アトリエシリーズ (イリス)
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本項目では、株式会社ガストが発売しているコンピュータRPGのアトリエシリーズのうち、「イリスのアトリエ」を冠する作品について記している。
シリーズの大まかな説明に関してはアトリエシリーズを、ザールブルグ周辺を舞台とした作品に関してはアトリエシリーズ (ザールブルグ)を、グラムナート地方を舞台とした作品に関してはアトリエシリーズ (グラムナート)を、それぞれ参照されたい。
目次 |
[編集] イリスシリーズ
アトリエシリーズのうち「イリスのアトリエ」シリーズとされるのは以下の作品である。
- イリスのアトリエ エターナルマナ
- イリスのアトリエ エターナルマナ2
- イリスのアトリエ グランファンタズム
- イリスのアトリエ エターナルマナ2 After Episode
イリスシリーズでは従来のザールブルグシリーズやグラムナートシリーズとは異なる新たな異世界が舞台となっており、ゲームシステムにも大きな変更がなされている。カレンダーや時間経過の概念がなくなり、調合(錬金術)よりも冒険と戦闘に比重が置かれるなど、アトリエシリーズの中では最も「普通のRPG」寄りの作風である。制作スタッフは「作品を重ねる毎にシステムが複雑になり、新規のプレイヤーがほとんどいなくなってしまった。その問題点を解消するため、これまでのアトリエシリーズらしさややりこみ要素を継承しつつ、RPG的な要素を増やした。」と語っている。
本シリーズでは双羽純が全作品のイメージイラストを担当しているが、各ゲームのキャラクターデザインはガストのスタッフによるものである。
[編集] 作品間の関係
イリスシリーズのうち、『エターナルマナ』と『エターナルマナ2』は同一の世界を舞台としている。しかし500年以上の時間差があるため、イリスという登場人物が共通していることを除きストーリー的な繋がりはほとんどない。順序としては『2』が過去にあたる。
シリーズ三作目『グランファンタズム』では世界観が一新されており、前二作との繋がりはない。『エターナルマナ』シリーズのイリスに酷似する同名のキャラがヒロインであるが、ゲーム雑誌のインタビューにおいて制作スタッフが別人だと言明している(週刊ファミ通2006年3月31日号)。
『エターナルマナ2 After Episode』は三作目までと異なりプレイステーション2をプラットフォームとしていない外伝的な作品であるが、ストーリー的には『2』の直接の続編となっている。
[編集] イリスシリーズの錬金術
『エターナルマナ』シリーズにおける錬金術は前シリーズまでのそれとは異なり、「マナ」と呼ばれる精霊と契約することで得られる魔法に近い能力となっている。ただし錬金術の知識をもつことは前提であり、マナの同意も必要となるので、誰でも錬金術を使えるというわけではない。マナの力を借りて万物の根源物質「源素」から物品を生み出す技術は特に「マナ調合」と呼ばれる。
この他、『エターナルマナ』では酒場などの店に材料を持参すると、店の主人が調合してくれる「ショップ調合」がある。材料によって出来上がり品が変わり、品質などにも影響を与える。
『グランファンタズム』の錬金術は従来のアトリエシリーズと変わらない位置づけとなっている。一応マナは登場するが、錬金術に関わることはない。なお、マナの性格や口調は『エターナルマナ』シリーズとほぼ同じであるが、外見は大きく変化している。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] イリスのアトリエ エターナルマナ
イリスのアトリエ エターナルマナ | |
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ジャンル | ロールプレイングゲーム |
対応機種 | プレイステーション2 |
開発元 | ガスト |
発売元 | ガスト |
人数 | 1人 |
メディア | DVD-ROM 1枚 |
発売日 | 2004年5月27日 2005年8月4日(廉価版) |
価格 | 税込7,140円(通常版) 税込10,290円(限定版) 税込3,990円(廉価版) |
対象年齢 | 12歳以上(CERO B) |
その他 | ドルビーデジタル&ドルビーサラウンド対応 |
『イリスのアトリエ エターナルマナ』は2004年5月27日にガストより発売されたプレイステーション2用ソフトである。通常版のほか、フィギュアなどが付属する限定版も存在する。翌年の8月4日には「ガストベストプライス」として廉価版が発売されている。
[編集] 評価
シリーズ初の本格的RPGながら、様々な点で未熟であった為に全体的な評価は低かった。ただし、霜月はるかが手がけたOPは好評である。
