アブロ748
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アブロ748 | ||
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要目一覧 | ||
乗客 | 58(最大) | |
初飛行日 | 1960年6月24日 | |
全長 | 30.02m | |
全幅 | 20.42m | |
高さ | 7.57m | |
エンジン | ロールス・ロイスダート7Mk532双発 | |
巡航速度 | 452 km/h | |
最大航続距離 | 3,132km | |
実用上昇限界 | 7,620m | |
総生産数 | 約450機 |
アブロ748(Avro 748)とはイギリスの航空機メーカーであったアブロが、開発した中短距離用のターボプロップ双発旅客機である。またエンジンは同じくイギリスのロールスロイス・ダートを使用しているが、これは日本の日本航空機製造YS-11と同じであり、また機体サイズも一回り小さいサイズであるため、機体の長さ以外はほぼ外観は同じである。なお名称であるがイギリス航空機メーカーの統合により、HS748(ホーカーシドレー748)、BAe748と呼ばれているが、本稿では開発時の名称のままとする。
[編集] 開発の経緯
第二次世界大戦後に世界中で使用されていたDC-3の買換え需要を目当てに1951年にアブロが設計開始した機体であるが、この機体の試作機が実際に初飛行したのは1960年のことであった。しかし市場への早期の投入を目標に設計が簡潔であり、また機体価格も安価であったため、量産型が1961年8月30日に飛行し、1962年に実際に就航した。そのため日本のYS-11のように新機軸の技術を盛り込んだため実用化が遅くなり注文が限られたのとは違い、幅広く発注を受けることが出来た。アブロ748はイギリスだけでなくインドのヒンドスタン航空機製造でもライセンス生産され、89機が製造された。また1950年代の設計のために、わずか8機の注文しか集まらなかったが、最終モデルであるスーパー748の生産が終了したのは1987年のことであり、足掛け30年近く生産された。