まもって!ロリポップ
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まもって! ロリポップ | |
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ジャンル | 少女漫画 |
漫画 | |
作者 | 菊田みちよ |
出版社 | 講談社 |
掲載誌 | なかよし |
連載期間 | 2002年10月 - 2005年6月 |
巻数 | 7冊 |
漫画: もどって! まもって! ロリポップ | |
作者 | 菊田みちよ |
出版社 | 講談社 |
掲載誌 | なかよし |
連載期間 | 2006年6月 - 連載中 |
巻数 | 1冊 |
テレビアニメ | |
監督 | 中村憲由 |
アニメーション制作 | サンシャインコーポレーション・オブ・ジャパン |
製作 | 「まもって! ロリポップ」製作委員会 |
放送局 | キッズステーション TOKYO MX チバテレビ 岐阜放送 KBS京都 サンテレビ テレビせとうち 熊本朝日放送 |
放送期間 | 2006年7月1日 - 2006年10月1日 |
話数 | 13話 |
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『まもって! ロリポップ』は、菊田みちよ作の漫画。講談社の漫画雑誌「なかよし」に発表された。通称は「まもロリ」。
目次 |
[編集] 概要
「なかよし」2003年2月号から2005年7月号にかけて連載(ただし2003年6月号は休載)された作品だが、もともとは同誌2002年11月号の別冊付録「なかよしザ・ネクスト」に発表された3作品のうちの1つだった。この「なかよしザ・ネクスト」は、読者投票の結果により連載作を決める一種の読者コンペ企画であり、そこで第1位を獲得したことによって連載作となった。そして、読者からのさらなる支持を集めて、最終的には約2年半に渡るロングラン連載となった。さらに、「なかよし」本誌や増刊枠でも何作か、サブキャラクターたちに光を当てたアナザーストーリーが発表されている(なお、「なかよしザ・ネクスト」自体は、2000年から行われていたものだが、この作品を生み出した2002年を最後に消滅している)。
なお、2006年7月からテレビアニメ化されたが、それに伴い、「なかよし」2006年8月号から『もどって! まもって! ロリポップ』というタイトルに改めた上で事実上連載が再開された。ちなみにこちらの通称は「もどロリ」。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] ストーリー
「強くてやさしくてカッコよくてあたしを守ってくれる男のコ」を夢見る主人公の山田二菜(ニナ)は、魔法使い試験の課題である硝子真珠(クリスタルパール)を飴と間違えてうっかり食べてしまったことが原因で、試験期間の半年間、見習い魔法使い達から狙われるハメに!?
主人公を守るゼロ&イチイの二人を始め、サン&フォルテ、ゴウ&ロッカ、七瀬&八雲、クク&トトら、試験に挑む個性豊かな魔法使いコンビ達が次々と登場して物語を盛り上げる。また、魔法試験終了後も、主人公とクリスタルパールとの奇縁は続き、キング、ハート、ダイヤ、クローバー、スペードの魔法盗賊団とも関わっていくことになる・・・。
なお、『もどって! まもって! ロリポップ』は、「まもロリ」の2年くらいあとが舞台となっており、ニナが上級魔法試験に使う硝子飴石(クリスタルドロップ)をうっかり飲んでしまい、受験生がニナの体から出てくる硝子飴石の欠片を受験合格のためにより多く集める、という内容。そのため、「まもロリ」初期のエピソードのリメイクとみて良い。
[編集] 主な登場人物
- 山田二菜(ニナ) (声優:庄子裕衣)