-
- アイテムがほとんどと言って良い位、補充されない。適当にバトルや採取を繰り返せば調合出来るレベルのアイテムまでもが、補充されない。
- アイテム最大所持数が9個と少なすぎるため、マナのプレゼントや調合ですぐに無くなる。
- マナのプレゼントによる交友値と体力回復。例えばエンカウントカットのアクションは大幅に体力が減る為、多くのアイテムをプレゼントする事になる。契約したての時には交友値上昇の為に、沢山あげなければならない。
- 主人公のクレインの特徴を語る源素還元だが、本人の攻撃力と速度の低さで、決まりにくい。
- どんなにレベルを高くしても、ダメージを喰らった時の数値を考えると防御力が低すぎる。特にアーリンやマレッタと言った戦士タイプですら、1/3近く減らされる事がある。
- 逃走の成功率が非常に低い。
- ザコが非常に強く、しかも出現頻度が高い。死んでも生き返る根性スキルや攻撃無効化・先制攻撃・クイックターンなど、パーティがボロボロの状態で自分のターンが来る。と言う事が頻繁にある。ただ他の作品でも同じ事が言えるが、その殆どは隠しボスであるのに対し、今作はザコとボスの関係が無いので、問題がある(エンカウントについては、意見が分かれている)。
- 移動手段が乏しい。乗り物に乗って、移動速度が上がるアクションが無い。また、マナを使ったアクションもダンジョン内限定である為、戦闘したくないのに戦闘する事になる。
[編集] ストーリー
錬金術士の少年クレインは旅の途中、怪物に襲われていたところを見知らぬ少女に救われる。その後カボックの街に辿り着いたクレインは、山頂の古代遺跡に興味を覚える。それはかつて錬金術で栄えた天空都市アバンベリーだった。クレインは少女リイタの勧めでガルガゼットとなり、カボックを拠点としてアバンベリーを目指すことにする。やがて彼らはマナを巡る巨大な陰謀に巻き込まれていく。
[編集] 世界観
本作品の舞台となるのはレガルザインという名の世界である。四方を広大な海に囲まれた三つの大陸からなる世界だとされるが、全体像は明らかになっていない。ゲーム中では南エスビオール地方とその周辺部だけが描かれる(この地域は続編『エターナルマナ2』における東大陸の一部にあたる)。
- 天空都市アバンベリー
- セラスト山の頂に位置する都市。かつては多くの錬金術士が暮らしていたが、数百年前に滅んでいる。財宝が眠っているという噂もあるが、「ヒンメルの門」と呼ばれる巨大な構造物によって山頂への道が閉ざされているため、辿り着いた者はいない。
- カボック
- セラスト山の麓に栄える自治都市。南エスビオール地方の中心都市であるが、もともとはアバンベリーの財宝を狙う人々が集まって生まれた。
- ガルガゼット
- カボックに拠点を構え、ゲヘルンをはじめとする魔物の退治を主な任務とする傭兵組織。市民からの寄付金で運営され、その働きに応じて報酬が支払われるシステムとなっている。
- ゲヘルン
- 球形をした正体不明の魔物。このゲヘルン自体は浮遊しているだけで駆除も容易だが、他の魔物を引き寄せる性質があるため危険視されている。ゲーム中では、このゲヘルンがいるマップでは敵の出現率が上昇するようになっている。
[編集] 主要キャラクター
- クレイン・キースリンク(Krein Kiesling)(声:柿原徹也)
- 主人公。祖母ダフネから才能を受け継いだ錬金術士。木のマナで相棒のポポと共に旅をする。
- 万物を構成する源素を扱い、マナの力を借りてさまざまなアイテムを調合することができる。
- 人付き合いが苦手だったが、リイタと行動を共にする内に変わっていく。
- リイタ・ブランシモン(Ryta Blanchimont)(声:西村ちなみ)
- カボックの町で魔物退治を行っている(=ガルガゼット)少女。
- 明るく世話好きな性格で、出生に何らかの秘密をもっている。
- 口先ではクレインを小馬鹿にするが、クレインに好意を抱いている。
- ノルン(Norn)(声:柳瀬なつみ)
- 識者ゼルダリアと共に暮らす少女。元々は猫であったため、頭にはネコ耳があり、語尾に「~ニャ」をつける。
- 自由奔放な性格で、昼寝と食べる事が大好き。魔法を使うことが出来る。
- ゼルダリアの命でクレインと彼女を引き合わせ、以降彼と行動を共にする。
- マレッタ・リクシス(Maretta Lixiss)(声:塩山由佳)
- 元アルカヴァーナ騎士団の女騎士。
- 剣術の修行の為旅に出ていたが、戻ってきた時には以前の騎士団とは大きく変わっていた。
- 騎士団長ベグルの妹で、現在の兄の姿に心を痛めている。
- 性格は真面目で軽薄なデルサスとは反りが合わなかったが、クレイン達と旅を続けるうちに次第に引かれ合うようになる。
- デルサス(Delsus)(声:坂口候一)
