つげ忠男
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つげ忠男(つげ ただお、男性、1941年 - )は、日本の漫画家。「ガロ」を中心に作品を発表。 つげ義春とは兄弟である。
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[編集] 人物
中学校を卒業した後、葛飾の採血工場に就職。この経験は、後の作品でもたびたび描かれている。
1960年頃から兄つげ義春の影響で漫画を描き始め、貸本誌「街」で『自殺しに来た男』が入賞しデビューする。続いて多数の貸本漫画を発表するが、約八年間の沈黙の時期を迎える。
1968年、「ガロ」12月号で『丘の上でヴィンセント・ファン・ゴッホは』を発表。再起をはたす。 以後四年間、ほぼ毎月「ガロ」に作品を発表。この頃発表した『無頼平野』は後に石井輝男により映画化された。
1970年代には「夜行」、80年代には「COMICばく」に発表の場をうつし次々と作品を発表。1990年代はイラスト、エッセーなどを発表しつつ千葉県流山市でジーンズショップを経営していた(現在は実子に経営を譲っている)。
釣り好きとしても知られ、『釣りに行く日』などのエッセーや「COMIC釣りつり」で長編漫画『舟に棲む』(未完)を発表している。
田端義夫のファンでもある。
[編集] 作風
敗戦後の日本を背景に描く場合が多く、全体的に静かで、それでいて重く暗い。時代の暗部を作品内に映し出している。
『舟に棲む』では、作中に義春の『無能の人』や『ねじ式』のパロディーを見ることもできる。
[編集] 主な作品
漫画
- 丘の上でヴィンセント・ファン・ゴッホは
- 無頼平野
- 昭和御詠歌
- 河童の居る川
- 狼の伝説
- けもの記
- 屑の市
- ささくれた風景
- 雨季
- 懐かしのメロディ
- 舟に棲む
[編集] 外部リンク
- つげ忠男劇場(公式サイト)