イエスタデイ・アンド・トゥディ
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ロックバンドのイエスタディ・アンド・トゥディについてはY&Tを参照。
イエスタディ・アンド・トゥディ | ||
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ビートルズ の LP | ||
リリース | 1966年6月20日 | |
録音 | Abbey Road 1965年-1966年 | |
ジャンル | ロック | |
時間 | 27分 33秒 | |
レーベル | Capitol T 2553 (mono) ST 2553 (stereo) |
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プロデュース | ジョージ・マーティン | |
レビュー | ||
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ビートルズ 年表 | ||
ラバー・ソウル (1965年) |
イエスタデイ・アンド・トゥディ (1966年) |
リボルバー (1966年) |
イエスタディ・アンド・トゥディ(Yesterday . . . and Today)は、ビートルズのアメリカにおける10枚目のアルバム。イギリスにおける『HELP!4人はアイドル』『ラバー・ソウル』『リボルバー』の各アルバムの収録曲の一部に、シングルとして発表された「恋を抱きしめよう」「デイ・トリッパー」の2曲を加えて編集されたものである。
発売当初のジャケットは「ブッチャー・カバー[1]」と呼ばれ、白衣を着た四人がバラバラになった赤ん坊の人形と肉片を持って笑っている物であった。ビートルズがこの写真を採用したのは、メンバーの意思を無視して複数のアルバムから曲を寄せ集め、一枚のレコードとして発売していた当時の米国キャピトル・レコードの姿勢に対する抗議の意味であったと言われる。しかし「ブッチャー・カバー」は悪趣味だということで発売後間もなく回収され、「トランク・カバー」と呼ばれる、トランクと四人が写っている写真に変更された。ごく少数出回った「ブッチャー・カバー」は現在高価なコレクターズアイテムとなっている(藤田朋子は、1990年頃のテレビ探偵団で、26万円で本アルバムを購入したと語っている)。また、残った在庫のジャケットも「トランク・カバー」を貼り付けて出荷されたが、これを湯気を当てて慎重にはがした物は「ピールド・カバー」と呼ばれ、オリジナルの「ブッチャー・カバー」ほどではないが高価で取引されている。
『サージェント・ペパー』以降のビートルズのアルバムが、イギリス発売と同じ内容で米国でも発売されるようになったのは、この一連の騒動が端緒となっている。
「ブッチャー・カバー」に使用された写真は後に『レアリティーズ』(アメリカ盤)のインナーに使用された。
[編集] 収録曲
[編集] A面
- ドライヴ・マイ・カー - Drive My Car
- アイム・オンリー・スリーピング - I'm Only Sleeping
- ひとりぼっちのあいつ - Nowhere Man
- ドクター・ロバート - Dr. Robert
- イエスタディ - Yesterday
- アクト・ナチュラリー - Act Naturally
[編集] B面
- アンド・ユア・バード・キャン・シング - And Your Bird Can Sing
- 恋をするなら - If I Needed Someone
- 恋を抱きしめよう - We Can Work It Out
- 消えた恋 - What Goes On?
- デイ・トリッパー - Day Tripper