- カボックでガルガゼットをしている青年。実はデランネリ村村長の息子で育ちは良い。親と反目してデランネリ村を飛び出してきたらしい。
- 普段の態度は軽薄で女性と見ると口説き始めるが、なんだかんだいっても困った人は見過ごせない性格。
- リイタとは以前からの知り合いだが、お互いの素性についてはあまり知っていない。
- アーリン(Arline)(声:保志総一朗)
- 凄腕の剣士で、冷静で聡明、更に美形ということもあって街の評判となっている。
- 魔物退治を行うこともあるが、ガルガゼットとはなっていない。
- ムルとそっくりな容貌をしているのには秘密があるらしい。そのムルを宿敵とし、彼を倒すことを目的として行動する。
- 錬金術士ではないが、時のマナのラプラスと行動を共にする。
- パメラ・イービス(Pamela Ibis)(声:利田優子)
- カボックに出没する幽霊の少女。幽霊の割りに性格は明るく、町の子供たちとよく一緒に遊んでいる。
- ゼルダリア(Zeldalia)(声:鈴木麻里子)
- クレインの祖母ダフネの旧友の魔女で錬金術士。錬金術によって見た目は少女のように若い。
- だが実際は老齢で、ギックリ腰を患っている。ポットの森でノルンと共に静かに暮らす。
- イリス(Iris)(声:高橋美紀)
- 物語の鍵を握る謎の人物。
- 太古の昔に天空都市アバンベリーにいた凄腕の錬金術士で、今日の術の体系を作った人物。
- ホログラムのような幻影で現れ、想いを伝える。
- ベグル(Beggur)(声:玄田哲章)
- アルカヴァーナ騎士団の団長。正義感が強く部下からの信頼厚い、よい騎士であった。
- が、ムルが現れて以来彼に心酔し、彼の命令を聞くようになる。クレインを騎士団に入れようと躍起になる。
- 登場の度に名称が長くなる必殺技が自慢だが、実はあまり必殺でもない。
- 妻に先立たれて久しいが、恐妻家であったトラウマのせいか色仕掛けが通用しない。
- ムル(Mull)(声:稲田徹)
- ダフネやゼルダリアと同年代の錬金術士。
- イリスの錬金術には誤りがあったとして、マナの融合の研究を進め、融合したマナを使っての世界征服を企んでいる。
- マナの融合は自然界のバランスを崩し世界を破滅に導くとされイリスによって封印された技術であり、
- クレインとその仲間達はムルによるマナの融合を阻止すべく全力を挙げる。
- ビオラ(Viola)(声:鈴木麻里子)
- カボックの町で魔法屋を営む女性。腕はいいが愛想がなく、何事にもやる気のない性格。
- かつて住んでいた街が怪物に襲われて全滅し、一人だけ生き残った。最愛の兄を亡くし生きる気力を失っている。
- クレイン達と付き合ううちに徐々に心を開くようになる。クレインに好意を抱き、そのためリイタとはよく喧嘩するようになる。
- ノーマン(Norman)
- カボックの酒場「ワイルドモス」の主人。表の仕事を紹介する他、裏の世界にも顔が効く。親代わりとしてビオラの面倒を見ている。
- ライラ
- カボックの道具屋店員。妖精を住まわせている。
- ハゲル(Hageru)
- カボックの武器屋の親父。大変な音痴であり、夜な夜なカボック中にその歌声が響き渡るため、街中が寝不足になっている。
- オスカル(Oscal)
- さすらいの料理人。各地に出現し、特異な料理を作る。珍しい食材も販売している。
- ブレア(Brea)
- アコースの街でパン屋を営む女性。元々は良家のお嬢様である。
- パン屋のかたわら、お菓子作りにも挑んでおり、ゆくゆくは自分のお菓子を店に置く事を目標としている。
- トトポポ(Totopopo)
- 幻獣。幻獣の里で雑貨店を開いている。随分と長生きのようで、アバンベリーが全滅した経緯もよく知っている。
- モフマー(Mofmer)
- 幻獣。幻獣の里で食料量販店を開いている。
[編集] 登場マナ
クレインはマナ(自然の力を司る精霊)と契約を結ぶことで錬金術士として成長していく。本作品で契約対象となるマナは9体であるが、うち5体はあるアイテムを用いることで別種のマナに変身できるため、契約マナは実質的に全14種類となる。
- ドゥル(木のマナ)(声:神田理江)
- ウル(炎のマナ)(声:國分優香里)
→ グラプト(力のマナ)(声:伊藤大樹) - プルーア(闇のマナ)(声:大内和代)
→ ファナトス(魔のマナ)(声:川名真知子) - ディエメア(岩のマナ)(声:佐々木隆行)
- ニンフ(水のマナ)(声:加藤英美里)
→ フレイ(幽のマナ)(声:黒田友佳) - シルウェスト(空のマナ)(声:諸岡優美)
→ ゼイリア(雷のマナ)(声:國分優香里) - アイオン(命のマナ)(声:大橋のりこ)
- エイテル(光のマナ)(声:石井翔子)
→ パルティア(聖のマナ)(声:杉森多恵子) - ラプラス(時のマナ)(声:廣山和比古)
