アキ・ラー
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アキ・ラー(Aki Ra)は、カンボジアの地雷除去活動家。
少年時代からクメール・ルージュの兵士として戦ったが、その洗脳が解けて脱走。自分たちの仕掛けた地雷で多くの同胞が手足を失っている現実を眼にし、地雷除去の技術を独学で身につける。こうして地雷や不発弾を集め、シェムリアップ郊外に地雷博物館を建てた。さらに寄付を元に、手足を失った孤児の受け入れを行っている。
しかし、内戦終結とともに現地の軍幹部や地方政府が戦争博物館を開館し、かつての戦争の傷跡を展示して現政権の正当性を主張するとともに入場料を得ようとした。そこへ無償で地雷などの提供を求められたアキ・ラーは拒否。役人は強制的にこれらを押収するとともに、アキ・ラーが地雷除去の国際的な資格を持っていないことを盾にして活動の妨害に出た。2006年、彼はこの資格を取得。時を同じくして日本でも彼の活動を紹介する書籍やマンガが多数出版されている。英語や日本語さえも独学で学び、訪れる人に自ら解説を行っている。
[編集] 著作一覧
- 『アキラの地雷博物館とこどもたち』三省堂
(漫画原作)