- 3月14日生まれ。身長154cm。勝ち気な性格ながら、理想の「強くてやさしくてカッコよくてあたしを守ってくれる男のコ」を夢見る中学一年生。硝子真珠(クリスタルパール)の持ち主として見習い魔法使い達に狙われ、自分とクリスタルパールを守ってくれるゼロとイチイに心揺れる。ショートケーキとバニラアイスが好き。実はストレッチ(特に腹筋)が趣味という、体育会系な一面を持つ(ショッピングも好き)。特技はカラオケ。料理は苦手(と言うよりは家事全般が全くダメ)。
[編集] 受験生
- ゼロ (声優:大谷美貴)
- 8月10日生まれ。身長160cm。右利き。原作では左利きだが、それに気付いた人は少ない。はしが使えない(2巻の84ページ目の1コマ目・フォークを使っている)。根は優しくて正義感も強いが、乱暴な行動と口の悪さが災いしてニナと喧嘩ばかりしている。が、だんだんニナのことを・・・。破壊魔法を得意とするが、コントロールが利きにくいため、パートナーのイチイから止められることが多い。魔法使いの兄・ジェフ(声優:内藤玲)がいる。魔法使いとしての正装は、詰め襟の作業着(夏期は詰め襟のノースリーブシャツ)。チョコレートと肉が好き。ピーマンと納豆が嫌い。
- イチイ (声優:中村太亮)
- 11月11日生まれ。身長175cm。穏やかで優しい性格だが、一時期姉・サラサ(ただし血縁関係はない・声優:川村万梨阿)の婚約がもとで荒れていた。普段は人当たりが良く、大人びた思いやり深い行動を取るが、たまにこぼれる本音は意外ときつい。このころはまだ、ロッカのことを気にも止めていない。ゼロと同様ニナが気になり始める。防御魔法を得意としており、何度もニナを救う。実はジーンズコレクター。魔法使いとしての正装は、ロングコート(夏期はサマージャケット)。クリーム系が嫌い(特に生クリーム)。
- サン・シェラルド (声優:斎藤桃子)
- 2月29日生まれ。身長148cm。無邪気に心ない行動をする天然腹黒美少女。召喚魔法を得意とし、異常に足の大きい猫(ステップキャット)を呼び出せる。強大な魔力を持ち、子供の頃から呪われた子として一族郎党から冷たくされている。自分をかばい続ける従兄フォルテにのみ心を許して、わがままの限りを尽くす。泣いたのは、フォルテの前で二度。母親が死んでしまった時と、ジョーカーとの最終決戦でフォルテの行動を止めた時だった。フォルテの手作りお菓子が好き(ちなみに嫌いな食べ物はない)、宝物はフォルテ、好きなタイプはフォルテ、趣味はフォルテに女装させること、などフォルテ関係が多い。おじいちゃんが苦手。
- フォルテ・シェラルド (声優:並木のり子)
- 12月24日生まれ。身長163cm。催眠魔法を得意とし、フルート演奏で相手をマインドコントロールできる。魔法界の名門出身で金髪美少年。パートナーのサンとは従兄妹同士で、彼女のわがままに振り回される日々を過ごしている。しばしば女装を強要されるのが一番の悩み。紅茶とクッキーが好き。フルートとリボンが宝物(フォルテのリボンはフォルテの母が作った)。
- ゴウ (声優:國分優香里)
- 5月5日生まれ。身長178cm。夢幻魔法を得意とする。「ロッカ様」に仕え、「ロッカ様」を守る目付役。ひたすら振り回されているように見えて、ロッカをきちんとたしなめることが出来る唯一の存在でもある。が、実はロッカのわがままが苦手。松の盆栽が宝物。
- ロッカ(王六花) (声優:野川さくら)
- 9月6日生まれ。本来は身長120cmの幼女(5歳児)だが、変身魔法で身長161cmの女性に変身できる。見知らぬ町で迷子になった時に助けてもらったのがきっかけでイチイに一目惚れ、良く言えば一途、はっきり言えば執念深い性格で、自らの恋を成就すべくイチイを日夜追い回している。そしてニナとイチイが一緒にいると怒って割り込んでくる。クリームシチューが好物だが、人参が苦手。イチイにもらったパンダのぬいぐるみが宝物。
- 暁七瀬 (声優:三好りえ)
- 呪符魔法が得意。女顔でよく男子の人気者になるが、以前にゼロにそのことをばらされ人気を失った。そのためゼロを怨んでいる。たまに女装をする。