- トリスメギストス(融合マナ)
[編集] テーマソング
- 白夜幻想譚(オープニングテーマ)
- 作詞・作曲:土屋暁 編曲:土屋暁&稲垣貴繁 歌:霜月はるか
- 歩む道(エンディングテーマ1)
- 作詞・作曲・編曲:中河健 歌:堀江真美
- silent rhyme(エンディングテーマ2)
- 作詞:青木香苗 作曲・編曲:阿知波大輔 歌:堀江真美
[編集] 関連書籍
- イリスのアトリエ エターナルマナ 公式プレイヤーズバイブル ISBN 4-7577-1926-4
- 出版:エンターブレイン
- イリスのアトリエ エターナルマナ 公式パーフェクトガイド ISBN 4-7577-1955-8
- 出版:エンターブレイン
- イリスのアトリエ エターナルマナ ISBN 4-7575-1332-1
- 著者:氷上慧一 イラスト:双羽純 出版:スクウェア・エニックス
- イリスのアトリエ エターナルマナ 4コマカーニバル ISBN 4-7758-0205-4
- 出版:コーエー
[編集] イリスのアトリエ エターナルマナ2
イリスのアトリエ エターナルマナ2 | |
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ジャンル | ロールプレイングゲーム |
対応機種 | プレイステーション2 |
開発元 | ガスト |
発売元 | ガスト |
人数 | 1人 |
メディア | DVD-ROM 1枚 |
発売日 | 2005年5月26日 2006年9月21日(廉価版) |
価格 | 税込7,140円(通常版) 税込10,290円(限定版) 税込3,990円(廉価版) |
対象年齢 | 全年齢(CERO A) |
その他 | ドルビーデジタル&ドルビーサラウンド対応 |
『イリスのアトリエ エターナルマナ2』は2005年5月26日にガストより発売されたプレイステーション2用ソフトである。通常版のほか、フィギュアなどが付属する限定版も存在する。翌年の9月21日には「ガストベストプライス」として廉価版が発売されている。
[編集] 評価
戦闘システムやアイテムについては、前作では不評であった点は殆ど改善され、良作と言われている。その分やりこみ要素が薄くなった。
[編集] ストーリー
人とマナとが平和に暮らす孤高世界エデン。しかしヴィーゼが正錬金術士として認められたその日、エデン各地のマナの聖地が消失するという事件が起こる。フェルトは異変の原因を探るため、封印から目覚めた剣「深蒼のアゾット」を携え、単身、異世界ベルクハイデへと旅立っていく。一方エデンに残ったヴィーゼは、フェルトと連絡を取りながら彼の冒険を補助していくのだった。
[編集] 世界観
本作品の舞台となるのはエデン、ベルクハイデという二つの世界である。
- 孤高世界エデン
- 空中に浮かんだ自然豊かな小大陸。人間とマナが平和に共存しており、戦争や魔物は書物の中にしか存在しない。錬金都市ノイアールを中心として、各地にマナの聖地が点在している。
- 錬金都市ノイアール
- エデンに存在する唯一の街。フェルトとヴィーゼが暮らす家(工房)もここにある。
- マナの聖地
- マナの力を司る施設の総称。たとえば光のマナなら「水晶の碑」、闇のマナなら「月の塔」のように、それぞれの聖地がある(ただし聖地をもたないマナもいる)。聖地には世界のバランスを保つ働きがあり、その消滅はエデン崩壊の危機を招く。
- ベルクハイデ
- 西大陸(タタリア地方)と東大陸(シルヴァレスタ地方)からなる広大な世界。ほとんどの地域が「帝国」という軍事国家に支配され圧政を受けている。この世界でも400年前までは錬金術が栄えていたが、現在では悪魔の技として忌み嫌われ、忘れ去られようとしている。錬金術の知識を伝える人々も一部に残っているものの、マナが存在しないため錬金術を行使できる者はいない。
- 帝国
- 12年前に突如、侵略戦争を起こした軍事国家。執政官テオドールが実権を握っており、「三弟」をはじめとする帝国軍の力でベルクハイデ全土を支配しようと目論んでいる。
- シルムシルト
- ベルクハイデ各地で反帝国運動を続ける組織。マックスという名の青年に率いられる。
- スレイフ王国
- スレイフ家によって統治されていた歴史ある王国。12年前に帝国に滅ぼされ、現在、旧首都リーゼヴェルトは帝国軍の本拠地とされている。
- アゾット剣
- 古代錬金術の叡智を結集して創られた剣。「深蒼」と「真紅」の二振りが存在し、それぞれエデンとベルクハイデに分けて封印されていた。
[編集] 主要キャラクター
- フェルト・ブランシモン(Felt Blanchimont)(声:羽多野渉)
