルリッヒ・サルコウ
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男子 フィギュアスケート | ||
金 | 1908 | 男子 シングル |
ウルリッヒ・サルコウ(Ulrich Salchow、1877年8月7日 - 1949年8月18日)はスウェーデン、ストックホルム出身のフィギュアスケート選手。1908年のロンドンオリンピックに出場し、男子シングルで金メダルを獲得した。
本名は、カール・エミール・ユリウス・ウルリッヒ・サルコウ(Karl Emil Julius Ulrich Salchow) で、20世紀初頭を代表するスウェーデンのフィギュアスケート選手である。
サルコウは、1901年から1905年の間と1907年から1911年の間において、フィギュアスケート選手権を10回もの優勝を果たした。この記録(ソニア・ヘニーとのタイ記録)は未だ破られてはいない。加えて、サルコウは世界選手権において2位に3度輝き、ヨーロッパ選手権においては、9度の優勝を飾った(1898年 ,1900年 ,1904年 ,1906年 ,1907年 , 1909年 ,1910年 ,1913年)。1908年のロンドンオリンピックで初めてフィギュアスケートが採用された大会でもあっさりとタイトルをさらっている。
1909年、ウルリッヒ・サルコウはターンで後ろ向きになり、振り上げた右足を利用して左足の内側で踏み切るエッジジャンプ、これを初めて大会で成功させた。このジャンプが彼の名を冠したサルコウ・ジャンプである。
競技生活を終えた後、彼は1925年から1937年の間、国際スケート連盟の会長に就任した。
ウルリッヒ・サルコウはストックホルムで亡くなり、同地のNorra begravningsplatsenに埋葬された。