- 石井八雲 (声優:木内秀信)
- 魔法道場の跡取り。武器魔法が得意だが、以前イチイにからかわれたことからイチイに恨みを抱いている。ニナを気に入っている。
- クク (声優:鈴木真仁)
- ゼロの婚約者(ただし、自称)。タロット魔法が得意。
- トト (声優:大山鎬則)
- ククの幼馴染。密かにククのことを思っている。
- イレブン
- トゥエルブ
- 普段は2人で占い師をしている。結構当たると評判とのこと。
- トミ
- イヨ
- 火炎魔法が得意。イヨは魔獣。
- フィフティーン
- システィーン
- 氷結魔法が得意。姉妹(フィフティーンが姉)。
- ウィル (声優:浅沼晋太郎)
- 魔法試験官。使い魔のアクアマリン(見た目は猫・声優:埴岡由紀子)をつれている。
- リル (声優:田内友み)
- 魔法試験本部に頼まれて、ニナに、クリスタルパールを取り出す薬を持ってきた。使い魔のルビー(見た目はカラス)をつれている。寝起きがものすごく悪い。魔法で、未来が見える。
- クリスタルパール
- 9月20日生まれ。体長35cmの竜の子供。通称パール。本来は試験に合格した魔法使いの使い魔になるはずだったが、魔法使いではないニナを自ら主人に選ぶ。そのため主人から魔力を取り込んで成長することができず、ずっと幼体のままでいる羽目になった。竜の証である角を耳と間違えられると憤慨する。バナナが好き(そのせいかその後バナナ太りしたとか)。辛いものが嫌い(唐辛子をうっかり食べてひどい目にあったのがトラウマとなった)。後にイチイに引き取られる。
[編集] キング盗賊団
- キング
- もともとはとある国の王子だった。しかし外遊中にジョーカーという化け物に故国を滅ぼされてしまった。クイーンを救い出すため、魔力のこもる宝石を盗む。
- スペード
- もともとはキングの侍従だった。ジョーカーによって国が滅ぼされた時、ただ一人まともな状態で生き残った。
- ハート
- 合コン好きの今時のギャル。
- ダイヤ
- 男物のスーツしか着ないが実は女性。
- クローバー
- 3歳くらいの幼児。
- クイーン
- キングの双子の妹。自分の国の女王だけが持つ力を使い、国に現れた魔物・ジョーカーを封印する。が、そのために絵の中に封じ込まれている。絵から出るには、相当な魔力が必要らしい。
- ジョーカー
- キングたちの国に現れ、一夜にして滅ぼしてしまった魔物。封印を解かれたために大暴れし、ニナをかばったゼロの命を奪う。さらにスペードやイチイを自らの中に取り込んだが・・・
[編集] もどって! まもって! ロリポップのキャラ
- ズラ (声優:小林晃子)
- タツノコ族の子供。ゼロのペット。諸事情によりクリスタルパールを人間界に連れて行けなくなったために、代わりにゼロとイチイが連れてきた。
[編集] 『めでぃかるまじかる』との関係
ウィルとアクアマリンは、もともとは同じ作者の読み切り作品『めでぃかるまじかる』の登場人物である。同作品中では、ウィルは弟子のピュアとともに魔法診療所を開く有能な魔法医だが、頻繁に仕事をさぼってはピュアにどつかれる生活を送っている。アクアマリンはピュアに対し注意と警告を与え、さらにツッコミを入れるウィルの使い魔(見た目は猫)として描かれる。
[編集] テレビアニメ
[編集] スタッフ
- 原作:菊田みちよ(講談社刊「月刊なかよし」連載)
- 企画:中山晴喜、清水賢治、横田寿宏
- 企画協力:講談社「なかよし」編集部(松本智、藤井喜久)
- 監督:中村憲由
- シリーズ構成:ときたひろこ
- キャラクターデザイン・総作画監督:西野理恵
- 美術監督:石田晶子
- 色彩設計:佐藤初
- 撮影監督:羽鳥歩
- 編集:坂本久美子
- 音響監督:ハマノカズゾウ
- サウンドデザイン:横山正和、横山亜紀
- 音響制作・録音スタジオ:デルファイサウンド
- 音楽:4-ever
- 音楽制作:ランティス
- 音楽プロデューサー:堤健一郎