- 主人公。幼い頃に両親を失い、孤児院で育てられた少年。高い錬金術の才能を秘めているが、身体を動かすほうが性に合っているため、勉強には身を入れていない。広い世界を旅することを夢見ており、ベルクハイデに憧れていた。冒険の日々を経てアゾットのマスターとして成長していく。
- ヴィーゼ・ブランシモン(Viese Blanchimont)(声:倖月美和)
- もう一人の主人公である少女。フェルトとは同じ孤児院で育った幼馴染み同士で、孤児院を出てからはノイアールの家で同棲している。錬金術の才能は平凡だが努力家で、フェルトより先に正錬金術士の資格を得る。フェルトがベルクハイデに旅立ってからは、彼を錬金術でサポートしつつ、家を守りつづける。
- イリス(Iris)(声:高橋美紀)
- エデンでヴィーゼの前に姿を現した幼い少女。何度か出会う間にヴィーゼと親しくなり、いつしか工房に同居するようになる。人見知りが激しく、ヴィーゼ以外にはあまり心を開こうとしない。高い錬金術の才能を秘めているらしく、マナとの契約もなしに錬金術を行使してヴィーゼを驚かせる。
- クロイツ(Kreuz)(声:土田大)
- エデン枢機院の長。フェルトやヴィーゼにとっては学問の師にもあたる。深い知識を有する理知的な人物で、しばしばヴィーゼに助言を与える。
- ノイン(Neun)(声:寺西恵)
- 反帝国組織シルムシルトに所属する明るく快活な少女。フェルトがベルクハイデで最初に出会った人間でもある。打撃技を得意とし「シルヴァレスタの稲妻」の異名をもつ。実は帝国軍人の娘であるが、家庭を顧みない父に反発し、母の死を契機として家を出たという経緯がある。
- グレイ(Glay)(声:三宅健太)
- ドラゴンスレイヤーとして名高い戦士。皇竜アルデゲヴァルドの呪いによって竜人の姿にされている。目的をもたずベルクハイデを放浪する日々を送っていたが、フェルトと出会ってからは彼の運命に興味を抱くようになる。
- フィー(Fee)(声:柳瀬なつみ)
- アルテナ教会で育てられた少女。「真紅のアゾット」を破壊する使命を帯びていたが、手違いで「深蒼のアゾット」の持ち主であるフェルトを襲ってしまう。誤解が解け、教会の使命から解放されたのちは、自分の意志でフェルトに同行するようになる。
- ポウ(Pow)(声:神田理江)
- エデンに暮らす女好きの妖精。マナガンナー「閃光のポウ」を自称する。ヴィーゼに一目惚れするが、ひょんなことからベルクハイデに転移してしまい、フェルトと合流することになる。
- マックス(Max)(声:河本邦弘)
- 反帝国組織シルムシルトの指導者。凄腕の剣士でもある。その正体は帝国に滅ぼされたスレイフの王子マクシミリアンで、シルムシルトを指揮しながら生き別れた妹アウテリートを探している。
- エーゼリン(Eselin)
- アルテナ教会の長を務める初老の女性。フィーにとっては養母にあたる。教会に受け継がれる使命に従い、フェルトに協力する。
- ユーヴェリア(Euvelia)(声:久嶋志帆)
- アルテナ教会の奥で「ガルドの大陸儀」を管理している女性。エデン崩壊の危機に際し、アゾットの持ち主であるフェルトをベルクハイデへと呼んだ。
- ケイオス(Chaos)(声:土田大)
- 「瞬弟」の異名をもつ帝国軍の将軍。本来は帝国の人間ではなく、帝国軍に入ったのは組織の力を利用するために過ぎない。フェルトの「深蒼のアゾット」と対になる「真紅のアゾット」の持ち主で、独自の目的のために動いている。
- ガラハド(Garahad)(声:宇垣秀成)
- 「剛弟」の異名をもつ帝国軍の将軍。帝国軍第一師団所属。腐敗した帝国の中にあって良心を失わない数少ない将官の一人で、兵士の信望も厚い。
- トレーネ(Torene)(声:寺田はるひ)
- 「魅弟」と呼ばれる帝国軍所属の女性。帝国の公爵令嬢で、ノインの旧友でもある。どういうわけか「ぷにぷに」に慕われており、彼らに護衛されながら各地をふらふらとしている。帝国の覇業には関心を示さず、ケイオスの真意に興味を抱いている。
- テオドール(Theodor)(声:下山吉光)
- 帝国の執政官。皇帝の代理人として権限を振りかざし、帝国の支配地域に圧政を敷いている。
[編集] 登場マナ
ヴィーゼは「封印球」と呼ばれるアイテムを用いてマナたちと契約していく。本作品ではドゥルからアイオンまでの13体が契約対象となる。また、固有の名をもつキャラクターとして登場するマナも存在する。
- ドゥル(木のマナ)
- ツヴェルク(金のマナ)
- ニンフ(水のマナ)
- アロマ(薫のマナ)
- サイレン(音のマナ)
- ウル(炎のマナ)
- ジフトス(毒のマナ)
- ディエメア(岩のマナ)
- ファウスタス(幻のマナ)
- シルウェスト(空のマナ)
- エイテル(光のマナ)
- プルーア(闇のマナ)
- アイオン(命のマナ)
- リリス(無のマナ/原初マナ)
- トリスメギストス(?)
