アドリアン・アヌシュ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
アドリアン・アヌシュ／アンヌシュ・ジョルト・アドリアーン（Annus Zsolt Adrián, 1973年6月28日 - ）は、ハンガリー・セゲド出身のハンマー投げ選手である。アテネ五輪の男子ハンマー投げ競技で優勝したが、後日ドーピング違反発覚により金メダルを剥奪された。この時（競技時は2位 → 繰り上げ金メダル）渦中に巻き込まれたのが日本の室伏広治選手であったことから、アヌシュの事件はとりわけ日本で大きな話題を呼んだ。
父親のアンヌシュ・ゲーザ (Annus Géza) からコーチを受け、1989年にソンバトヘイへ移住する。1996年のアトランタ五輪でオリンピックに初出場。2000年のシドニー五輪にも出場した（アトランタ、シドニーではともに予選落ち）。2003年世界陸上選手権ではハンマー投げの銀メダルを獲得した。
2004年のアテネ五輪のハンマー投げ競技で、「83.19m」の記録で金メダルを獲得した。しかしアヌシュが試合後の尿検査を拒否したことから、ドーピング違反の疑いが出てきた。検査の際にアヌシュが「他人の尿とすり替えた」という報道もなされ、大会閉幕直前に金メダル剥奪措置が決定した。競技時に「82.91m」の2位だった室伏広治に、繰り上げで金メダルを授与する決定がなされた後も、アヌシュは金メダル返還を拒否し続けた。後日“真実の金メダル”が室伏に届けられ、アヌシュは現役を引退した。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
カテゴリ: ハンマー投げ選手 | ハンガリーの陸上競技選手 | 1973年生
