ウェブマネー
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ウェブマネー(WebMoney)とは株式会社ウェブマネーの登録商標であり、同社のプリペイド型電子決済サービスのことである。
購入時に発行される16桁のプリペイド番号にのみ通貨価値を持たせる方式を取っており、ICカードのような複雑な記録媒体や特別なハードウェアを必要としない。またこのようなシンプルなシステムから個人情報の登録・入力が不要であり、利用者の匿名性が高く情報漏洩などのリスクが小さい。
ウェブマネーはオンライン上での電子商取引を見越して開発された電子マネーで、主にネット上の通販サイトやデジタルコンテンツサイトで導入されているが、店頭での速やかな決済には適しておらず、コンビニエンスストアや小売店などではほとんど導入されていない。
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[編集] 購入
ウェブマネーはプリペイド型の電子マネーであるため、まず店舗やインターネットサイトから16桁のプリペイド番号を購入しなければならない。一組のプリペイド番号に登録できる最大額は10,000円(10,000ポイント)である。 インターネットサイトからオンライン購入する場合、クレジットカードまたはネットバンク口座が必要となる。オンライン上で即時に決済が行われ、プリペイド番号が表示される。
コンビニエンスストアなどの店舗で購入する場合、店舗に設置されているネットワーク端末からウェブマネーの購入手続きを行い、レジで現金を支払ってプリペイド番号を受け取るパターンと、直接レジカウンターで購入するパターンとがある。店舗で購入する場合、前者の購入方法ではシート型、後者の場合ではカード型のウェブマネーが購入できる。
また、ダイレクトメールの宣伝用リンクにアクセスした報酬として、ウェブマネーのポイントを提供するサービスなどを利用することにより、無料で手に入れることも出来る。
[編集] 歴史
- 1998年 アスキーサムシンググッド(現・アイフォー)が「WebMoneyカード」の販売を開始。
- 1999年 アイフォーの子会社として株式会社ウェブマネーを設立、ウェブマネー関連の業務を移管する。
- 2003年 アイフォーらが保有する株式会社ウェブマネーの株式をフェイスに売却し、フェイス傘下に入る。