[編集] テーマソング
- Eternal Story(オープニングテーマ)
- 作詞:青木香苗 作曲・編曲:阿知波大輔 歌:霜月はるか
- 旅立ちの扉(エンディングテーマ)
- 作詞・作曲・編曲:中河健 歌:堀江真美
[編集] 関連書籍
- イリスのアトリエ エターナルマナ2 公式プレイヤーズバイブル ISBN 4-7577-2334-2
- 出版:エンターブレイン
- イリスのアトリエ エターナルマナ2 公式パーフェクトガイド ISBN 4-7577-2371-7
- 出版:エンターブレイン
[編集] イリスのアトリエ グランファンタズム
イリスのアトリエ グランファンタズム | |
---|---|
ジャンル | ロールプレイングゲーム |
対応機種 | プレイステーション2 |
開発元 | ガスト |
発売元 | ガスト |
人数 | 1人 |
メディア | DVD-ROM 1枚 |
発売日 | 2006年6月29日 |
価格 | 税込7,140円 |
対象年齢 | 全年齢(CERO A) |
『イリスのアトリエ グランファンタズム』は、2006年6月29日にガストより発売されたプレイステーション2用ソフトである。通常版のほか、ミニアルバムや収納ケースなどが付属した初回限定版が存在するが、そちらはガストショップのみの限定発売であり、一般には流通していない。
[編集] ストーリー
湖上都市ゼー・メルーズにおいて、異世界の探索等を行う「ミストルース」として活動するエッジとイリス。ある時、昔からイリスが持っていた本が「いかなる願いも叶える事が出来る」と言われている伝説の魔道書「エルスクーラリオ」であることがわかる。イリスたちは願いを叶える為に必要な8つの宝玉を集めることにするのだが…
[編集] システム
[編集] クエストとミッション
クエスト
ゼー・メルーズ及び異世界の住人達からミストルースギルドに依頼されるもの。内容は異世界に関する事から日々の雑用的なものまで様々である。
主人公達はミストルースとして、ギルドから発行されるクエストを引き受け、それを達成する事になる。ただし、クエストにはそれぞれランクが付けられており、自分達のランクよりも高いクエストは引き受けられないようになっている。 クエストを達成すると、ギルドポイントやお金、アイテム、レシピが得られる。得られたギルドポイントが一定に達するとミストルースとしてのランクがアップする。
クエストは大きく以下の3種類に分類される。
- 調達クエスト … 目的のアイテムを採取・調合して依頼人に渡す。
- 討伐クエスト … ボスモンスターを倒す、特定のザコ敵を一定数倒す、等がある。
- ギルド依頼 … 達成するとギルドポイントが得られる。目的はアイテム調達やモンスター討伐の他に護衛や情報収集、子猫の里親探し等様々である。
ミッション
エルスクーラリオをめぐるメインストーリー。ミストルースとしてのランクがアップすると同時に開始される。 ミッションの最中は引き受けたクエストが一時的に全て凍結されるが、ミッション終了後に再開される。
[編集] 戦闘
本作品で戦闘に参加するキャラクターはイリス、エッジ、ネルの3人に固定されている。そのうちエッジとネルは、「ブレイズ」の選択によって戦闘タイプを変更することができる。ブレイズは、モンスターに乗っ取られているマナを解放することで使用可能になる。ブレイズを変更すると、ステータスが大きく変動するほか、使用可能な武器およびスキルまで変わる。そのためブレイズの選択によって戦闘の難易度が大きく変化することもある。イリスはブレイズをもたないが、解放したマナそのものを召喚することができる。
エッジのブレイズ
- ノーマル:ブレイズを選択していない状態。武器は機械剣。
- プルーア:スピードタイプ。武器はクナイ。
- ジフトス:打撃タイプ。武器はハルバード。
- ファナトス:特殊タイプ。武器は魔石。
- ラプラス:魔法タイプ。武器は呪文書。
ネルのブレイズ
- ノーマル:ブレイズを選択していない状態。武器はレイピア。
- ニンフ:魔法タイプ。武器は杖。
- サイレン:魔法タイプ。武器はベル。
- ディエメア:打撃タイプ。武器はランス。
- ファウスタス:特殊タイプ。武器は人形。
[編集] 調合
前2作までに存在した「マナ調合」が無くなり、調合システムは初期のアトリエシリーズの調合システムと同じ形式になった。