- キャスティング:ネルケプランニング、原田三穂
- エグゼクテブプロデューサー:片岡義朗
- プロデューサー:武下礼子、稗田晋、中林太
- アニメーションプロデューサー:松下周史
- アニメーションコーディネーター:茂垣弘道
- アニメーションコーディネート:スタジオコメット
- アニメーション制作:サンシャインコーポレーション
- 「まもって! ロリポップ」製作委員会(マーベラスエンタテイメント、スカパー・ウェルシンク、アミューズソフトエンタテインメント)
[編集] 主題歌
- オープニングテーマ
- 『Poppin'Heartはひとつだけ?』(歌:クローバー、作詞:畑亜貴、作曲:前澤寛之、編曲:橋本由香利)
- エンディングテーマ
- 『キュン・キュン・パニック』(歌:MOSAIC.WAV、作詞:かなすぎはじめ・み~こ、作編曲:柏森進)
[編集] 放送局
2006年7月から9月まで、CS放送局のキッズステーション及び地上波テレビ局のTOKYO MXなどの独立UHF放送局の一部の局とテレビせとうち(テレビ東京系)、熊本朝日放送(テレビ朝日系)で放送された。全13話。UHFアニメに当たるが、原作が少女漫画であり、ハードな内容では無い為に朝~夕方にかけて放送する局が多い。また一部、朝~夕方に放送する局と、深夜に放送する局とで放送されるCMが異なっていた。
なお、2006年10月から12月にかけて、キッズステーションで再放送されている。
放送局名 | 放送時間 | 放送期間 |
---|---|---|
TOKYO MX(幹事局) | 木曜18:30~19:00 | 7月6日~9月28日 |
岐阜放送 | 日曜8:00~8:30 | 7月2日~9月24日 |
テレビせとうち(岡山県及び香川県) | 土曜26:00~26:30 | 7月1日~9月23日 |
チバテレビ | 水曜17:00~17:30 | 7月5日~9月27日 |
KBS京都 | 金曜25:45~26:15 | 7月7日~9月29日 |
サンテレビ(兵庫県) | 金曜7:00~7:30 | 7月7日~9月29日 |
熊本朝日放送 | 土曜6:45~7:15 | 7月8日~9月30日 |
キッズステーション | 土曜18:30~19:00 | 7月8日~9月30日 |
[編集] アニメ制作に関する批判
第2話にして早くも色パカ(動画に異なる彩色の画の意図せぬ挿入、点滅のことを「パカパカ」とたとえることから)が見られるなど、品質劣化を指摘する声が挙がっている。なお、乱れた作画の一部は放映期間中に修正された。このために、放送日時が早いテレビ局から次の放送のテレビ局へと順を追うごとに少しずつ内容に変化が見られることが頻発し、複数の放映テレビ局を視聴出来る場合には、ある意味で二重の楽しみを得られる作品とも言えた。
[編集] 原作からの変更点
原作では「もどって!」のみのキャラであるズラが、アニメでは序盤から登場している点があげられる。また、クリスタルパールの設定も、大幅に変えられた。
[編集] 岐阜放送での表示トラブル
岐阜放送では一部の話でオープニングテーマの途中やプレゼントの紹介中に提供テロップが出たり、CM明けには既にED曲が始まっていたというトラブルが発生した。
[編集] コミック
- 『まもって! ロリポップ』 第1巻 ISBN 4063640264
- 『まもって! ロリポップ』 第2巻 ISBN 4063640396
- 『まもって! ロリポップ』 第3巻 ISBN 4063640485
- 『まもって! ロリポップ』 第4巻 ISBN 4063640612
- 『まもって! ロリポップ』 第5巻 ISBN 406364071X
- 『まもって! ロリポップ』 第6巻 ISBN 4063640817
- 『まもって! ロリポップ』 第7巻 ISBN 4063640884
- 『もどって! まもって! ロリポップ』 第1巻 ISBN 406364121X