武器・防具については、材料固有の特性を自由に選んで継承させる事が出来る(武器は2つ、防具は1つ)。ただし、前作までのように同じ特性を重ねてもそれが強化される事は無くなった(例:「攻撃+小」をもつ材料と「攻撃+中」をもつ材料を使用して武器を作っても、「攻撃+大」とはならない)。
レシピの入手方法として、宝箱から入手、クエストの報酬として入手する他に、「錬金術レベルアップ時にイリスがアイディアを閃く」というものが加わった。 アイテム「地球儀」を例として説明すると、
- まずレベルアップ時に「?くるくる回るもの」というアイディアを思いつく(この時点ではまだ調合は出来ない)。
- その後、とある場所で「地球儀」を見つけると簡単な会話イベントが起こる。
- イベント終了後、「地球儀」が正式なレシピとして追加され、調合できるようになる。
早い段階でアイディアを閃くものの、実際に調合できるようになるまでにかなりの時間がかかる、という物もある。
[編集] 世界
本作品の舞台は、アーベンヴァルト世界バルヴィトス地方にある湖上都市「ゼー・メルーズ」と、様々な獣人が住んでいる5つの「異世界」である。
異世界
異世界には「異世界の門」を通って行く事が出来るが、一定時間が経つと謎の霧に包まれて元の世界に戻されてしまう。
- 古の森バルテッサ
- 一番最初に発見された異世界。ミストルースの様々な試験が行われる場所。
- 古城世界グリモア
- 空に浮かぶ一連の城からなる世界。内部には図書館や巨大な時計塔がある。
- ポスポリア合戦場
- フェアリ族とベアル族が常に戦争をしている世界。あちこちに大砲が置いてある。中心部の中立地帯には温泉がある。
- ダカスクス水晶谷
- 神を封印した際の影響で水晶だらけになったと伝えられている世界。緑豊かだった頃の名残か、オアシスがある。
- イシュタル大庭園
- 独自の時間に支配された世界。至る所に剣が刺さっている。
獣人
獣人の大半は異世界にあるそれぞれの集落に住んでいる。一部の獣人はゼー・メルーズのはずれにある「獣人街」に住んでいるが、人間と関わる機会が少ない。そのために誤解が生じる事もしばしば。
- ギーズ族
- 古城世界の裏庭に住む、いたずら好きな種族。語尾に「ギー」が付くのが特徴。鳥類を祖先だと思っているらしく、羽のような衣装を身に纏っている。
- フェアリ族
- ポスポリア合戦場でベアル族と争いを続けている。見た目は妖精そっくり。一部のフェアリ族はゼー・メルーズで渡し舟をしている。
- ベアル族
- ポスポリア合戦場でフェアリ族と争いを続けている。熊のような着ぐるみ(実は戦闘服)を身に纏っている。大半が肉を好むが、中には野菜好きな者もいる。
- ペギー族
- ダカスクス水晶谷に住む、ペンギンのような姿の獣人。語尾に「ペン」が付く。獣人の中では最も個性の差が大きい。
- ワンシル族
- イシュタル大庭園に住む犬のような外見の獣人。ネコが大の苦手。各地に商人や連絡係を派遣している。
[編集] 主要キャラクター
- エッジ・ヴァンハイト(Edge Vanhite)(声:佐々木望)
- 本作の主人公。ミストルースの一員。
- 幼い頃に身寄りをなくして以来、イリスの家に世話になっている。無口で無愛想だが根は優しい。
- イリス・フォルトナー(Iris Fortner)(声:松来未祐)
- 本作のヒロイン。ミストルースの一員。この世界では珍しい錬金術士の家系に育つ。
- ”どんな願いも叶う”魔道書「エルスクーラリオ」を追い求めていくうち、次第に過酷な運命へと足を踏み入れていく。
- ネル・エルエス(Nel Eles)(声:柳瀬なつみ)
- 貴族の家系に生まれたが家が没落。ミストルースとなって活躍し家を再興するために姉のユラと共にゼ・メルーズへとやってきた。
- とある出来事がきっかけで姉と仲違いを起こし、その後イリスらと共に行動するようになる。
- ユラ・エルエス(Yula Eles)(声:西川葉月)
- 妹のネルと共にゼ・メルーズへやってきた。
- とある出来事がきっかけで妹と仲違いを起こし、別々に行動するようになる。
- ユアン・クライネス(Ewan Kleines)(声:加藤木賢志)
- 書物保管庫にいる女好きの学者。主に錬金術の研究を専門に行っている。
- アッシュ・フォン・アーベンスタイン(Ash F Abenstein)(声:松林大樹)
- 世界で数人しかいない最高ランクのミストルース。常に単独で行動している。
- 「エルスクーラリオ」について何かを知っているようだが…
- ノエイラ・マーテル(Noayla Mater)(声:倖月美和)
- かつてはミストルースとして活躍し、現在はギルド長を務める女性。
- 外見は若く見えるが、微妙なお年頃らしい。
- アナストラ・セルヴァティカ(アナ)(Anastra Selvatica)(声:上田純子)
- ミストルースギルドの受付嬢。フェニルとは仲が良い。トラブルが起こるとすぐに慌ててしまう。
- フェニル・ニート(Phenyl Neet)(声:成田紗矢香)
- 弱冠12歳でミストルースギルドの受付嬢になった才女。
- 背が低いことがコンプレックスであり、そのことに触れられると烈火のごとく怒り出す。
- バージゼル・クローネ(Bersizel Krone)(声:柿原徹也)
- ミストルースの一員。とあるイベントでエッジに勝負を挑み敗れ、それ以降幾度も勝負を挑んでくる。
- クロウリー(Crowley)(声:河本邦弘)
- 裏で何かを企む謎の男。元々は平凡なミストルースだったという話だが…。
- クルメーナ・ネジュ(メーナ)(Culmena Neige)
- 町の慰霊碑の前に佇む少女。少し前まではミストルースとして活動していたらしい。
- マーナ・マーテル(Marna Mater)(声:倖月美和)
- 町の食料品店で働く、お菓子作りが好きな少女。実はいいところのお嬢様。ギルド長のノエイラは姉である。
- エア・フルクハーフェン(Er Flughafen)(声:成田紗矢香)
- 町の本屋で働く少女。でも本はあまり好きではない。無愛想である事が多いが、大好きなお菓子を食べている時には笑顔になる。イリスとは幼い頃からの知り合い。
- ヨー・ヤッケ(Yho Jacke)
- 道具屋の青年。奇品珍品の収集にも力を入れている。
- ハゲル・ボールドネス(Haggel Baldness)(声:河本邦弘)
- 武器屋の親父。鍛冶職人としての技術も一流。頭髪が薄いのが悩み。
- エバ・エルパティカ(Eva Erupatyka)(声:成田紗矢香)
- 酒場の店主。おっとりした人柄で人望も厚い。ギルド長のノエイラとは同い年。
- ウィナー・ヴァンクール(Winner Vainqueur)
- 書物保管庫にいる学者。最初は典型的な頭の固い人間だが、とあるイベントを境に変わっていく。
- フュナン・ピュール(Funan Viewl)
- 釣りと詩を愛する男。いつも湖畔で釣りをしているが、その技術はイマイチである。
- ルフィーナ(Rufina)
- 古の森にいる羽根が生えた少女。登場時には記憶喪失であり、しかもなぜかエッジにしか見えない。
- パメラ・イービス(Pamela Ibis)
- グラムナートシリーズにも登場した幽霊。今作では古城世界の図書館司書をやっている。人間・獣人双方に人気がある。
- レプレ(Lepre)
- ポスポリア合戦場にいる歌が大好きな少女。獣人の中でも希少な種族であるうえ、彼女の歌声がモンスターをも呼び寄せてしまうため、他の獣人たちからあまり良く思われていない。
- ケレベル(Keleber)
- 獣人街に住むペギー族の青年。人間と獣人の仲を取り持つべく日々努力している。物事を悪い方悪い方に考える癖がある。
- プッコ(Pukko)
- 獣人街に住むフェアリ族。思い込みが激しい。ギルドの受付嬢であるフェニルに恋心を抱き何度もアタックするが…
[編集] テーマソング
- schwarzweiß ~霧の向こうにつながる世界~(オープニングテーマ)
- Flowers In The Rain(挿入歌)
- 作詞:青木香苗 作曲・編曲:阿知波大輔 歌:片霧烈火
- Lorelei(エンディングテーマ1)
- 作詞:青木香苗 作曲・編曲:阿知波大輔 歌:みとせのりこ
- 大切なことば(エンディングテーマ2)
- 作詞・作曲・編曲:中河健 歌:石橋優子
[編集] 関連書籍
- イリスのアトリエ グランファンタズム 公式ビジュアルガイドブック ISBN 4-7973-3642-0
- イリスのアトリエ グランファンタズム 公式パーフェクトガイド ISBN 4-7577-2926-X
- 出版:エンターブレイン
[編集] イリスのアトリエ エターナルマナ2 After Episode
『イリスのアトリエ エターナルマナ2 After Episode』は2006年12月1日より配信されている携帯電話アプリゲームである。
- 対応機種
- iモード版 FOMA90xシリーズ
- Yahoo!ケータイ版 SoftBank 3Gシリーズ